トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

Tag:線維筋痛症

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NHK「ためしてガッテン」(11月19日放送分)を見ました。痛み病(慢性痛)の最新情報でした。

怪我や病気で神経が傷むことがありますが、傷んだ神経が再生するとき、混線してしまうことがあります。神経には、単に触られたことを伝える触覚の神経、交感神経、痛みの神経などがありますが、これらの神経が傷んだ後に再生するとき、こんがらかってしまうのです。触覚の神経や交感神経の信号が、痛みの神経に伝わっていくと、本来は痛くない刺激が痛みとして感じられるのです。

こういうことが脳内のネットワークで起こるのが、線維筋痛症です。強い痛みを何度も繰り返し感じていると、その痛みの記憶が脳にできあがってしまう。言い換えると、脳の中に小さな痛みも激痛に感じてしまう回路が出来上がってしまうのです。この病気に悩む人は全国に200万人もいるそうです。

慢性痛の原因としては、感染(帯状疱疹、神経炎など)、物理的圧迫(外傷、脊柱管狭窄症、手術後の傷など)、その他(糖尿病、脳梗塞など)があるそうです。

《つづく》
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一般の方は意外だと思うのですが、針を刺して骨に当たった感触があるとき、ホッとします。針を深く刺す場合には、骨を目標にすることが多いのです。「骨に当たったら痛いんでしょう?」とたいてい聞かれますが、針が骨に当たって痛いということはありません(単に当たっただけでは、という意味です)。

私たちの体には痛みを感じるセンサー(痛点)がありまして、痛点や神経に当たらない限り普通は痛くありません。ルパン三世で赤外線の防犯装置が付いているところに忍び込むシーンがあります。赤外線が見えるメガネをかけて、体をよじって赤外線を避けながら先に進んでいきます。針の感触を嫌うお客さんに針をする場合は、そんな気分です。神経に触らないようにソーッと刺していきます。

さて、刺激が神経に伝わって電気信号となって脳に伝わるわけですが、「痛い!」と感じるまでには更にワンクッションあるようです。いろんな神経が絡み合って、この痛みの刺激を強めたり弱めたりしているようなのです。これは、コンピュータが演算処理するようなイメージだと思います。つまりソフト処理されているんです。

こんなことを考えたのは線維筋痛症という病気を「本当は怖い家庭の医学(4月15日放送分)」で見たからです。この病気はからだのあちこちにものすごい激痛を感じますが、痛いところを調べても何も異常が見つからない。

原因もはっきりわかってはいないのですが、怪我による激しい痛みや手術などがきっかけでソフトが壊れたのではないか?という解釈が有力なようです。銀行のオンライン・システムで流行っているプログラム・ミスのようなものではないかと。(これは私流の乱暴な例えなので、異論は多々あろうかと思いますが)

物の見え方というのも、上下左右逆に網膜には映っているそうですね。それを戻しているのは脳の中の画像処理プログラムによるものです。それよりも何よりも、神経ってデジタルの電気信号なんですよね。それをプログラム処理したものが、意識というモニターに表示される。

「機械はデジタル、でも人間はアナログだから…」なんて言葉をよく耳にするんですが、本当にそうかな?アナログの情報をデジタル化して内部処理しているという点で、機械と人間は似ているんじゃないかな。

…と思ってしまうのは、元デジタル技術者の偏見でしょうか?

《つづく》
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