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大乗起信論(岩波文庫版)
第五段「修行の勧めと修行の効果」まで読みました。一応、読了ということになります。

紀元前後(ということは奇しくもキリスト生誕前後ということか…)にインドで起こった仏教の宗教改革と位置づけられるのが大乗仏教だそうです。それをうまくまとめたのがこの「大乗起信論」。5〜6世紀ころの成立とされています。

日本の仏教は殆どが大乗仏教ですから、どの宗派を勉強するにも「大乗起信論」は共通の大前提になるのだろうと思います。

最近、大乗非仏説という考え方があることを知りました。「お釈迦様が亡くなって数百年も経ってから成立したものは、仏様が説いたものとは言えないのではないか?」という主張です。まあ、一理ありますね。

でも、「仏」はお釈迦様だけとは限りません。この問題は、大乗仏教をつくった人たちを「仏」と認めるかどうか、に帰着するのではないかと思います。

私の場合は、「古き良き日本人の原点は何か?」ということが出発点 です。しかも思想の部分(哲学としての仏教)に特に興味がある。だから、仏説か否かは全く気にしてません。

仏教は、トヨタとかホンダのように創業者の名前を掲げていません。素直な言い方をすれば、キリスト教とかマホメット教とは違います。だから、釈尊にばかりこだわるのはどうかな?とも思います。そう考えていくと大釈別体説の真言密教が一番スッキリしていると感じます。

仏教に取り組んだ多くの人たちが、考え、悩み、議論して、蓄積していったのが大乗仏教だと思います。その発端をつくったお釈迦様の功績も絶大ですが、その後に続いた人たちの功績も素晴らしい。

そして何よりも、その英知の蓄積を文庫本の形で簡単に読める時代に生まれた我々は本当に幸せだな、と思います。尤も、そういう恵まれた環境にありながら、いっこうに不安とか争いとかが無くならないのはどういうことなんだ?とも思いますけど…

後日、もう少し詳しい本で、「大乗起信論」を読み直したいと思います。

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