トトガノート

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Tag:観音

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先日まで、観音様はみんなを救ってくれるヒーロー!という捉え方をしていました。でも、自分としてはどうもしっくりしませんでした。勧善懲悪的な単純な考え方は、どうも仏教的ではない。それなのに、観音様信仰は日本全国に根付いています。これでいいんだろうか…と。

ですが、ある方の日記を拝見しまして、違う捉え方があることを知り、胸のつかえが取れました。

大乗仏教には自他の区別を超越することが目標のひとつとしてあります。それは現象世界のすべてが自分と一体であるという考え方が基本にあるからです。そう考えると、ヒーローと呼ぶ他者から救ってもらうという発想はおかしなことです。自分を救ってくれるヒーローも、究極的には自分と一体…

だから、観音様のようなヒーロー像を常にイメージすることで、自分もそのヒーローと同化し、自分もそのヒーローのように振舞ってみよう!という読み方もできるわけです。とっても能動的かつ積極的な解釈になります。

これは例えば、子どもの頃にウルトラセブンにあこがれ、モロボシ・ダンになりきって遊んでいるうちに、正義感が養われるようなものかもしれません。

我が娘がプリキュアのドリームローズになりきって、強さや優しさや可愛らしさを身につけていくのと同じかもしれません。

アンパンマンの主題歌にも有ったような気がします。
♪アンパンマンは君だ♪

いいオヤジが、テレビを見て、渡辺謙妻夫木聡になりきるのもいいんじゃないか?
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観世音菩薩普門品第二十五では、観世音菩薩について語られています。観音経として単独で用いられることが多いようです。怪人二十面相の約1.7倍の変装能力(?)を持ち、ピンチに際してその名を呼ぶ人あらば、いつでもどこでも最適な姿に変身して現れるスーパーヒーローです。ヒーローの原点がここにあるように思います。

ただ、ウルトラセブンでさえそうなのですが、正義を遂行することは非常に難しいことで、その時のピンチから救ってあげることが本当にその人にとって良いことなのか?というジレンマに必ずぶち当たるはずなんです。勧善懲悪の無敵の超人のお話は痛快でいいのですが、人生はそう単純にはいかない。それに対処する術を私は仏教に求めるいるので…まあ、ヒーローが仏教にも必要だったということでしょう。

以下、陀羅尼品第二十六妙荘厳王本事品第二十七普賢菩薩勧発品第二十八と続いて終りになります。

いろいろ諸説あるようですが、仏教が衰退していく中で布教活動を盛り返すために作られたものという感じを受けました。分派してしまった教団をひとつにまとめて、布教を強化しようという意図が強く感じられます。何度も最高の経典であること、この経典が奇跡の力を持っていることが強調されています。この経典をよりどころとしている宗派の強さはここに由来しているのでしょう。

他の経典も読んだ上で、気になったらまた、この経典に戻ってきたいと思います。

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