生物学では常識なのでしょうけど、オスは一度にたくさん子供が作れる、メスは間違いない自分の子供を作れる、これがそれぞれのメリットだそうです。以前ドーキンスの本を読んで、なるほどそういう捉え方ができるなと感心したものです。

結婚の起こりというのは所有・私有という概念がもとになっていると思います、私見ですが。自分の財産みたいなものが残せるようになると、自分の子供に残したいと考える。

「自分の子供」にこだわることは、本来オスにはできません。オスというのは「自分の子か分らない子供をそこらじゅうに作ることで自分のDNAを残す」という戦略を取りますから。だから、母系社会が最初に出来上がるのが理にかなっていると思います。日本でも最初は母系社会でした。結婚の始まりが通い婚の形式だったのも理にかなっています。所有という概念を戦略上重視しているのはメスですから。

男女の力関係がつりあってくると、一夫一婦制となり、貞節が美徳とされるのでしょう。オスは同時に子どもをたくさんつくるというメリットを捨てる代わりに、(ほぼ間違いない)自分の子供を得ることができます。メスもいろいろな遺伝的素質を持った子供を得るというメリットを捨てることになりますが、オスからのサポートを期待できるということでしょう。

ここまでまとめて気付きました。やはり、育児は男も手伝わないといけないんだなあ。

《つづく》