トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

Tag:筋皮神経

尺沢(しゃくたく)

肘を曲げて力こぶを作って肘関節の凹みを触ると、上腕二頭筋の腱がわかります。この腱の橈側(親指側)が尺沢です。外側前腕皮神経(筋皮神経の分枝)にアプローチしやすい位置です。この神経が前腕外側(橈側)部の皮膚感覚を支配します。

効能は、咳、扁桃炎、喉頭炎、気管支炎、遺尿症。

肩こりによる首の屈曲制限が改善したという報告もあります。

尺沢曲沢
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

天府(てんぷ)・侠白(きょうはく)

この2つのツボは、力こぶ(上腕二頭筋)のほぼ中心線上(長頭と短頭の筋溝)にあります。上腕二頭筋をまっすぐ貫通させると筋皮神経(烏口腕筋上腕二頭筋上腕筋を支配している)にアプローチできそうです。筋皮神経は前腕外側部の皮膚感覚を支配します。上腕動静脈,正中神経などは短頭の裏側にあります。

三角筋の下から出てきたばかりの場所で、長頭と短頭の区別が比較的容易で、筋皮神経へのアプローチがしやすいという点が、この場所にツボがある理由かと思います。筋皮神経への刺激で予想されるヒビキは肺経に符合しますね。

効能は、天府は腕神経痛・まひ,五十肩,高血圧症、侠白は腕神経痛・まひ,五十肩,肋間神経痛,心臓病とされています。

天府は禁灸穴とされているためか、臨床報告は侠白に関するものが多くあります。侠白については、頚肩部の筋緊張,吸気時の胸痛,上腕二頭筋長頭腱炎,母指の腱鞘炎,下腿前面(前脛骨筋長腓骨筋)の痛み等への効果が報告されています。

力こぶ
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ