【きょうの健康6月号から】
・中高年の12%が発症、21%が予備軍と推定される。発症するまで5〜10年かかる。
・検査は10時間以上絶食した後に行う。ブドウ糖負荷試験は75gのブドウ糖を溶かした液体を飲む。
・正常型:空腹時血糖値が110mg/dl未満、ブドウ糖負荷2時間後で140mg/dl未満。
・糖尿病型:空腹時血糖値が126mg/dl以上、ブドウ糖負荷2時間後で200mg/dl未満。
・上記以外が予備軍(境界型)。
・ヘモグロビンA1C(過去1〜2か月の血糖の状態がわかる)が5.2%以上で特定保健指導の対象。
・動脈硬化の危険因子、高血圧,脂質異常,高血糖。前2者は薬でのコントロールが容易。
・高血糖状態では血管の細胞から活性酸素が多く産生。血管壁を傷める。
・内臓脂肪型肥満があるとインスリン抵抗性が起きやすい。抵抗性があると多量にインスリンが分泌され、隠れ糖尿病(食後の血糖値だけは低い)になる。過剰なインスリンは中性脂肪の代謝を妨げ、脂肪がたまりやすくなる。また、腎臓のナトリウム吸収に働きかけて血圧を上げる。

【取穴】
・大腸経(特に曲池穴)への置鍼がインスリンの分泌を高める(健常成人のブドウ糖負荷試験で確認)。
任脈中かん穴と関元穴に鍼通電で、インスリン分泌が高まり、抵抗性も改善。
・耳介部肺領域と胃領域に5Hzの鍼通電と皮内鍼留置で、インスリン抵抗性を改善。
・末梢神経障害による四肢の痺れと疼痛(合併症のひとつ)に対して、手三里合谷,足三里豊隆に1.3Hz通電。