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パンダの件は結局どうなったのかよく分からんのですが…徳川家康(山岡荘八原作)の中の鯉の話を思い出しました。私が記憶しているままを書きますと…

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織田信長と家康が同盟を結んだ頃に、信長から家康のもとに鯉が贈られました。「これを私だと思って大切にしてね」というメッセージ付で。家康はある家臣に鯉の世話を命じて、「大切に育てるんだぞ!」と言いつけました。

若い家康には、石川数正という立派な家臣がおりました。数正は、鯉の世話役と一緒にこの鯉を食べてしまいました。激怒した家康が数正を呼びつけます。「鯉を食べたというのは本当か?」「はい、脂がのっておいしかったです。」

ますます怒って、家康は刀を抜きます。数正は語ります。

殿(家康)は信長を恐れて臆病になっています。信長はこれから何かあるごとに「鯉は元気か?」と使いをよこして、こちらに探りを入れる腹なのでしょう。信長のこの魂胆が憎たらしい。

生き物である鯉は病気もすればいつかは死ぬでしょう。そのときには世話役の家臣を殿(家康)は叱りつけるでしょう。それでは家臣がかわいそうです。どうせ叱られるなら食べて叱られよう、と私がそそのかしたのです。死んでしまったら鯉は食べられないし。

しかしながら、大切に育てろという命令に逆らったことは事実です。どうか、この首を刎ねてください。その後で考えていただきたい。例え織田信長からもらったものとは言え、鯉は鯉。鯉と家臣と、どっちが大切なのか。信長の前で、その値踏みもできなくなるようでは困りますよ。さあ、数正をお斬りください。


もちろん家康は刀をしまい、「命令は取り消す。以後、鯉は鯉として扱え。」と言い、数正を放免します。
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今回のパンダ事件では、石原都知事が数正というところでしょうかね。パンダなんて、両目にクマができただけのクマです。どこの国から借りようが、単なるクマ。

旭山動物園のように創意工夫で成果を上げているところがあります。加茂水族館(山形県鶴岡市)はクラゲで有名になりました。とても主役になりそうもないクラゲで頑張り続けた職員の努力は素晴らしいと思います。上野動物園もパンダから卒業してもいいんじゃないかと…



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