トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

Tag:僧帽筋

〈起始〉:肩甲骨の棘上窩,棘上筋膜
〈・〉:僧帽筋の下(★曲垣★秉風)→肩鎖関節(★巨骨)の下をくぐる。
〈停止〉:上腕骨の大結節,肩関節包

〈作用〉:肩関節●外転

〈神経支配〉:肩甲上神経〔(C4)〜C5〜(C6)〕
〈筋連結〉:棘下筋肩甲下筋
rotator cuff:棘上筋腱,棘下筋腱,肩甲下筋腱,小円筋

〈触察〉:
・肩甲骨棘上窩:肩甲骨内側縁より外側方、上角と肩甲棘で囲まれた領域。
・棘上筋:肩甲骨棘上窩に位置する。外側1/3は、鎖骨と肩峰に妨げられ触察不可能。

〈検査〉:
肩関節外転テスト:肩関節障害の鑑別、特に棘上筋の断裂等を検査する。
棘上筋衝突テスト:棘上筋の過剰使用による損傷や炎症(棘上筋衝突症候群)を検査する。

〈メモ〉:
腱障害がよく見られる。使いすぎや外傷によって起こる。その際、大結節の近くの腱に石灰が沈着し、外転時に強い痛みを生じる。40歳を過ぎると、この腱の断裂を起こりやすくなる。

〈関連痛領域〉
・肩上部、三角筋中部領域上、上腕外側。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」
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〈起始〉:鎖骨の外側1/3の領域,肩甲骨の肩峰と肩甲棘
〈・〉:大胸筋の上(★雲門),上腕二頭筋の上(★臂臑★肩内陵),棘下筋の上(★臑兪上腕三頭筋の上(★臑会),★肩ぐう★肩りょう
〈停止〉:上腕骨の三角筋粗面

〈作用〉:
【前部線維】肩関節●屈曲▲内旋●水平屈曲
【中部線維】肩関節●外転●水平伸展
【後部線維】肩関節●伸展▲外旋●水平伸展
肩関節の全ての運動に多少とも関与する。三角筋下包は外転時に肩鎖関節の下に引き込まれ、ひだができて、上腕骨頭を関節腔に押し込む。

〈神経支配〉:腋窩神経〔C5〜C6〕
〈筋連結〉:棘下筋大胸筋上腕筋上腕三頭筋外側頭,僧帽筋

〈触察〉:
・前部線維:三角筋大胸筋三角(鎖骨中央部のすぐ尾方の1横指幅の窪み)から三角筋大胸筋筋溝を三角筋粗面まで辿る。
・前部線維と中部線維の境:肩峰を確認。肩鎖関節の前縁から始まる溝を三角筋粗面まで辿る。前部組織は鎖骨に付着、中部組織は肩甲骨に付着している。
・中部線維と後部線維の境:肩峰角のすぐ尾方から始まる溝を三角筋粗面まで辿る。
・後部線維:肩甲棘の内側端と三角筋粗面とを結ぶ線を想定して触察する。

〈関連痛領域〉
・局所筋肉上で放射状に広がる。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」
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〈起始〉:第3〜第7頚椎の高さに存在する項靭帯,第1〜2(3)胸椎の棘突起
〈・〉:僧帽筋の下で頭半棘筋の上(★天柱)、頭半棘筋の上(★風池)、胸鎖乳突筋の下(★天ゆう★完骨)
〈停止〉:側頭骨乳様突起,後頭骨の上項線の外側部
〈作用〉:頚部●伸展●側屈●同側回旋
〈神経支配〉:頚神経後枝の外側枝
〈筋連結〉:頚板状筋胸鎖乳突筋

〈触察〉:
・補助線1:側頭骨の乳様突起の下端から3横指頭方の部位と、外後頭隆起を弓状に結ぶ線。
・補助線2:補助線1の中点と、第3頚椎の棘突起を結ぶ線。
・補助線3:側頭骨の乳様突起と、第3頚椎の棘突起を結ぶ線。
・補助線2と3に挟まれる領域で、内側尾方から外側頭方に走行する筋腹。
・胸椎,頚椎の椎弓,後頭骨,側頭骨に向かって圧迫する。
・補助線2と3の位置に、それぞれ母指と示指を置き、摘んで触察する。

〈手技〉:
・背臥位、頭側に立ち、頭蓋底(頚椎上部棘突起のすぐ外側)から体幹へ母指でストリッピング。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」
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〈起始〉:第1〜第4(5)頚椎横突起の後結節→胸鎖乳突筋の下→中斜角筋の後方→僧帽筋の下(★肩中兪(C7T1棘突起間の高さ)★肩外兪(T1T2棘突起間の高さ)
〈停止〉:肩甲骨の内側縁の上1/3の領域
〈作用〉:頚部▲側屈肩甲骨●挙上▲下方回旋呼吸▲強制吸息
〈神経支配〉:肩甲背神経〔C3〜C5〕
〈筋連結〉:頚板状筋,前鋸筋,小菱形筋

〈触察〉:
停止付近:肩甲骨上角のすぐ内側方に指を置き、胸郭に向かって圧迫しながら指を内外側方向に動かす。頭尾方向に走る2横指ほどの幅の筋腹。第1肋骨付近では前後方向に感じることがある。
起始付近:頚椎横突起を、耳垂の高さから尾方に辿り、第1肋骨に触れるまで触察。

〈関連痛領域〉
・局所的にはこの筋肉上(★肩中兪★肩外兪)、肩甲骨の内側縁に沿って(★大杼★附分★魄戸★膏肓★神堂★いき★膈関)、肩甲骨上部から上腕背部にかけて(★天りょう★肩りょう★肩井★曲垣★秉風★臑兪★肩貞)。

〈手技〉:
・腹臥位、頭側に立ち、頚椎横突起から肩甲骨上角へ母指でストリッピング。
・腹臥位、横側(治療する側と反対側)に立ち、肩甲骨上角から頚椎横突起へ母指でストリッピング。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」
参考文献3「トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル」
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