【きょうの健康6月号から】
・血液中の尿酸が多い状態(高尿酸血症)が長期間続くと起こりやすくなる。
・関節の軟骨などに結晶化した尿酸が蓄積(腫れると痛風結節)、これが剥離して白血球の攻撃を受けると炎症が起こり、痛みが生じる。長期化すれば関節が変形。
・発作は2〜3週間で治まるが、高尿酸が続けば再発。しだいに間隔が狭くなっていく。
・中高年男性に多いが、最近は20〜30歳代も。食生活や運動不足が原因。
・プリン体は体内で合成されたり、食物中から摂取される。
・体内のプリン体は肝臓に集められ、分解、代謝されて、尿酸が合成される。
・無酸素運動は尿酸値を上昇させる。
・食べ過ぎると、尿酸が多くなる。アルコールは尿酸の合成を促す。
・プリン体が少ない食物やアルコール(ビール以外)ならいい、というのは嘘。
・7.0mg/dlを超えると高尿酸血症。
・発作が起こったら、患部を冷やし、心臓よりも高く上げ、安静にする。禁酒。
・痛風腎:腎臓に結晶化した尿酸が蓄積、腎機能が低下し尿酸値が更に上昇する→尿毒症,腎不全
・尿路結石:尿路に尿酸の結晶がたまる。場所によって無痛または激痛,血尿。
・コルヒチン:発作の前兆(関節がムズムズ,キリキリ)期に飲む予防薬。白血球の働きを抑えて炎症を防ぐ。副作用は、白血球機能低下と下痢。
・発作が起きた場合、非ステロイド抗炎症薬を通常より多めの服用。
・尿酸の排泄を促す薬を飲む。尿中の尿酸が増えるから、尿路結石予防のため水を多めに摂る。
・肝臓での尿酸の合成を抑える薬を飲む。副作用として肝機能障害,湿疹,白血球数減少。痛風発作が起きているときは飲めない。

【はりきゅう】
・はり治療が効果あり、という文献があった。取穴については記述なし。鎮痛効果だけだと思われるので、医師による薬物療法を中心に鍼で痛みを抑えるのがいいだろう。
・1600年代に「モグサによる痛風治療」がヨーロッパで議論になったらしい。賛否両論あったとのこと。