【日本経済新聞(10月19日)から】
・血液中の尿酸が関節付近で結晶化、それがはがれおちると、白血球(好中球)が殺到して激しい炎症を起こす。
・高尿酸症の人が急に運動したり、食生活を変化させたりして尿酸値が下がると、結晶がはがれやすくなる。診断基準(7.0mg/dl)を下回っているのに発作が起こることがあるのはこのため。
・自然免疫系(生まれた時から持っていて外部の細菌やウイルスから体を守っている)に属する受容体が尿酸を認知している。この受容体の働きを抑えることができれば発作が防げるかもしれない。
・尿酸生成抑制剤「ザイロリック」:食物や体内の老廃物などに含まれる細胞の核酸を尿酸に変える酵素の働きを抑える。が、肝機能や腎機能を低下させる。この副作用が無い新薬が開発され、販売準備中。
・尿酸排出を促す薬も開発中。人間の尿酸値は他の生物に比べて高い方であるが、これは腎臓で排出された後に再吸収される尿酸が多いから。。この再吸収に関与し、体内で尿酸を運んでいる物質が特定されている。

《最初から読む》