〈起始〉:第2(3)〜第5腰椎の肋骨突起,腸骨の腸骨稜と腸腰靭帯
〈停止〉:第12肋骨の下縁,第1〜第(3)4腰椎の肋骨突起と第12肋骨
〈作用〉:腰部●側屈。第12肋骨を引き下げる。体幹の側屈に協力。
〈神経支配〉:第12胸神経と第1〜3腰神経の枝〔T12〜L3〕
〈筋連結〉:大腰筋,横隔膜,最長筋腸肋筋

〈触察〉:
・腸骨起始付近:腸骨稜上で、上前腸骨棘と上後腸骨棘の中点を目測し、ここから前内側方に指を押し込むと、触察できる。外側方から観察して、骨盤の前後長のほぼ中央。
・腰方形筋:前項で触察した筋腹を後内側頭方に第12肋骨まで辿る。起始部は腸肋筋より外側方に位置するが、停止部は腸肋筋より内側方で深層に位置する。

〈関連痛領域〉
・殿部へかけて(★胞肓★秩辺)
・腰を覆う領域(★小腸兪★膀胱兪★中膂兪★白環兪★上りょう★次りょう★中りょう★下りょう★会陽★腰兪
・脚の背側を下へ(★承扶★殷門
・腸骨稜を覆う領域(★帯脈★五枢★維道)
・鼡径部へ(★気衝★府舎★衝門)、場合によっては睾丸へ

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」
参考文献3「トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル」