ブログネタ
悟りへの道 に参加中!
「釈尊の生涯」(春秋社)
「8.菩提樹下の思惟と成道」を読みました。

苦行をやめて体力が回復した太子は、菩提樹(アッサッタ樹という一種の無花果)の下で思念をこらしました。悪魔の来襲(修行の妨げとなる一切のものを例えたんでしょうね)を受けながらも、ついに悟りを開きます。このとき悟ったとされるのが…

・宿命通(宿命明):自分および他人の過去を知る能力。
・死生智通(天眼明):人々の未来の運命を予知する能力。
・漏尽智通(漏尽明):後述。
・神変通:空を飛んだり水上を歩いたり体を大小にしたり…ウーム、忍術のようなものでしょうか。
・他心智通:他人の心を見抜く力。
・天耳通:聴力が敏感であること。

で、先の3つを三明、後の3つを加えて六通あるいは六神通、または三明六通と言います。
釈尊は全てを身につけたということですが、漏尽智通のみが仏教者の悟りとされています。

《つづく》