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「空海の夢」(春秋社)
「4.意識の進化」を読みました。

この章は、生物の進化について書かれています。意識の発生とか言語の発生までの進化の歴史がサラッと。声が言語に及ぼす影響などを後述するための布石のようです。

《以下引用》
…大脳生理学の研究によって、これまで左脳に管理されているとばかりおもわれていた言語記憶が、実は両脳にホロニックな散華のごとくにばらまかれていて、それがある種のイヴォケーター(evocator喚起子)によって一挙に再生されるのではないかという仮説になってきた。つまり、言語記憶の再生は、ローカル(局所的)ではなくノンローカル(非局所的)なものの連動的な協同現象なのではないかということである。ところが、イヴォケーターによって一気呵成に再生がされるとはいっても、そこにはひとつの条件が付加される。それは、かつてその言語が発現された場所を想定しなければならないという条件である。…
つまり、言語記憶の再生は大脳の皮質の上ではノンローカルでありながら、その再生のためにはあえてローカルな場所を外部に設定して、それを脳のどこかに想定したほうが有効だったことになる。つまり言語記憶とその再生にはつねに「場面」が必要だったのである。
…《引用終わり》

言語記憶は、記録されるときにバラバラに記録されるため、再生するときは多少違った形になってしまう、という大脳生理学の仮説があるとのこと。

記憶が変質してしまうということは経験的によくあることです。それが元で仏説の解釈に違いが出てきて解釈分派闘争が勃発したということなのですが…。

仏教を論ずるのに、大脳生理学にまで行ってメカニズムを論ずることもないと思うのですが…。これも後述する章の布石のようなので、後を楽しみに致しましょう。

《つづく》