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左右の体のバランスとか、背骨が曲っていないかとか、骨盤が歪んでいないかとか…気にしている人はとても多いです。「あなた曲ってますよ。」なんて言われたら、確かに気になるのは当然かもしれない。

この仕事をするようになってから思うのですが、顔でさえ左右対称の人はいないのだから、背骨だって骨盤だって左右対称ということは無いんじゃないかな?という疑問。

だから、背骨や骨盤の矯正を至上命題としている治療法が多々ありますが、もともと左右対称でないものを無理矢理左右対称にして、大丈夫なの?という疑問です。

ちなみに私は背骨の矯正をすると、手が振るえたり汗が出たりという自律神経の症状が出るので、絶対に避けています。体もその都度、たわみながらバランスを保っているのではないかと思う。そのときそのときで、多少は右や左に振れるのがいいんじゃないかと。

物事は何でも中庸がいいと言われますが、中庸というのはまっすぐな姿勢を保つようなもので非常に難しい。ちょうどいい真ん中にいつもじっと固定しているなんて無理なんだと思う。時として右に振れたり左に振れたりしながら、動いているのがいいんだと思う。

私が子供のころは日本人は皆同じで個性が無い!という批判もあって、個性重視ということになり、「自分を発見して自己実現しよう!自己主張もしっかりしよう!」と言われましたが、今となっては自己主張を奨励するなど言語道断なほどジコチュウが増えている。子どもに付ける名前を見ても、利他的な生き方など望んでいないことが伺えます。

考えてみると、「自分を発見して自己実現しよう!自己主張もしっかりしよう!」というのはずいぶん偏ったメッセージです。「自分のことがしっかりできたら、周りの人を助けてあげよう!」という部分が欠けている。

利己だけではいけない。利他だけでもいけない。強い利己主義と強い利他主義を両方もった生き方がいいのだと思う。そうすれば、そのときそのときで、利己的行動も利他的行動も使い分けることができる。

体のバランスを気にする人は多いけれど、生き方のバランスを気にする人は少ない。

《つづく》