地上波デジタルに移行!ということで、これまでのテレビが使えなくなるということは、ほとんどの人の知るところとなったようです。でも、数年の移行期間を設けているとは言え、随分強引な話だなと思います。アメリカでは日本より先行しているそうですが、あの乱暴な国でよく暴動が起きなかったなと感心しました。これは、アメリカ滞在経験12日間、アメリカ人の友達ゼロのわたしの勝手な憶測ですが、地上波アナログばかりを見ている人があまりいなかったのではないでしょうか?

 何か一つの事件が起きると、どのチャンネルをつけてもその話題ばかり!と不満ブーブー言いながらも、結局それを見ているのは国民性でしょうか?BSとかCSとかケーブルとか、いろいろあるようですが、話題の中心はいまだに地上波放送にあるように思います。

 でも、皮肉なことに、デジタル放送への移行が、地上波放送の現在の地位を危うくするのではないかと、わたしは思っています。わたしの場合、じっくりテレビを見る暇がないので、高画質になってもあまり意味がありません。それより、録画してもコピーできないということの方が深刻でして、それだったら、録画できなくてもインターネットで見るテレビの方が便利だなあ、と思い始めているからです。

 インターネットの無料放送(配信)の番組も、最近だいぶ充実してきました。なるべく、こちらの方に重心を移しておいて、アナログ放送がストップして本当に不便だったら、新しいテレビを買えばいいかなと思っています。今回の強引な措置に対する、貧乏人のささやかな抵抗であります。

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