トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

2009年05月

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健康でいたいじゃない!! に参加中!
同級生で医者をしている人は何人かいますが、病院勤めを辞めて開業する人がボチボチ出てきました。同級生に診てもらうのは最初は抵抗ありましたが、いざ行ってみると言いたいことが言えていいものです。

K君が県立病院勤めを辞めて、その近くに開業したという話は当初聞いていましたが、小児科だったし、当時私はまだ結婚する当てすら(もちろん子どもができる予定も)なかったので、いつの間にか忘れていました。私のお客様から彼の評判を聞いて、改めて思い出したのは今年になってからです。

子供というのは週末(つまりお医者さんが休みの時)に具合が悪くなるもの。そこで聞きつけた情報は日曜日だけ小児科に変貌するH医院。ここ2年ほど、H医院にお世話になっていました。H医院とK医院はせいぜい2キロくらいしか離れていませんが、診療日が違うため、きれいに住み分けができています。

しかし子供というのは困ったもので、日曜日だけのお医者さんに行くようになると、月曜日に具合が悪くなります。昨日まで絶好調だった次女が、突然熱を出しました。そこで、気になっていたK医院に直行しました。

看板に内科・アレルギー科とあったので、ずっと抗ヒスタミン剤(エバステル)を飲んでいることを相談しようと思い、私も受診しました。

30年ぶりくらいのK君の姿。確かに経年変化はありましたが、ほとんど変わっていない…
「あー、エバステルか。これ一錠200円くらいするよね。高いよね。抗ヒスタミン剤は種類がたくさんあってね。一錠10円のがあるから…それでいいんじゃないかな?効きは同じだよ…副作用も同じなんだから。」というアドバイス。成績抜群でありながら庶民的なのが彼のいいところでした。

俺の病気も安く見られたもんだ…と思いながらも、薬効は彼の言うとおりでした。

K医院は医薬分業制を取っていません。

そもそも医薬分業制は医療費圧縮が目的だと思うのですが、実際問題、支払う金額は逆に高いような気がします。医薬分業制のいかんに関わらず個人病院のスタッフの人数は変わりが無いようですから、調剤薬局の人件費の分がマルマル医療費増につながるのではないか?というのが私の素人考えです。

そうなると、最も理想的な医療機関は、K医院のように医薬分業制を取らず、しかも院長が庶民的なところ…となるのではないか。

次女の経過もK君の説明通りで、薬を飲んだら、夜には元気に走り回っていました。
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★くもん・公文・KUMON★ に参加中!
子育ての楽しさのひとつは童心に帰ることだと思います。

何十年と生きて、いろいろな人と出会い、喜怒哀楽を重ねれば、悲しい思い出、悔しい思い出、後ろめたい思い出(法に触れてはいないけど)などなど、少なからず有るはずです。

それらをすっかり忘れて、「悪いことなんてボク全然してません!」という気持ちになってみる。ずるい気持ち、汚い気持ちをすっかり忘れて、子どもと一緒に遊びながら、自分の人生をやり直す…そんな妄想に浸ってみるのもいいんじゃないでしょうか?

でも、本当の「童心」はそんなことすら考えない無我夢中な状態ですから、「童心に帰る」というのは結局は大人のプレイに過ぎないんですけどね。

そんなプレイのためのグッズとして、くもんのすいせん図書(5Aの1番)うたの絵本を見てみました(小林教室収蔵)。5Aは一番簡単なグレードですから、あかちゃん(0歳)向けということですね。童謡は、聞いていると心が洗われるような気(錯覚)がします。

さて、ここからは子育ての話…

0歳でも言葉の意味は結構わかるし、音感や色彩感覚を処理する根本的な神経の骨組みが構成される時期だと思います。いろいろな音楽を聞かせてあげたいですね。

この本は童謡60曲の歌詞と楽譜が、歌の内容に合った可愛い絵と共に載っています。絵を見るだけでも楽しい。

CDは別売です。聞かせるだけでいいならば、CDだけ買えばいいと思います。でも、本には歌詞がひらがなで大きく書いてあるので、いっしょに歌を聴きながら、絵本を読んであげる感覚で文字を追ってあげると、ひらがなも早く覚えるんじゃないかと思います。

収録曲は…

A−1.あがりめさがりめ
A−2.おおきなたいこ
A−3.どこでねるの
A−4.たろうさんのあかちゃん
A−5.ひらいたひらいた
A−6.みずあそび
A−7.おちゃらかほい
A−8.おはながわらった
A−9.たいこのおけいこ
A−10.トマト

B−1.メリーさんのひつじ
B−2.ふたあつ
B−3.はしるのだいすき
B−4.あらどこだ
B−5.はなび
B−6.ぶらんこ
B−7.いけのこい
B−8.かくれんぼ
B−9.はやおきどけい
B−10.おたんじょうびのうた

C−1.きゅっきゅっきゅう
C−2.おふろじゃぶじゃぶ
C−3.からすのあかちゃん
C−4.すずめのがっこう
C−5.こもりうた
C−6.にんぎょう
C−7.おすもうくまちゃん
C−8.とけいのうた
C−9.ゆうがたのおかあさん
C−10.でんしゃごっこ

D−1.ももたろう
D−2.きんたろう
D−3.アビニョンのはしのうえで
D−4.うぐいす
D−5.いとまきのうた
D−6.ちかてつ
D−7.ずいずいずっころばし
D−8.はるがきた
D−9.おふろのうた
D−10.あかいぼうししろいぼうし

E−1.かっこう
E−2.わらいかわせみにはなすなよ
E−3.ツッピンとびうお
E−4.ねこふんじゃった
E−5.やまのワルツ
E−6.あわてんぼうのサンタクロース
E−7.むしのこえ
E−8.むかしはえっさっさ
E−9.やさしいおかあさま
E−10.バナナのおやこ

F−1.エービーシーのうた
F−2.インディアンがとおる
F−3.アルプスいちまんじゃく
F−4.おばけなんてないさ
F−5.おなかのおおきなおうじさま
F−6.あかいくつ
F−7.てをつなごう
F−8.あかはなのトナカイ
F−9.きよしこのよる
F−10.たこのうた
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こどもの教育 に参加中!
「脳を育て、夢をかなえる」
第3章「“ことば”で前頭前野はどうはたらく?」と第4章「数や計算が前頭前野を赤くする!?」を読みました。

【言葉に関する前頭前野の活性状態】

× 単語を聞く:「犬」や「車」などの簡単な名詞を聞いているとき
音を聞くときに働く聴覚野だけが活動。短い単語を聞くだけでは、前頭前野は働かない。

△ 言葉を思いうかべる:「走る」や「食べる」などの動詞を思い浮かべているとき
左脳の前頭前野が働く。

△ 人に向かって話す:頭の中で、人に向かって何かをしゃべろうと考えているとき
左脳の前頭前野や、多くの場所が働く。あの人に会ったら何て話そうとか考えるだけでも可。

〇 黙読:本などの文章を、声に出さずに読むとき
左右の前頭前野が働く。でも、まんがではダメ。

〇 音読:本などの文章を、声に出して読むとき
左右の前頭前野をふくめ、多くの場所が働く。

〇 字を書く:難しい漢字を、書きながら覚えるとき
左右の前頭前野が働く。暗記をするときの王道。


【数字に関する前頭前野の活性状態】

〇 数となえ:1から10までを、頭の中でとなえているとき
左右の前頭前野が働く。

〇 数となえ:101から110までを、頭の中でとなえているとき
左右の前頭前野が1から10までのときより働く。大きな数をとなえるほうが、脳ははたらく。

〇 数となえ:47までの素数を、頭の中でとなえているとき
左右の前頭前野やさらに多くの場所が働く。数について考えながらとなえると、脳はきたえられる。

〇 一桁の計算:一桁の足し算を暗算で速く解いているとき
左右の前頭前野が働く。

△ 一桁の計算:一桁の足し算を暗算でゆっくり解いているとき
速く解かないと脳は余り活性化しない。

△ 複雑な計算:難しい計算問題を暗算で解いているとき
左脳の前頭前野しか働かない。言葉を使う時に働く場所が活性化する。複雑な計算には国語力も関わるらしい。


【その他】

〇 すらすら計算:小学生が十分に学習して、すらすらできる計算問題を解いているとき
左右の前頭前野が働く。復習をすると、左右の脳のバランスがよくなる。

△ がんばり計算:小学生が今学習している、少し難しい計算問題を解いているとき
左脳の前頭前野が活発に働く。考えながら懸命に解くときには、左脳ががんばっている。

△ すらすら演奏:楽譜を見なくても弾ける曲をピアノで弾いているとき
右脳の前頭前野が活発に働く。左脳の前頭前野は余り働かない。

〇 がんばり演奏:まだ練習中で、楽譜を見ないと弾けない曲を弾いているとき
左右の前頭前野が働く。

《つづく》
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生きてくってこと に参加中!
第13章「宗教―自己を高める「努力の価値」を確信するために」を読みました。

《以下引用》…さまざまな宗教は、その形式や礼拝の具体的な詳細、象徴に対する人間的な解釈の面では互いに対立している。だが神の存在、美徳、道徳律については、どれもが一致する。純潔や善、美、信仰はいたるところで敬われているし、こういうものこそがすべてを支配すべきなのである。したがって、物質的な偶然性から解き放たれ、高遠な理想をめざす無私の努力の必要性を認めている教義に対して、非難を浴びせることはできない。人は、自分の内にあるものを発達させ、みずからを浄化し、改善し、キリストという完全な理想へ近づくことが大切だという点を理解しなくてはならない。そのほかのことはすべて二の次なのである。…《引用終わり》

美徳・道徳律などは各宗教とも共通する部分は多いかもしれません。が、「どれもが一致する」というのは言い過ぎのように思います。少なくとも「キリスト」という部分は共通ではない!

《以下引用》…どんな宗教を信じているにせよ、わたしたちは、谷底にいながら、他の峰々を圧してそびえる雪をいただく山頂へ登ろうとする人々に似ている。だれもが同じ目標に目をすえており、きわめるべき山頂が一つしかないことでは一致している。ただあいにく、たどる道がそれぞれに違っているのだ。…宗教は形式がさまざまに異なり、外的条件の制約を受け、風土によっても違いが生じ、土地がらや民族や伝統に適応しているが、そのすべては一つの普遍的な法則のもとにおかれている。超自然的なものから生まれたこの法則が、各宗教の存在理由となっているのだ。不寛容は、無理解の証しである。…《引用終わり》

山の例えに似たものを自分も以前書きました。目指すものが同じであるということについては、少なくとも釈尊はかなり慎重であったようです。みんな同じものを目指していても、その目標がみんなの目に同じように見えるとは限らないのではないか?

この本は、かなり強引というか…不寛容さを感じます。

《つづく》
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哲学 に参加中!
「龍樹」(講談社学術文庫版)
「?ナーガールジュナの思想」の「5論争の意義」の前半を読みました。「中論」は論争の書だそうですが、「空」の哲学は定まった教義を持たず、ナーガールジュナもこんなことを言っているそうです。

「もしもわたくしに何らかの主張があるならば、
しからば、まさにそのゆえに、わたくしには論理的欠陥が存することになるだろう。
しかるにわたくしには主張は存在しない。まさにそのゆえに、わたくしには理論的欠陥が存在しない」

教義が無い代わりに否定的表現が多い。ちょっと卑怯な感じもしますが、「本当」とはそういうものなのかもしれません。

否定的な表現として代表的なものが「八不」です。不生・不滅・不常・不断・不一・不異・不来・不去の八つの「不」。このうち、前回取り上げた「運動の否定の論理」が「不来不去」です。

不一不異(一異門破)…「中論」第二章第十八〜二十一詩にある。
不一:「もしも去るはたらきなるものが、すなわち去る主体であるならば、作る主体と作るはたらきとが一体であることになってしまう」(第十九詩)

不異:「もしも<去る主体>は<去るはたらき>から異なっていると分別するならば、<去る主体>がなくても<去るはたらき>があることになるだろう、また<去るはたらき>がなくても<去る主体>があることになるだろう」(第二十詩)

この一異門破の発展形として五求門破がある。
五求門破(五つの見方による論破)とは…
甲と乙が、
(1)<同一であること>と、
(2)<別異のものであること>と、
(3)甲が乙を有することと、
(4)甲が乙のよりどころであることと、
(5)乙が甲の上に依っているものであること
を否定すること。
(1)と(2)とを否定すると、(3)(4)(5)はおのずから否定されることになる…というもの。

不生不滅
不生:「いま現に生じつつあるものも、すでに生じたものも、未だ生じていないものも、けっして生じない」(第七章第十四詩)

不滅:「未だ滅びないものも滅びない。すでに滅んでしまったものも滅びない。いま現に滅びつつあるものもまた同様に滅びない」(第七章第二十六詩)

三世門破のバリエーションですね…

不断不常
元来ブッダは仏教外の諸派の説を断または常の見解に堕するものとして排斥したそうで、ナーガールジュナもその論敵も「不断不常」という点は一致していました。しかし、その説明の仕方が間違っているということで論争していたそうです。

「中論」第十七章第十七詩,同第二十詩〜第二十二詩,第二十一章第十五詩,同第十六詩が、これに関する内容です。

後で訳文を読んでみるつもりです。発狂しなければいいけど…

《つづく》
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頭棘筋:
〈起始〉:下位頚椎〜上位胸椎の棘突起
〈停止〉:頭半棘筋の内側縁

頚棘筋:
〈起始〉:第6頚椎〜第2胸椎の棘突起
〈停止〉:第2〜4頚椎の棘突起

胸棘筋:
〈起始〉:第(10)11胸椎〜第2腰椎の棘突起
〈停止〉:第2〜第(8)9胸椎の棘突起

〈作用〉:
頚部●伸展●側屈●同側回旋
呼吸▲強制吸息
腰部●伸展●側屈●同側回旋

〈神経支配〉:第2頚神経〜第12胸神経の後枝の内側枝

〈触察〉:
・補助線1:側頭骨の乳様突起の下端から3横指頭方の部位と、外後頭隆起を結ぶ弓状の線)。後頭骨の上項線に相当する。
・補助線2:補助線1の外側1/3から尾方に引いた線。頭半棘筋の外側縁に相当。
・頚部:補助線2を指標に、頭半棘筋頭最長筋の境を触察する。ここから前内側方に向かって圧迫して触察するが、棘筋,半棘筋多裂筋回旋筋は、浅層を他の筋に幾重にも覆われるため、触知は困難。
・胸部:胸椎棘突起のすぐ外側方に指を押し込み、横突起までの1横指ほどの隙間に存在する筋腹を、前方,前内側方,前外側方に圧迫して触察する。棘筋,半棘筋多裂筋回旋筋共通。
・腰部:腰椎棘突起のすぐ外側方に指を置き、圧迫して触察。棘筋,多裂筋回旋筋は、腰椎の棘突起と肋骨突起の間に存在するが、多裂筋以外は触察しにくい。

〈手技〉:
・背臥位、頭側に立ち、頭蓋底(頚椎上部棘突起のすぐ外側)から体幹へ母指でストリッピング。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」
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★注目のテレビドラマ!! に参加中!
「夫婦道」(4月29日放送分)が面白かった。武田鉄矢高畑淳子が濃いので宣伝を見ても見たいとは思わなかったのですが、なかなか面白かった。

夫婦問題というよりは嫁姑問題で、嫁ぎ先で問題を起こしてきた娘たちとカカア天下の尻の下で悩む夫という構図がなかなか良かった。その状態を表わす方程式が
h=ys/x
(h:幸せ x:夫 y:嫁 s:姑)

嫁姑を下で男がひたすら我慢するところに幸せが訪れる…という意味だそうで。元物理科としては、方程式がとても気になります。

では、これを嫁yについて解いてみましょう。
y=hx/s
となりますね。若い人たちの幸せを考えれば、姑はじっと我慢しなければいけません…と読めますかね。現代的ですね。

姑sについて解けば、ysが入れ替わるだけです。
s=hx/y
となりますね。家が丸く治まるためには、ただただ嫁が我慢すべし…。これは昔の考え方です。

最後に夫xについて解いてみましょう。
x=ys/h
となりますね。幸せhが犠牲になっている感じ。嫁姑を前にして自分だけ幸せになろうなんて思うなよ…ってとこでしょうか。

この方程式、なかなかよく出来てます。
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爆笑問題 に参加中!
NHK「爆笑問題のニッポンの教養#70」(4月28日放送分)を見ました。デザイン思想の原研哉先生でした。今回はなかなか良かったな。

デザインとは最初、複雑な形態から始まるそうです。自分たちを他者にアピールしたいという欲求から始まるから、「こんな複雑な物を作れるんだぜ!」という主張が入ってきてしまう。

この段階を超えると、シンプルなものが志向されるようになってくる。日本史上の好例が室町時代の東山文化。中国(当時は明だったかな?)にアピールしようとして建てられた義満の金閣寺と、それに飽きた義政の銀閣寺は好対照ですね。

シンプルとエンプティの話も面白かった。ドイツ製の包丁は手の形に合うようなグリップだけどシンプル。一方、日本の包丁は手の形に合うような部分は全くないエンプティ。でも、前者は握り方が一通りだけになってしまうけど、後者は言わば無限通りの握り方が有り得る。…何も無いけれど、そこに全てが存在している。

太田さんのボケとツッコミの理論も面白かった。田中さんがエンプティで如何様にも変わることができる。ボケにどんなふうにツッコミを入れるかで、ボケをどこまでも引き立てることができる。ここに漫才というスタイルの醍醐味がある。

ミヤコ蝶々さんは一人でしたが、「間」を大切にしたそうです。昔の映像が少しだけ流れましたが、ゆっくり丁寧に喋っていて、そっと言葉を切って「間」を作る。ニッコリして客に考えさせることによって、沈黙が大爆笑に変わる。正に名人芸だと思いました。これに比べたら、今のお笑いは素人の宴会芸。プロの技とはとても言えませんね。

何も無いようで、そこに無限の何かが存在している。

人間、世間、空間、時間…

「間」は何も含んでいないはずなのに、大切な物が抜けていることを日本人はなぜか「間が抜けている」と言う。

《つづく》
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こどもの教育 に参加中!
文明は頭にいいのか?という疑問の答えを見つけるべく、川島隆太先生の本「脳を育て、夢をかなえる」を買いました。読み終わったら公文教室に置こうと思っているので、くもん出版の子供向けの本を選びました。

本って、こんなにスラスラ読めるのか!と思うくらいに軽快です。勝間和代さんになった気分。

第1章「前頭前野とは、いったいなんなんだ?」と第2章「最先端の研究が解明した前頭前野の働き」を読みました。

人間の脳は、体重比の重さが他の動物と比べて格段に重い、というのがまず第一の特徴。第二の特徴は前頭前野が特別大きいということ。

大脳は、頭頂葉(感覚野,地図情報や言葉の意味がしまってある所),側頭葉(聴覚野,物の形や名前・漢字の書き方などがしまってある所),後頭葉(視覚野),前頭葉(運動野,前頭前野)に分けられます。前頭前野がこの本の主役です。

前頭前野の働きをまとめました。
1.表情や声から、相手の気持ちを推測する。
2.ものを覚えよう!繰り返し練習しよう!という気持ちにさせる。
3.やる気を起こさせる。
4.やってはいけないことはしない!という気持ちにさせる。
5.悲しいこと、悔しいこと、怒りなどを抑えて、顔に出さない。
6.発明、発見、創作など。
7.周りのことを気にしないで、ひとつのことに集中する。逆に、複数のことを並行してやる。
8.話を聞いたり、本を読んだりして、それについての自分の考えを持つ。

以上のことは、fMRIや光トポグラフィーという機械を使って研究した成果です。fMRIは、ヘモグロビンの動きを磁気で感じ取って、脳内の血流が活発な場所を映像化する機械です。光トポグラフィーは、赤外線が頭をわずかに透過する性質を利用して、脳内のヘモグロビンの色を読み取り、酸素が多く運ばれている場所を映像化する機械です。

次のことをすると、前頭前野が活発に働きます。
1.世の中にありもしない新しいものを考える→創造力
2.光った電球の位置と順番を覚えていようとする→記憶力
3.手の指を動かさないようにがまんしているとき(「赤上げないで白上げない」みたいなとき)→抑制力
4.友達を言葉でだまそうとしているとき(相手の気持ちを考えるということ)→コミュニケーション力

創造力・記憶力・抑制力・コミュニケーション力は、勉強して、自分の夢を描き、周りの人と協力し合って実現していくために必要である。ゆえに、前頭前野は夢をかなえる脳である…というわけです。

《つづく》
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アカデミックな日常。 に参加中!
第12章「迷信の功罪」を読みました。

野獣はすべて火を恐れる中で、人間だけが火を支配下に置くことができました。

《以下引用》…恐怖がその心理学的な反応を妨げる壁とはならなかったという点で、原始人は、動物と決定的に違っていた。彼だけが、その壁を越えて進んでいける脳をもっていた。炎の支配に成功した後、彼は経験という限界の外側に、超自然的でしかあり得ないような起源を考え出し、その起源に現実的な人格を授けた。すなわち、つくりものではあるが強力な、新しい存在を創造し、怒りや憎しみ、嫉妬など、あらゆる人間的な感情をつけ加えたのである。これが最初の神だったかもしれない。《引用終わり》

この段階での神は完成されたものではないので、これを崇拝することも宗教とは呼び難く、迷信と呼ぶべきであるという内容です。動物から人間へ至る過程と同じように進化と適応の原則の下、迷信も進化したり適応してしまったりした中から、宗教と呼ぶべきものが誕生した…という考え方。

そしてこれまた、動物と人間との間に完全な一線を引いたように、迷信と宗教との間に一線を引いています。そして、この宗教とはキリスト教のみを指していることは間違いないようです。

でも、自分たちと他者とを完全に区別すること、自分たちの思想・信条が他者のそれとは完全に別物で、しかも自分たちの方が絶対的に優れていると信じることが危険であることに気付いていないようです。

その考え方を拡大していったときに、論理の上では矛盾が生じ、人間社会の中では軋轢が生じる。この本の著者は、そこまで気付かないレベルの人なのだろうか?

《つづく》
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