【きょうの健康9月号から】
・腱鞘は腱が通っている管。指の骨に付いていて、指を動かすと腱が腱鞘の中を往復する。指を曲げたとき腱が指の骨から浮き上がるのを防いでいる。
・パソコンでの作業,裁縫,楽器の演奏、妊娠出産期,更年期で手がむくんでいるときに起こりやすい。
・指の腱鞘炎や腱が炎症を起こして腫れや痛みが生じる。
・指の腱鞘炎(ばね指):指の付け根の関節の手のひら側の腱鞘。
・手首の腱鞘炎(ドケルバン病):親指を反らせるように手を広げると浮き上がる2本の太い腱(長・短母指伸筋:両腱の陥凹部が陽谿穴)のうち、外側の腱(短母指伸筋)の手首の部分を押すと痛い。
・1〜2週間の安静で改善しなければ整形外科受診。トリアムシノロン(ステロイド薬)を腱鞘炎の中に注射すると、8割改善。手術は腱鞘を切開するのが一般的。
・ドケルバン病の場合、腱鞘の中に隔壁がある人の場合が50%。再発しやすいので手術する。