「大殺界」で、Cozyさんからコメントをいただきました。わたしも細木さんが特に好きというわけではありませんが、自分に運が向かない時期があるんだと思うことで、少し謙虚になれるかなと思い、テレビで流行っていることもあるし、自分の「大殺界」を意識することにしました。わたしが細木さんのコメントに少しだけ魅力を感じるのは、安岡正篤に師事したということで、古き良き時代の東洋哲学の香りがするからだと思います。わたしの中では、スピリチュアルとは全く違う分野の人だと分類しています。スピリチュアルでは、江原さんも美輪さんもいいと思います。でも、飯田さんも含めて、最近余りスピリチュアルには触れていないので、細々としたコメントはできないですね、残念ながら。

 以前、飯田さんの本を読んだときに思ったのは、霊能力を持つということは決して幸せなことではないな、ということです。前世の記憶を忘れた状態で生きているのも、それなりの理由があってのこと。だから、前世が知りたくて退行催眠を受けた人や、アカシックレコードを見たくてサイババに会いに行った人や、幽体離脱の講習会を受けた人など、世紀末には不思議な人にたくさん会いましたが、みんないつまでも満たされないまま彷徨っているようでした。そのうち、大魔王が現れるでもなく、21世紀になってしまった。

 オカルトはオカルトのまま。光をあてて、なんでも分かろうとするのは傲慢なのではないか?というのが、わたしの今のところの結論です。

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