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生活習慣病としての糖尿病、2型糖尿病について見てみますと、患者さんには典型的な2つのタイプがあるような気がします。

ひとつは、甘いものがやめられないタイプ。この心理は、肝臓が悪いのにお酒がやめられないとか、肺が悪いのにタバコがやめられないというのと同じですね。

「悪いのは分かってますよ。でも、好きなんだもの。甘いものが食べられないなら(お酒が飲めないならorタバコが吸えないなら)死んだ方がマシだ!あと一口だけならいいでしょう?この一口でポックリ行くわけじゃないんだから。明日から気をつけますよ…だからね?」という心理。

もうひとつは、立場上ごちそうがやめられないタイプ。会社の社長さんなどに多いのですが、仕事上のお付き合いがあって毎晩のようにごちそうを食べないといけない。悪いのはわかっているし粗食でも気にならないから、仕事の付き合いさえなければ大丈夫なんだけど…という人。お客様と一緒となれば、出されたものを食べないわけにはいかない。

さて地球環境問題なのですが、こちらの方も状況がすごく似ているように思うのです。同じ心理が問題を長引かせている。

まず、わかっているけどやめられないのは便利な生活。少しずつでも皆で我慢しましょう!と呼びかけても、「少しだけなら我慢しなくても同じでしょ?」「私だけならいいでしょ?」と逃げてしまう心理。人類が滅亡するかもしれないんだよ!と言っても、「(おいしいもの食べてるとき)そんな嫌なこと言わないで!」

サミットで話題にするほど危機意識は高まっていると思っていたのですが、「そんな嫌なこと言わないで!」という意見は結構多いようです。エコの反動というか、リバウンドというか。

洞爺湖サミットは大失敗という評価でいいと思うのですが、それは立場上どうしようもない偉い人たちだけ集まって相談したからです。利害関係やしがらみがあるから、人類の存亡より自国の利益を守らざるを得なかったのです。自分の命よりも仕事が大事な人と似ている。

糖尿病の食餌療法と地球環境問題。わかっちゃいるけどやめらんないところがそっくりです。

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