トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

2010年12月

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「唯識入門」(春秋社)
「第四章.識と縁起」の「二.二種の識」を読みました。

『中辺分別論』第一章「虚妄分別」の第九偈が出てきます。

(1.9)一つは縁(因)としての識であり、(現象的な面において)享受〔など〕に関係するものが第二(の識)である。そこ(第二の識)には、享受すること、判別すること、および動かすものとしてのもろもろの心作用がある。

《以下要約》
これに対する世親の注釈。

識は、一方では潜勢的な原因の識として生起し、他方ではそれの結果として顕勢的・現象的な識として生起する。アーラヤ識は前者であり、それ以外の七つの諸識に対して原因となるものである。「縁(因)としての識」である。

それを縁として(顕勢的に)はたらいている七つの識(転識)が「享受に関係するもの」である。「享受」とは感受(受)のことである。「判別」とは観念(想)のことである。識を「動かすもの」とは形成力(行)のことであり、すなわち思考(思)、心の集中(作意)など(の諸種の心作用)である。
《以上要約…詳しくは本書参照》

ついにアーラヤ識という言葉が登場しました。

《以下要約》
さらに付け加えられた著者の注釈。

顕勢的・現象的な識が、われわれが通常認識しうる機能で、眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識と自我意識で合計七種あります。これらは諸種の心作用(心所)を伴って機能します。

感受作用、表象作用、意志作用、注意、対象に触れる作用(触)は、基本的な心作用で、心が動いている限り、つまり識が機能している限り、常に必ず伴うものと瑜伽行派は考えています。現象的な七種の識は、「転識」すなわち「活動している識」とも呼ばれます。

唯識説では、潜勢的なアーラヤ識と顕勢的な七識との因果関係が縁起にほかならず、それ以外に縁起するものはない、とされています。
《以上要約…詳しくは本書参照》

転識という言葉は「意識の形而上学」「大乗起信論」にも出てきます。ちょっとニュアンスが違うようですが、復習しておきましょう。

《つづく》
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造(な)すというも作(な)されるというも、どっちから見るかという違い。

本当は、造も作もないのだ。

この世はすべて造作ないこと。

造作なく生きればいい…。

《トトガメモgooより転載》
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〈起始〉:仙骨の前面で、上位3つの前仙骨孔の周辺
大殿筋の下
〈停止〉:大腿骨の大転子の近位端

〈作用〉:
股関節●外旋。深層外旋六筋のひとつ(外閉鎖筋内閉鎖筋上双子筋下双子筋大腿方形筋,梨状筋)。

〈神経支配〉:仙骨神経叢〔(L5)〜S1〜S2〕

〈筋連結〉:大殿筋中殿筋小殿筋上双子筋

〈触察(1)〉:
・補助線1は上後腸骨棘と尾骨の下端を結ぶ線。
・補助線2は補助線1の中点と大転子の近位端を結ぶ線。梨状筋と上双子筋の境に相当する。
・補助線3上後腸骨棘と大転子の近位端を結ぶ線。梨状筋と中殿筋の境に相当する。
・梨状筋は、仙骨の外側縁より外側方で、補助線2と補助線3に挟まれる三角形の領域に存在する。大殿筋の奥にある1〜2横指幅の硬い筋腹。

〈触察(2)〉:
・補助線4は下後腸骨棘と大転子の近位端を結ぶ線。梨状筋の位置に相当するので、腸骨や大腿骨に圧迫して触察する。

〈関連痛領域〉
・殿部全体。特に仙骨の外側縁と殿部の下外側面(★腰兪★小腸兪★膀胱兪★中膂兪★白環兪★上りょう★次りょう★中りょう★下りょう★会陽★承扶★胞膏★秩辺)。
・大腿後部(★殷門)。
・坐骨神経絞扼により、脚の後部から足まで全体、ならびに腰部、股関節、鼠径部、会陰部、および直腸にかけて。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」
参考文献3「トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル」
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くもんのすいせん図書(Cの30番)「火曜日のごちそうはヒキガエル」を読みました。

小林教室周辺の教室が共同で図書を購入して、巡回図書館のようにしています(通称「おにぎり文庫」)。今月の一冊でした。

私は冷めた子供だったので、こういうは所詮作り話として、ちゃんと読んだことがなかったように思います。今、大人になってから読んでみて、正直面白い。

弱い女の人を監禁してしまうというような事件が残念ながらよくあるようです。そしてそういう関係が続くと監禁されている方もその状況から逃げ出そうとしなくなることがよくあると聞いたことがあります。

それとは微妙に違うでしょうけど、監禁されてしまったヒキガエルが、いずれ自分を食い殺すと言っているミミズクの部屋を掃除したり、お茶を御馳走したり、いろんな話をして楽しませたり…という奇妙な生活。

ヒキガエルにしてもミミズクにしてもしっかり擬人化されていて、列記とした登場「人物」なわけですが、それでもヒキガエルとかミミズクとか言われると、捕えたり監禁したり食い殺したりということが仕方のないことだと思えるのは不思議です。

逆に言うと、こういった寓話はヒキガエルとかミミズクとか穏当な役者を使って、かなり不穏当な物語を描いているとも言えます。

私の中では、ヒキガエルをかよわい女性に置き換えた瞬間から、このヒキガエルの冒険物語がサスペンス劇場のように見えてきて、かなりアダルトな話として楽しむことができました。

最後のどんでん返し、とても感動的でした。
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公文式の国語の教材D2についてです。

・文章内容をパラグラフごとに把握する力を養います。
・漢字は小4配当の96字の総まとめ。

すいせん図書は、
D-1「ごんぎつね」
D-2「車のいろは空のいろ」
D-3「先生のつうしんぼ」
D-4「こちらマガーク探偵団」
D-5「それいけズッコケ三人組」
D-6「かくや姫」
D-10「月夜のみみずく」
D-11「オイノ島がきこえる」
D-13「野尻湖のぞう」
D-19「ベーブ・ルース」
D-20「ルドルフとイッパイアッテナ」
D-25「8本あしのゆかいな仲間クモ」
D-26「本のれきし5000年」
D-38「くまのパディントン」
D-40「夢ってなんだろう」
D-42「エジソン」
D-43「ホッキョクグマ」
D-47「アホウドリが復活する日」
D-50「ドリトル先生のアフリカゆき」
E-3「星と伝説」
E-4「一ふさのぶどう」

が使われています。

《国語E1教材に進む》
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「空海の夢」(春秋社)
「18.和光同塵」を読みました。

《以下引用》
…空海の神々にたいする態度はなかなか凛としている。

弘仁十年・空海は高野山の七里四方を結界するのであるが、そのときの啓白文は「敬って十方諸仏、両部大曼荼羅海会の衆、五類の諸天および国中の天神地祗、ならびに此の山中の地・水・火・風・空の諸鬼等に白さく」という高らかなファンファーレではじまっている。さらに壇場を結界するときの啓白文では、「諸々の悪鬼神等、みなことごとく我が結界するところ七里の外に出で去れ、正法を護らん善神鬼等の我が仏法の中に利益あらん者は意に随って住せよ」と、これまた決然と宣言する。神仏習合による七里結界によほどの自信があったかとおもわせる。…

…以上の高野結界にあたっての空海の活動はいわゆる和光同塵の先駆性が発揮された例として重視されるべきである。しかもこの傾向はその後もしだいに強まり、密教は日本全国の神仏習合に拍車をかける主役をになうことになる。

修験道ばかりではない。とくに台密がおこした山王一実神道や、中世において伊勢神宮の内宮と外宮を金胎両部のマンダラにしてしまった両部神道の出現はことのほかおもしろく、それこそ第七章にのべた密教のエントレインメントの特徴をよく体現したのであるが、残念ながら空海を主人公とした本書の主題からややはずれてしまうので割愛することにする。
《引用終わり》

エントレインメントとは習合のことなのかもしれません。

《つづく》
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「唯識入門」(春秋社)
「第四章.識と縁起」の「一.虚妄分別の正体」を読みました。

『中辺分別論』第一章「虚妄分別」の第八偈が出てきます。

(1.8)さらに虚妄なる分別は、三界に属する心・心作用(心・心所)である。その場合、識(すなわち心)は対象(そのもの)を見ることであり、それに対して、もろもろの心作用はそれのさまざまな属性を見ることである。

《以下要約》
三界とは仏教の通説でいう輪廻する生存の三つの領域、欲界・色界・無色界をいいます。修行が進んだ無色界はきわめて高度な精神状態ですが、涅槃界には属せず、したがって輪廻生存の領域に属しています。虚妄分別は、所取・能取を実在と見ている段階における心であるということです。

「識が対象を見る」というのは、虚妄分別が実際に機能している場合には、感受作用(受)とか表象作用(想)、その他のさまざまの個別的な作用(行)を伴っています。これらの諸作用は、心に属している、あるいは心と相応してはたらく作用(心相応行)という意味で、「心所(しんじょ)」と伝統的に呼んでいます。
《以上要約…詳しくは本書参照》

虚妄分別がかなりリアルにイメージできるようになってきたのですが、これが虚妄ということになると、私の勉強は進んだのか退いたのか…よくわかりません。

《つづく》
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書かれている文字に意味は無い…

字の間を読め!行の間を読め!


五感で感じるものは真の姿ではない…

見えているものは存在しない…
聞こえているものは存在しない…
匂っているものは存在しない…
味のあるものは存在しない…
触れているものは存在しない…

見えているものと見えているものの間を見ろ!
聞こえているものと聞こえているものの間を聞け!
匂っているものと匂っているものの間を嗅げ!
味のあるものと味のあるものの間を味わえ!
触れているものと触れているものの間を触れ!

《トトガメモgooより転載》
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〈起始〉:坐骨の坐骨結節
〈・〉:大殿筋の下
〈停止〉:大腿骨の大転子の遠位部と転子間稜

〈作用〉:
股関節●外旋。深層外旋六筋のひとつ(外閉鎖筋内閉鎖筋上双子筋下双子筋,大腿方形筋,梨状筋)。

〈神経支配〉:仙骨神経叢〔L4〜S1〜(S2)〕
〈筋連結〉:外閉鎖筋大殿筋大内転筋外側広筋

〈触察〉:
・補助線2:坐骨結節の後端と大転子の近位端から3横指尾方の部位を結ぶ線。大腿方形筋の筋腹の位置に相当する。
・補助線2の外側1/2の領域を指標にして指を押し込み、頭尾方向に動かすと、大腿方形筋の筋腹が触知される。坐骨または大腿骨に向かって圧迫する。

〈関連痛領域〉
外閉鎖筋とともに、大転子下部のすぐ内側。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」
参考文献3「トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル」
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くもんのすいせん図書(3Aの45番)「たんぽぽ」を読みました。

小林教室周辺の教室が共同で図書を購入して、巡回図書館のようにしています(通称「おにぎり文庫」)。今月の一冊でした。

雑草のようにたくましく、どこにでも見かける、最も身近な花のひとつかもしれません。

しかも、お庭に敢えて植えることは珍しいから、大抵は野生(?)として勝手に生えている。

いつの間にか、まっ白い綿帽子になっていたりします。子供は喜んで摘み取り、息を吹きかけ、種を風に飛ばして遊びます。

そんな、たんぽぽ。筆者はじっと観察しています。そして文章を書いています。それは、理科のはじまりです。

身近な花。身近すぎて余り気に止められることもない花。でも、誰もが花を摘んだり、種を飛ばしたりしたことがあるはずの花。

そんなたんぽぽを題材にして理科の心を芽生えさせようとしている、そんな本だと思います。
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