銀行などの窓口で番号札を取って待つことありますね。なかには待っていられなくて帰ってしまう人もいます。「○○番の方〜!」と呼ばれても誰も出てこない。こういうときに、そこにスッと割り込む手口を目の当たりにしました。

郵便局には、私はその人に続いて入りました。でも、少し足の悪そうな歩き方をするオバサンだったので、私は追い抜いて番号札を取りました。127番でした。そのすぐ後にそのオバサンが取ったから128番です。

ほどなく、ピンポ〜ンと鳴って、
「124番でお待ちのお客様、○番の窓口へおいで下さい」

すると、オバサンはワンテンポ遅れた絶妙なタイミングで立ち上がり、窓口に行ってしまいました。「オバサンは128番だから、まだですよ」と教えてあげようかと思ったくらいです。

「え〜と、番号札はと…」と探すふりをするオバサンに、
「ああ、いいですよ。」と局員。

かくして、オバサンの割り込みは成功したのでした。

私が用を終えた頃にはオバサンの姿はどこにもありません。
「128番でお待ちのお客様、○番の窓口へおいで下さい」
という声がむなしく響いていました。