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木全徳裕さんの本からです。

有名なテニス選手の話。
「両親に試合の結果でとやかく言われることはなかった。親が自分を叱るときは、テニスに対して、あるいは相手選手に対して、態度が悪かったときだけだ。だから、試合中に無用なプレッシャーを感じることは一度もなかった」

これを読んで思い出したのは、海外で学校を建てた日本人校長の話。海外の雑誌に取り上げられたとかで、テレビに出ていました。こういう人はあまりいないと思うのでたぶんこの人だと思います。

その人がテレビで言っていました。実はこの人も「ゆとり教育」を提唱しているのですが、日本での「ゆとり教育」とは全然意味が違う。この人の「ゆとり教育」はしっかり学校で教え込むことなのです。そうすることで、学校を出てから「ゆとり」が生まれる。

しかも昔の日本のように、勉強よりも礼儀作法をまず教えるとのこと。礼儀が正しければ初めて会った人ともきちんとした人間関係を構築できる、ということだと思います。そうすれば、社会に出て無用なプレッシャーを感じることが少なく、真の意味のゆとりも生まれる。

最初に紹介したテニス選手の言う「プレッシャー」は、主に勝ちに執着する気持ちから生じるものを指しているのでしょうが、対戦相手とも気持よく握手ができるということも真の意味のゆとりであり、勝ち負けより大切なことでしょう。

勉強なんかできなくてもいい。人に迷惑さえかけなきゃいいんだ。欲を言えば、読み書きソロバン(計算)くらいはな…食っていけないと困るから。

昔の日本の親はそんなものだったと思うのですが、その精神が技術立国あるいは経済大国につながったと思うんです。