数年前、看護婦さんを看護師さんと呼ぶことになったばかりの頃でした。救命士の講習会の名簿に、私の職業が鍼灸士と書いてありました。それから、師と士の違いが気になり出しました。

 昔は看護士という職業もあったような気がしますが、では弁護士はどうして弁護師ではないのだろうとか…きちんと調べれば学術的にはきちんと謂れがあるのでしょうが、それでは味気ないので調べることも敢えてせずに、師と士を交換してみてああでもないこうでもないとひとりで考えていました。

 「師」というと学者先生というイメージを私は抱きます。一方、「士」はサムライとも読むのですごく活動的なイメージを抱きます。前者は理論派、後者は実践派という感じ。更にサムライと言えば、トム・クルーズ,渡辺謙,真田広之。むむむ…僕は断然「鍼灸士」でいきたい!

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