〈起始〉:第12胸椎〜第4腰椎の椎体と第1〜第4腰椎の肋骨突起(浅頭),全腰椎の肋骨突起(深頭)
〈・〉:鼡径靭帯・大腿動脈の下の筋裂孔の中で大腿神経の下(★衝門
〈停止〉:大腿骨の小転子

〈作用〉:股関節●屈曲。腰椎を前尾方に引く。
〈神経支配〉:大腿神経〔L1〜L3〜(L4)〕
〈筋連結〉:腰方形筋,横隔膜,腸骨筋小腰筋最長筋腸肋筋

〈触察〉:
・補助線1:胸骨体下縁と鼡径靭帯(上前腸骨棘と恥骨結節を結ぶ線)の中央部を結ぶ線。
・臍より尾方:補助線1を指標にして、腹直筋のすぐ外側方を後方に(腰椎肋骨突起や腸骨に向かって)圧迫する。
・臍より頭方:補助線1を指標にして、後方に(腰椎肋骨突起や椎体の外側面に向かって)圧迫する。
・鼡径部の筋腹:鼡径靭帯の外側1/2の領域の筋腹が腸腰筋で、内側1横指分が大腰筋。この筋腹を確認しながら後尾方に辿り、大腿骨に向かって圧迫する。

〈関連痛領域〉
・腰部内側(★脊中★懸枢★命門★腰陽関★脾兪★胃兪★三焦兪★腎兪★気海兪★大腸兪★意舎★胃倉★肓門★志室)
・上腹部から鼡径部までの腹部
・大腿前面部で鼡径部から膝までの中間(★急脈★気衝★髀関★伏兎★陰市★梁丘★府舎★衝門★箕門★血海★鶴頂)

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」
参考文献3「トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル」