トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

2011年08月

ブログネタ
悟りへの道 に参加中!
「瞑想の心理学」(法蔵館)
第三章「存在論―返本還源」の「生の源泉」を読みました。

われわれはどこから来て、どこに行くのか…その問いに対する答えは、多くの宗教で、同じ場所から来て同じ場所に戻ることになっているようです。

《以下引用》
このように宗教というのは、「どこからどこへ」という人生の根本問題を考える場合、本源、心源、法界、法性、原初、始源……と呼び名はさまざまであるが、あらゆるものがそこから現象してくる本源(諸法の本源)というものを想定していることが分かる。
《引用終わり》

「このように…」とは、イスラーム神秘主義(スーフィズム)やキリスト教からの引用を踏まえてのものですので、詳しくは本書をご覧下さい。

《以下引用》
以上、「どこから来てどこへ行くのか」という人生の根本問題に焦点を当ててきた。わずかな例で申し訳ないが、宗教はこの問題に早くから答えを出していたことが分かる。ただわれわれの耳に届かなかっただけなのだ。われわれはどこから来たのかというと本源であり、どこへ行くのかというと(正しくは、どこへ行くべきかというと)それもまた本源である。ところが、われわれ人間はこの本源と本源の間(あわい)で帰るべき永遠の故郷(法性の都)があることをすっかり忘れ、徒に生まれ、徒に死を繰り返しているのだ。
《引用終わり》

この本源に還り行くことを「返本還源」と言うそうです。次は、このことを般若心経のマントラから見ていきます。

《つづく》
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

ちゅうてい:CV16(任脈

〈取穴〉:前正中線上で、第5肋間の高さ(だん中の下1寸6分)に取る。
〈標準〉:前胸部、前正中線上、胸骨体下端。

〈筋肉〉:

〈運動神経〉:
〈知覚神経〉:肋間神経前皮枝

〈血管〉:内胸動脈の枝

〈主治〉:胸脇苦満、食道炎、嘔吐、吐き気、噫気、横隔膜痙攣、肋間神経痛等。
〈特殊〉:

参考文献1「経穴マップ」
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

ブログネタ
悟りへの道 に参加中!
「瞑想の心理学」(法蔵館)
第三章「存在論―返本還源」の「生滅門から真如門へ」を読みました。

今回は、二つの門が再び出てくる一節から。

《以下引用》
生滅門より即ち真如門に入ることを顕示せん……無明の迷の故に心を謂(おも)うて念と為すも、心は実には動ぜざれば、若(も)し能(よ)く観察して、心は無念なりと知らば、即ち随順して真如門に入ることを得るが故なり。
(『起信論』69)

…一般に心というと、われわれは思考や感情などをイメージするけれども、それらは想念(念)であって心ではない。心には本来そのような想念もなければ、妄りに動くこともないと『起信論』は見ているのだ。ただ、そこに「無明の風」が吹くと心にさまざまな想念、つまりわれわれが言うところの心(思考と感情)が妄りに起こってくるのであり(衆生の自性清浄心も無明の風に因りて動く)、それを誤ってわれわれは心と呼んでいるに過ぎないというので、「無明の迷の故に心を謂うて念と為す」と言ったのだ。

これまで心を真心と妄心に分け説明してきたが、後者は思考や感情を含むさまざまな想念が妄りに起こることを言うのに対して、前者はそのような想念がないこと、すなわち無念であり、心をそのようなものとして知ることができたら、あなたは真理に叶って、真如門に入ることができるだろうということだ。

この無念を禅的に言えば無心ということになる…
《引用終わり》

「生の由来」と「死の所去」という二つの疑問。『起信論』は、少なくともわれわれは生滅門から真如門を辿るべきだと説いています。死んだらどこに行くのかという問いの答えではないけれども(そんなのわからないけれども)、生死の迷いの世界(生滅門)から離れて涅槃の悟りの世界(真如門)を目指そうよ!そうすべきことだけは明らかじゃないか?ということですね。

《つづく》
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2000円コースの構成例
〔1〕触察のみ:触察(31分)
〔2〕鍼か灸か:触察(29分)+鍼(4本)or 灸(4壮)
〔3〕鍼も灸も:触察(27分)+鍼(4本)+ 灸(4壮)

詳細は以下のとおりです。

触察料:
標準(33分)で 1745円
※100円(2分)単位で増減できます

出張費:
・1人の場合:380円
・2人の場合:280円
・3人以上:180円

追加項目:
・鍼25円(1本)、灸25円(1壮)

端数処理:
・百円未満は切り捨てとします

※今回反映します消費者物価指数(生鮮食品を除く)99.7は6月のものです。
※当院の価格に対する考え方はこちら

・8月の価格
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

ブログネタ
★くもん・公文・KUMON★ に参加中!
くもんのすいせん図書(5Aの33番)「ゆうたはともだち」を読みました。

小林教室周辺の教室が共同で図書を購入して、巡回図書館のようにしています(通称「おにぎり文庫」)。今月の一冊でした。

朝はEテレの0655で起きるんですが、それに出てくる「犬のうた」に似ています。この本がヒントになったんじゃないか、という気さえします。

「いばりいぬ」シリーズということで、上から目線で、人間と犬を比較しています。

おれと おまえ ぜんぜん ちがう。
だけど すき。
だから ともだち。

この最後のページでホッとします。心が暖かくなります。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

NHKの世界のドキュメンタリー「終わらない悪夢」を見まして、ショックとか怒りとかも失せて、大きな落胆とともに、何となく腑に落ちた気分になりました。

日本の原子力がダメだというのは3.11以降痛いほどよく分かったのですが、2009年に制作されたフランスのドキュメンタリーを見て、アメリカもフランスもロシアもドイツ(はマシな方)もコイツも、かなりヒドイということが分かりました。

相対論(E=mc2)に基づき核開発競争は始まりましたから、アメリカにもロシアにも放射能に汚染されて50年以上も経っている地域があるのです。しっかり蓄積されているから、放射性物質の放出がほんの一瞬しか無かったHiroshimaやNagasakiとは比較にならないほど酷い状況。

チェリヤビンスクのマヤーク核施設付近では、家族をガンで亡くしながらも、他に行くところもなく、内部被曝と外部被曝に満ちた生活をしている人がいまだにいる。測定値は50年経った今でも明らかに高い数値なので、当局は正確な値を公表しない。そんな、明日のFukushimaみたいな地域が世界にはたくさんあるようなのです。

核燃料はリサイクルが可能と言われますが、それはほんの一部で、約9割は劣化ウランとなり、今でもただ棄てるしか方法は無いようです。以前はドラム缶に詰めて船から海洋投棄されましたが、これは現在禁止されているとのこと。でも、このドラム缶は海底で腐食し、放射性廃棄物は海にほとんど流失しているようです。

海洋投棄は禁止されていても陸上から海に投棄するのはこの限りではないため、フランスのアレバ社の核再処理施設からは、放射性物質が海や空に毎日放出され続けています。番組の取材に対し、アレバ社の広報の人は「(排気や排水に)放射性物質が存在はしているが、これを汚染と呼ぶかどうかは分からない」という明らかにクロの言い訳をしました。

ですから、Fukushimaでも、大量の汚染水を海にあっさり捨てましたが、業界の方々からしてみたら別にどってことなかったわけです。

処理方法の見つからない核廃棄物は世界中のいろんなところに、いろんな方法で貯蔵(もてあま)されており、ここからも今現在漏出していない保証はないのです。アレバ社が生み出す劣化ウランはロシアに引き取ってもらっていて、それはシベリアに運ばれ、そのコンテナが山積みされている様子は衛星写真から確認できます。ここから漏れている可能性はかなり高いようなのですが、この影響が顕在化したとしてもFukushimaのせいになることでしょう。

結局、Fukushimaの今日は、業界の方々からしてみればバッチリ想定内であり、Tsunamiはむしろもっけの幸いだったかもしれません。ヨーロッパの放射能汚染はチェルノブイリ、アジアの放射能汚染はFukushimaのせいにすればいいことになったのですから。

数十年前は有毒な化学物質が工場からどんどんと排出されましたが、放射性物質は今もなお盛んだというわけです。化学物質は最近やっと、慎まれるようになってきました。でも、放射性物質に関してはその気配すら未だ無いようです。

考えてみれば、私たちは、二酸化炭素が問題だと言いながらその増加を止めることすら未だに成功してはいません。今まで同様、自動車にも乗り続けています。その解決策としてクリーンな電気自動車が有望視されていましたが、これは原子力発電が前提です。ですから、風力発電のような本当にクリーンな発電方法に全面的に移行しない限り、電気自動車は劣化ウランを撒き散らして走っているのと同じなのです。これでは、ガソリン車の方がずっとずっとクリーンです。

人類とは、何と愚かな存在なのでしょうか。地球に生存するに値しない生き物なのかもしれません。何も知らずに生れて来た子どもたちが不憫でなりません。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

ブログネタ
悟りへの道 に参加中!
「瞑想の心理学」(法蔵館)
第三章「存在論―返本還源」の「現象と存在」を読みました。

今回は、この詩句から。

《以下引用》
一月は普(あまね)く一切の水に現じ
一切の水月は一月に摂(おさ)む
(永嘉玄覚『証道歌』)

月は一つであるけれども、無数にある地上の川面や湖に月影が映し出される。しかし、この無数に存在する月影も、もとはと言えば一つの月(一月)に収まってしまう。われわれが今捉えている世界がこの月影に当たることは言うまでもない。「一月」は一なる真理(一つの全体)を、そして「一切の水」はわれわれ自身の心を指している。真理は一つであるけれども、われわれの心の鏡にはさまざまな影が映し出されてくるのが現象の世界なのだ。それに対して「一切の水月」が「一月」に収まっていくように、あらゆるものが帰趨する生の源泉が存在の世界なのだ。
《引用終わり》

一月といってもJanuaryの詩句ではありません。

《以下引用》
…現象の世界は存在の世界を映している。つまり、真実を離れて虚妄があるのでもない。われわれは真実をどこか遠い世界に求めるのではなく、われわれが見ている虚妄の中に、すでに真実は文字通り影を落としている。ただわれわれが心(妄心)のフィルターを通して見ているために、真実が見えていないだけなのだ。
《引用終わり》

放送局とテレビの関係みたいだと書いたこともあります。地デジ対応じゃないと何も見えなくなりました。

《つづく》
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

きゅうび:CV15(任脈 任脈の絡穴)

〈取穴〉:前正中線上で、胸骨剣状突起の直下(中かんの上3寸)に取る。
〈標準〉:上腹部、前正中線上、胸骨体下端の下方1寸。

〈筋肉〉:白線

〈運動神経〉:
〈知覚神経〉:肋間神経前皮枝

〈血管〉:肋間動脈、上腹壁動脈

〈主治〉:心下痞満、動悸、気管支炎、嘔吐、吐き気、噫気、口臭、横隔膜痙攣、肋間神経痛等。
〈特殊〉:

参考文献1「経穴マップ」
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

ブログネタ
悟りへの道 に参加中!
「瞑想の心理学」(法蔵館)
第二章「現象論―三界唯心」の「精神と物質」を読みました。

仏教は唯心論でもなく、唯物論でもありません。それをうまく表現しているのが、この言葉。

《以下引用》
心の外に物はなく、物の外に心はなし。(菩提達磨『無心論』)
《引用終わり》

デカルト的二元論、物と心を完全に分離していた古典力学ですが、現代物理学は精神(心)と物質(物)の関係を捉えなおし、東洋の思想に近づいています。それをうまく表現しているのが、次の言葉。

《以下引用》
古典的物理学では、物質(それが唯一の真の実在であった)は完全に唯物論的・機械論的もので、心の入る余地はなかった。しかし、新しい物理学では、心は物質から芽生えてくるのです。実際、物質は心の本質を含んでいます。この二つは両方とも、実は全体からの抽象なのです……そうは言っても、心と物質は等しいとか、前者は後者に還元されるとか言っているのではないのです。それらはむしろ平行する二つの発達の流れであり、そして、それらの流れは両者の彼方の、今のところ記述不可能な共通の基底から発祥しているのです。おそらくその「彼方」とは、神秘家が内在も超越も一緒に、一つの全体として体験するその場所なのでしょう。
(ボーム『科学と神秘主義のあいだ』)
《引用終わり》

「三細」と「六麁」のところでも出てきましたボームは列記とした物理学者です。量子力学の不思議な現象を説明しようとすると、物と心は分離できなくなってしまうんですね。結果、多くの物理学者がインド哲学に着目するようになりました。

仏教同様、現代物理学も、唯心論ではなく、唯物論でもない、ということになります。

《つづく》
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

平均:2043円
最安値:1000円
最高値:3000円

初診者と紹介者1000円キャンペーンは継続中です。

※当院の価格に対する考え方はこちら

・6月の実績
・7月の価格
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ