ブログネタ
爆笑問題 に参加中!
NHK「爆笑問題のニッポンの教養#96」(12月15日放送分)を見ました。生物学の中垣俊之先生でした。粘菌の研究をされている方です。

とにかく驚いたのは、あの粘菌という奇妙な生き物、単細胞生物だったんですね。しかも、結構いろんなことを考えているらしい。

一時間ごとにある刺激を与えると、その周期性を憶えて、予測するらしい。迷路も最短経路を割り出すことができる。

意識と言うほどのものは無いんでしょうけど、無いと断定もできない。今のところ私たちは、脳の中でのシナプス結合を基にした活動が思考とか意識につながっていると考えています。でも、細胞ひとつだけでも結構なことができるとすると、果たして本当にそうなんでしょうか?と考えてしまいます。

私たちの体の細胞ひとつひとつも何かそれぞれ考えているんだろうか?「私」というのは個々の細胞の集合意識なのだろうか?それとも神経細胞たちの共同作業としての「私」と、個々の細胞の中の「私」は別個に存在するのだろうか?

単細胞生物だった頃にお互いが相談しあって、「私たち大勢が集まって共同生活しませんか?」ということになり、多細胞生物になったのかもしれません。人間一人を構成する細胞たちの数は、地球上の全人口よりもずっと多いはずで、大変複雑な社会が構築・運営されていることになります。

「私」は、その上にいつの間にか宿り、乗っかっている存在。沈黙する細胞たちの意に反した生活をすると病気になるのかもしれません。

こんな大きな社会の上に、それを前提として生きている私たちは、少なくとも社会性を指向するのが当然と言えるかもしれません。反社会的思想・行動をする者は、その体を構成する細胞たちもバラバラになって、粘菌生活(単細胞生物としての生活)をおくるべきなのです。

多細胞生物は社会(ポリス?)的動物である…

《つづく》