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先日書いた記事の逆を書いてみます。

一番わかりやすいのは生活習慣病です。私たちの体は、ある程度の運動をすることで血行が保たれ、筋肉や骨の脆弱化を防ぐようにできています。文明が開ける前は、ギリギリの高負荷運動を強いられ、飽きるくらい有酸素運動をして、やっとそれに見合うかどうかのカロリーを含む食事にありついていました。このバランスを崩して、生活習慣病なるものを誘発させているのは他ならぬ文明です。

健康に関する限り、文明が人類の自己改善に寄与しているとは必ずしも言えません。

さてここで、とても重要なことに人類は気付くべきかもしれません。この文明が開ける前の暮らしを続ける中で、私たちの知能は発達してきたということです。文明は、私たちの知能発達には寄与してくれているんだろうか?

これを疑う人はいないかもしれません。つまり、竪穴式住居で火を起こしての生活と、都会での忙しい生活と、どっちが頭にいいか?日々限界に挑戦し、難しい問題に頭を悩ませていると、どんどん頭が良くなるような気がしますよね。

でも、本当にそうなんでしょうか?

頭が活性化するのは、本を音読したりとか、手先を使ったりとか、比較的簡単にできることを何度も反復するとか、…と最近は言われています。だから、高度な文明にドップリ浸かった生活が、脳を活性化させるとは必ずしも言えないのではないか?私たちの脳は産業革命とかIT革命とかの後に発達したのではなくて、竪穴式住居にいたころ(あるいはもっと昔)により顕著に発達したのだということを再考するべきではないか…と思うのです。

体の単純作業は機械化できる。頭の単純作業はコンピュータにさせればよい。それでできた余暇で、人間はもっと高いレベルの問題に取り組むんだ!という方針で、我々の今の文明は走っていると思うんですが…

これって、体と頭のトレーニングを怠ることになりませんか?つまり、体も頭もどんどん軟弱になっているのかもしれません。難しい仕事ばかりしているとバカになるかも…職業病?

政治家をやっていると頭が悪くなるんじゃないか?とは、かねがね思っていることです。一方、毎日単純作業の繰り返しをしている農家のおばちゃんたちの頭の良さ(おまけに人も良い)にはいつも驚きます。