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死なない理由 に参加中!
後期高齢者医療制度。「年寄りいじめ」「老人差別」「姥捨て制度」などいろいろな表現が飛び交っています。その中で気になったのが
「年寄りは死ねというのか?」
これに対して、若い世代からは秘かにこんな反論も聞かれました。
「年寄りは死なないつもりなのか?」

ここで思い起こしたいのが、一休さんの作と言われるこの歌です。
親死んで 子死んで 孫死んで ひ孫死に 葬式千口 あらめでたや

これは十年以上前に講演で聞いたのをネットで検索してそのまま引用しているので、若干正確ではないかもしれませんが、ご了承ください。何代も続く名家から、「我が家のことを歌っためでたい歌を作って欲しい」と言われて、一休さんが詠んだ歌だそうです。

「こんな縁起の悪い歌は聞いたことがない!」と激怒する名家の主人に、一休さんが説明します。「親→子→孫→ひ孫と順番に死ぬのは何よりのことです。順番が逆になったらそれこそ大変な悲劇。そして、葬式が千口も挙げられるのは何代も続いている家だということです。こんなめでたいことがありましょうか?」

この話は、名家の主人のように「死ななければめでたい」という単純なことでいいのでしょうか?と問いかけているようにも見えます。長寿は誠に結構なことですが、人間は絶対に死ぬのですから、生き方(それは裏を返せば死に方)をもう少し考えるべきではないかと思います。

年寄りの側には、以前も書きましたが、「何で死ねばいいのか?」という問題があります。若者の側には、硫化水素や練炭を使いたがるという問題もあります。

一休さん、何かいい知恵ありませんか?