トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

Tag:頚椎

頭最長筋:
〈起始〉:第3頚椎〜第3胸椎の横突起と関節突起
〈⇔〉:頚板状筋の下
〈停止〉:側頭骨の乳様突起(頭半棘筋停止部の外側方)

頚最長筋:
〈起始〉:第1〜第(5)6胸椎の横突起
〈⇔〉:頚板状筋の下
〈停止〉:第(1)2〜5頚椎の横突起

胸最長筋:
〈起始〉:胸腰筋膜,腸骨の腸骨稜,下位胸椎の棘突起と横突起,腰椎の棘突起,仙骨の正中仙骨稜
〈⇔〉:広背筋,下後鋸筋の下
〈停止〉:全胸椎の横突起と上位腰椎の副突起,肋骨の肋骨角と腰椎の肋骨突起

〈作用〉:
頚部●伸展●側屈●同側回旋
呼吸▲強制吸息
腰部●伸展●側屈●同側回旋

〈神経支配〉:脊髄神経後枝外側枝

〈筋連結〉:腸肋筋多裂筋腰方形筋大腰筋

〈触察〉:
・補助線1:腸骨稜上縁で片側骨盤の背側投影幅の中点〜各肋骨の肋骨角。ここから棘突起までの幅のうち中央1/3に存在する。
・補助線2:補助線1と椎骨棘突起の中央部を縦走。頚椎横突起のすぐ後方を通り、側頭骨の乳様突起に終る。最長筋の筋腹に相当。
・頚部:頚椎横突起を確認後、下位頚椎の高さで肩甲挙筋の内側方に指を押し込む。頚椎横突起の後方に筋腹が存在する(つまり腸肋筋と峻別できない?)。上位頚椎の高さでは側頭骨の乳様突起に向かう筋腹を、前内側後方に圧迫して触察する。
・胸部:補助線2を指標にして、指を内外側方向に動かして筋腹を確認。
・腰部:補助線2が指標。下位腰椎棘突起のすぐ外側は多裂筋で、仙骨後面に最長筋は存在しない。背部から腰部にかけては、補助線1の内側で最も高く膨隆するのが最長筋。

〈手技〉:
・背臥位、頭側に立ち、頭蓋底(頚椎上部棘突起のすぐ外側)から体幹へ母指でストリッピング。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」
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頚腸肋筋
〈起始〉:第3〜第7肋骨の上縁。
〈⇔〉:僧帽筋肩甲挙筋の下、頚板状筋の外方
〈停止〉:第4〜6頚椎の横突起

胸腸肋筋
〈起始〉:第7〜第12肋骨の上縁
〈⇔〉:僧帽筋菱形筋,上後鋸筋の下
〈停止〉:第1〜7肋骨の肋骨角

腰腸肋筋
〈起始〉:胸腰筋膜の内面,腸骨の腸骨稜,下位腰椎の棘突起,仙骨の正中仙骨稜
〈⇔〉:広背筋,下後鋸筋の下
〈停止〉:第4〜11肋骨の肋骨角,第12肋骨の下縁

〈作用〉:
頚部●伸展●側屈●同側回旋
呼吸▲強制吸息
腰部●伸展●側屈●同側回旋

〈神経支配〉:脊髄神経後枝外側枝

〈筋連結〉:最長筋多裂筋腰方形筋大腰筋

〈触察〉:
・補助線1:腸骨稜上縁で片側骨盤の背側投影幅の中点〜各肋骨の肋骨角〜第4頚椎の横突起。腸肋筋の外側縁に相当する。ここから棘突起までの幅のうち外側1/3。
・頚部:頚椎横突起を確認後、下位頚椎の高さで肩甲挙筋の内側方に指を押し込む。頚椎横突起の後方に筋腹が存在する。
・胸部:補助線1から椎骨の棘突起までの幅のうち、外側約1/3の領域。最長筋よりも薄い。
・腰部:補助線1の内側方の厚い筋腹。前方に圧迫すると、最長筋よりやや柔らかい。

〈手技〉:
・背臥位、頭側に立ち、頭蓋底(頚椎上部棘突起のすぐ外側)から体幹へ母指でストリッピング。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」
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〈起始〉:第2頚椎の棘突起
〈停止〉:第1頚椎の横突起
〈作用〉:頚部●伸展●側屈●同側回旋。環軸関節を伸展する。一側が働くと、同関節を同側方に側屈、同側方に回旋する。
〈神経支配〉:後頭下神経(第1頚神経)の後枝
〈筋連結〉:大後頭直筋上頭斜筋

〈触察〉:
・補助線2:第1頚椎の横突起と、第2頚椎の棘突起を結ぶ線。下頭斜筋の位置に相当。
・補助線2を指標に、前内側方に圧迫して触察する。

〈手技〉:
・背臥位、頭側に立ち、頭蓋底(頚椎上部棘突起のすぐ外側)から体幹へ母指でストリッピング。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」
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〈起始〉:第1頚椎の横突起
〈⇔〉:大後頭直筋の外方で頭板状筋頭半棘筋の下(★風池)
〈停止〉:後頭骨の下項線
〈作用〉:頚部●伸展●側屈●同側回旋。環椎後頭関節を伸展する。一側が働くと、同関節を同側方に側屈、反対側方に回旋する。
〈神経支配〉:後頭下神経(第1頚神経)の後枝
〈筋連結〉:大後頭直筋下頭斜筋

〈触察〉:
・補助線1:側頭骨の乳様突起の下端から3横指頭方の部位と、外後頭隆起を弓状に結ぶ線。後頭骨の上項線の位置に相当。
・領域3:補助線1の中央1/3の領域と、第1頚椎の横突起とを結ぶ、三角形の領域の、上部の一部を除いた領域に存在する。
・後頭骨に向かって圧迫する。

〈手技〉:
・背臥位、頭側に立ち、頭蓋底(頚椎上部棘突起のすぐ外側)から体幹へ母指でストリッピング。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」
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〈起始〉:第1頚椎の後結節
〈⇔〉:大後頭直筋の下(★天柱
〈停止〉:後頭骨の下項線の内側1/3の領域
〈作用〉:頚部●伸展●側屈●同側回旋。環椎後頭関節を伸展する。一側が働くと、同関節を同側方に側屈する。
〈神経支配〉:後頭下神経(第1頚神経)の後枝
〈筋連結〉:大後頭直筋

〈触察〉:
・補助線1:側頭骨の乳様突起の下端から3横指頭方の部位と、外後頭隆起を弓状に結ぶ線。後頭骨の上項線の位置に相当。
・領域2:補助線1の内側1/3の領域と、第1頚椎の後結節とを結ぶ、三角形の領域の、上部の一部を除いた領域に存在する。
・後頭骨と第1頚椎後突起の間に指を押し込み、後頭骨に向かって圧迫する。
・分厚い頭半棘筋に覆われるため、触知しにくい。

〈手技〉:
・背臥位、頭側に立ち、頭蓋底(頚椎上部棘突起のすぐ外側)から体幹へ母指でストリッピング。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」
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〈起始〉:第2頚椎の棘突起
〈⇔〉:頭半棘筋の下(大後頭神経をはさむ)で小後頭直筋の上で上頭斜筋の内方(★天柱
〈停止〉:後頭骨の下項線の中央1/3の領域
〈作用〉:頚部●伸展●側屈●同側回旋。環椎後頭関節と環軸関節を伸展する。一側が働くと、同関節を同側方に側屈,回旋する。
〈神経支配〉:後頭下神経(第1頚神経)の後枝
〈筋連結〉:小後頭直筋上頭斜筋下頭斜筋

〈触察〉:
・補助線1:側頭骨の乳様突起の下端から3横指頭方の部位と、外後頭隆起を弓状に結ぶ線。後頭骨の上項線の位置に相当。
・領域1:補助線1の中央1/3の領域と、第2頚椎の棘突起とを結ぶ、三角形の領域の、上部の一部を除いた領域に存在する。
・浅層の筋を介して、後頭骨に向かって圧迫する。
・分厚い頭半棘筋に覆われるため、触知しにくい。

〈手技〉:
・背臥位、頭側に立ち、頭蓋底(頚椎上部棘突起のすぐ外側)から体幹へ母指でストリッピング。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」
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〈起始〉:第3(4)〜第6胸椎の棘突起
〈⇔〉:頭板状筋肩甲挙筋の下、頭半棘筋頭最長筋の上
〈停止〉:第1〜2(3)頚椎の横突起の後結節
〈作用〉:頚部●伸展●側屈●同側回旋
〈神経支配〉:頚神経後枝の外側枝
〈筋連結〉:頭板状筋肩甲挙筋

〈触察〉:
・補助線4:第1頚椎横突起と第3頚椎棘突起を結ぶ線。
・補助線5:第3頚椎横突起と第6胸椎棘突起を結ぶ線。
・補助線4と5に挟まれる領域で、内側尾方から外側に走行する筋腹。1〜2横指幅。
・胸椎,頚椎の椎弓や横突起に向かって圧迫。

〈手技〉:
・背臥位、頭側に立ち、頭蓋底(頚椎上部棘突起のすぐ外側)から体幹へ母指でストリッピング。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」
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〈起始〉:第3〜第7頚椎の高さに存在する項靭帯,第1〜2(3)胸椎の棘突起
〈・〉:僧帽筋の下で頭半棘筋の上(★天柱)、頭半棘筋の上(★風池)、胸鎖乳突筋の下(★天ゆう★完骨)
〈停止〉:側頭骨乳様突起,後頭骨の上項線の外側部
〈作用〉:頚部●伸展●側屈●同側回旋
〈神経支配〉:頚神経後枝の外側枝
〈筋連結〉:頚板状筋胸鎖乳突筋

〈触察〉:
・補助線1:側頭骨の乳様突起の下端から3横指頭方の部位と、外後頭隆起を弓状に結ぶ線。
・補助線2:補助線1の中点と、第3頚椎の棘突起を結ぶ線。
・補助線3:側頭骨の乳様突起と、第3頚椎の棘突起を結ぶ線。
・補助線2と3に挟まれる領域で、内側尾方から外側頭方に走行する筋腹。
・胸椎,頚椎の椎弓,後頭骨,側頭骨に向かって圧迫する。
・補助線2と3の位置に、それぞれ母指と示指を置き、摘んで触察する。

〈手技〉:
・背臥位、頭側に立ち、頭蓋底(頚椎上部棘突起のすぐ外側)から体幹へ母指でストリッピング。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」
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〈起始〉:第1〜第4(5)頚椎横突起の後結節→胸鎖乳突筋の下→中斜角筋の後方→僧帽筋の下(★肩中兪(C7T1棘突起間の高さ)★肩外兪(T1T2棘突起間の高さ)
〈停止〉:肩甲骨の内側縁の上1/3の領域
〈作用〉:頚部▲側屈肩甲骨●挙上▲下方回旋呼吸▲強制吸息
〈神経支配〉:肩甲背神経〔C3〜C5〕
〈筋連結〉:頚板状筋,前鋸筋,小菱形筋

〈触察〉:
停止付近:肩甲骨上角のすぐ内側方に指を置き、胸郭に向かって圧迫しながら指を内外側方向に動かす。頭尾方向に走る2横指ほどの幅の筋腹。第1肋骨付近では前後方向に感じることがある。
起始付近:頚椎横突起を、耳垂の高さから尾方に辿り、第1肋骨に触れるまで触察。

〈関連痛領域〉
・局所的にはこの筋肉上(★肩中兪★肩外兪)、肩甲骨の内側縁に沿って(★大杼★附分★魄戸★膏肓★神堂★いき★膈関)、肩甲骨上部から上腕背部にかけて(★天りょう★肩りょう★肩井★曲垣★秉風★臑兪★肩貞)。

〈手技〉:
・腹臥位、頭側に立ち、頚椎横突起から肩甲骨上角へ母指でストリッピング。
・腹臥位、横側(治療する側と反対側)に立ち、肩甲骨上角から頚椎横突起へ母指でストリッピング。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」
参考文献3「トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル」
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〈起始〉:【胸骨頭】胸骨柄の上縁と前面【鎖骨頭】鎖骨の内側1/3の領域
〈・〉:広頚筋の下(★天鼎★扶突★水突★気舎★天窓),顎二腹筋後腹の上(★天容),頭板状筋の上(★天ゆう★完骨),★翳明
〈停止〉:側頭骨の乳様突起,後頭骨の上項線外側部。
〈作用〉:頚部●屈曲▲伸展●側屈●対側回旋呼吸▲強制吸息
〈神経支配〉:副神経,頚神経叢の筋枝〔(C1)〜C2〜(C3)〕
〈筋連結〉:大胸筋頭板状筋
〈触察〉:
・胸骨頭:頚窩(胸骨を前正中線上に頭方に辿り、骨が終ったところの窪み)に指を置き、外側方に移動させたとき、最初に触知される筋腹。頭方に辿ると、前縁は乳様突起の前縁まで、後縁は乳様突起から2〜3横指後方の部位。
・鎖骨頭:小鎖骨上窩(頚窩のすぐ外側方の窪み。胸骨頭,鎖骨頭,鎖骨で囲まれる)に指を置き、外側方に移動させたとき、最初に触知される筋腹。頭方に辿ると、胸骨頭の深層に隠れる。

〈関連痛領域〉
【胸骨頭】
・後頭部(★強間★脳戸★風府★玉枕)、目の上の弓(★客主人★懸釐★曲鬢★懸顱★頷厭★瞳子りょう★絲竹空★攅竹★睛明)、頭頂(★前頂★百会★後頂★絡却★通天)、頬(★承泣★四白★巨りょう★下関★顴りょう)、顎(★承漿)および顎の下(★扶突★天窓★兪府)。
【鎖骨頭】
・耳(★聴会★聴宮★耳門★和りょう★角孫★顱息★けい脈★翳風)および耳の後方(★天衝★浮白★頭竅陰★完骨)、前頭部(★陽白)。

〈手技〉:
・背臥位、頭側に立ち、治療する筋肉と反対側に頭を回旋させ、停止部から起始部へストリッピング。
・背臥位、頭側に立ち、治療する筋肉と反対側に頭を回旋させ、停止部から起始部へ二指(母指と示指)圧迫。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」
参考文献3「トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル」
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