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NHK「爆笑問題のニッポンの教養:早稲田大学スペシャル」(11月25日放送分)を見ました。

ロボット工学の高西淳夫先生には、「数学だって嘘っぱちだったということも有り得るんじゃないの?」という太田さん特有の質問がぶつけられました。

「そういう可能性もあるけれども、そうだとしたら私たちがやってきたことは全て崩れてしまうので、そうではないと信じるしかない。」という回答。私的には合格な答えですね。

学生の意見として「私たちは若いから純粋であり、純粋であるがゆえに力がある。閉塞した時代を突破する力を持っていると思う。」というのがありました。

田原総一朗さんが「あなたがある会社に就職して、社長から、偽装したような不正な商品を売れと命令された場合、あなたはどうしますか?」と問うと、「正しいことを実行しなければならない。告発する。」という答え。

ここで太田さん。「その正義を全うすることによって、あなたが職を失えばあなたの家族が困るかも知れない。告発して会社がおかしくなれば、あなたの同僚や家族が困ったことになるかも知れない。自殺する人も出てくるかもしれない。それでも全うすることができますか?」

さらに、「純粋であることは確かに力があることだけれども、そういう純真無垢な正義が戦争を起こしたんじゃないのかな?善と悪がぶつかるのが戦争じゃないんだよ。正義と正義がぶつかるから厄介なんだよ。」

言葉は精確ではありませんが、内容はこんな感じでした。私の考えに完全に符合するものですが、こんな場ですかさず切り返せることは私にはできない。流石だな!と思いました。

あと印象に残ったのは、現代文学の高橋敏夫先生の発言。「以前(昭和ということだったかな?)は壁に当たっても答えが有ったからミステリー小説。でも、今(たぶん平成ということ)は答えも見つからず何が起こるか分からないからホラー小説の時代だ」

うまいことを言うものです。ホラー小説の時代は何でも有りだからチャンスなんだ!という意見もありましたが…やっぱりホラーはホラーだよね…

地球の恒常性が揺らぐ中で、異常気象が次々発生し、想定外の事態が頻発しているように、「数学が成り立たなくなりました!」という日が来ないとも限らない。専門家の知識は全く役に立たない事態。それはまさにホラーの世界です。

《つづく》