トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

Tag:腱板断裂

【きょうの健康10月号から】
◆腱板断裂
棘上筋に付いている腱板での発生が約95%。
・通常は肩に強い衝撃がかかった場合に起こるが、加齢による腱の脆弱化で自然に切れることもある。
・中高年に多い。50歳代では10人に1人、80歳代では3人に1人の割合で発症。
・断裂が生じると滑液包に炎症が起こり、安静時にも痛むようになる。
五十肩は腕を上げる途中では痛みがなく、これ以上上がらないという最後の時点で痛みが起こる。
・腱板断裂は腕を上げる途中で痛みが起こり、最後の時点では痛みが無い。120度まで上げる場合、60〜120度で痛みはあるが、120度に達すると痛みが和らぐ。
・腱板や程度によって痛みなどの症状が現れない場合もある。この場合、断裂した腱板につながっていた筋肉が使われなくなって痩せたり、断裂が広がったりする。
・保存療法:非ステロイド系抗炎症薬(内服・外用)。激痛の場合は「ステロイド薬(腱が弱くなるなどの副作用のため3回程度が上限)&局所麻酔薬」を関節内に注射。長期に及ぶ場合は「ヒアルロン酸&局所麻酔薬」を注射。
・手術:腱板修復術。肩を切開して、上腕骨の腱板が付く場所に穴を開け糸で留める。切開せずに関節鏡や内視鏡で行う場合もある。筋肉が衰えていない早い段階で行うのが望ましい。

◆石灰性腱炎(石灰沈着性腱板炎)
・腱板の中に石灰が結晶となってたまる病気。加齢のために腱が変性するとされるが、はっきりとした原因は不明。形成期(腱板に石灰が沈着し硬くなる時期)と吸収期(腱板の中にたまった石灰が徐々に溶けてドロドロした液状になる)がある。
・形成期:しだいに石灰が大きくなると肩峰などの骨に石灰がぶつかり、動かした時に痛くなる。切開したり、関節鏡で、石灰を取り除く。
・吸収期:強い炎症と激しい痛み。液体状の石灰を注射器で吸引する。吸引後、炎症を抑えるためのステロイド薬を注射。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

【きょうの健康10月号から】
・関節包(関節を覆う袋)の内側の滑膜に炎症が起こり、痛みが生じる。
・炎症に伴い関節包が厚くなったり硬くなったりするため、可動域が狭くなる。
・炎症は滑液胞(肩峰の下にある)や関節の周りの筋肉に広がっていく。
・通常は片方の肩だけに起こり、再発することは少ない。同じ肩に強い痛みが繰り返し起こる場合は腱板断裂などを疑う。

◆急性期
・発症から2週間程度。
・可動域の制限はないが、安静時痛・夜間痛など痛みが最も強い。
・痛みは2〜3か月続くこともある。
・安静にすること。無理に動かさない。

◆慢性期
・急性期を過ぎてから6か月程度。
・痛みはやわらぐが可動制限。
・肩を温めて、少しずつ動かす。(温めることで痛みを感じにくくする。血液の流れを改善し、炎症を治める。肩関節が固まってしまうのを防ぐ。)

◆回復期
・慢性期の後。痛みが無くなってくる。
・関節はまだ固いので、積極的に肩を動かす。

◆手術
・慢性期が6か月以上続き、腕が90度以上あがらないなどの可動制限があって、なかなか回復しない場合、関節鏡視下授動術という手術を行う。
・関節の中に約4mmの太さの関節鏡(内視鏡)を入れて行う。関節包に切れ目を入れる。手術は1〜2時間。数日間入院。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ