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臆病者の豆太でしたが、いざという時は勇気をふりしぼって、じさまの命を助けることができました。じさまのせりふが良かった。
「…じぶんで じぶんを よわむしだなんて おもうな。
にんげん、やさしささえあれば、やらなきゃならねえことは、きっと やるもんだ。
それをみて たにんが びっくらするわけよ。ハハハ」
自分を弱虫と決めつけるな。やらなきゃならないときにやれればそれでいいんだ、とも読めます。「にんげん」と一般論の形で言っているので、生来みんなに勇気は備わっているんだということにもなり、より一層励まされるかもしれません。
勇気をふりしぼるきっかけは、怒りや憎しみや欲など、マイナスの感情の場合もありますが、「やさしさ」もきっかけと成り得ます。そしてそれが最も望ましい形だと言えます。「やさしささえあれば」という言い方はシンプルで素敵です。
モチモチの木は何の変哲もない栃の木なのでしょうが、月の位置や天気の条件が揃うと火がついたように明るくなります。じさまは、それを「山のかみさまのまつり」と呼んでいます。
何の変哲もない臆病な子供でも、条件が整えば、驚くほどの力を発揮するんだということと重なっているように思えました。
私は子供のころに一回この本を読んでいますが、格別なことは感じませんでした。今、読み返してみて、とてもいい本だと思いました。