トトガノート

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Tag:中高一貫校

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私は「ベゴのウ、ビッキのカ」という話が好きである。以前このブログに書いているので、今回は簡単に説明する。

明治政府による新しい学校教育が始まった時、中央で作成された教材が地方にそのまま持ち込まれた。「ウ」の文字には「ウシ」の絵が添えてあった。「カ」の文字には「カエル」の絵が添えてあった。そして、「ウシのウ!」とか「カエルのカ!」とか、皆で言うように文部省(?)から指示があったのだろう。

しかし、当時山形では「ウシ」のことは「ベゴ」と言い、「カエル」のことは「ビッキ」と言った。なので、「ベゴのウ! ビッキのカ!」というように何の役にも立たない勉強をしていたという笑い話である。

こういった中央礼賛は、今もいろいろな所で見かけるように思う。

地元の中学受検のために、ある進学塾に通っている人から問題集を見せてもらった。首都圏で有名な塾と提携し、そこで使っている問題集をそのまま使っていることが分かった。

うちは、みくに出版「栄冠2018年度受検用公立中高一貫校適性検査問題集全国版」を使用した。首都圏と山形とでは難易度も出題傾向も全く違う。傾向が似ている学校の問題を主に練習として使った。例えるなら、ウシをベゴと呼ぶ地域の問題を受検希望者には解いてもらった。

某進学塾でも、そのような配慮をされていることを祈る。

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みくに出版「栄冠2018年度受検用公立中高一貫校適性検査問題集全国版」の問題を解いている。

和歌山県のエアーポットの問題を解いて、気づいたことがある。エアーポットの構造が図示してあって、「おしこみ口ををおしこんだままにしておくと、少しの間、お茶が出続けるのはどうしてですか。」という問題。



気づいたのは、エアーポットって最近余り見ないね…ということ。うちの子が生まれた頃、既に我が家で使っていたポットは電動式だったような気がする。受検する子どもたちは「エアーポットを知らない子供たち」である可能性が高い。

我が子が幼稚園の時に驚いたのは、デジタルの時計しか見たことがない子供たちがいるということ。「時計の絵を描きます!」と言って文字盤の絵を描くと「???」になる子どもが増えている。「文字盤を知らない子供たち」である。

適性検査問題では、時計の針の角度を問う問題が昨年度も2,3校で出題されている。小学6年生になるまでにはアナログ式の時計を見ているだろうけれど、時代の変遷の速さを感じずにはいられない。

岡山県立津山中学校では、石油ストーブを使う際の注意事項を書かせる問題が出ている。私は迷わず反射式のストーブ(電気を使わないタイプ)をイメージした。しかし、教室の子供たちは注意事項として「電気」に関することを書いた。「反射式ストーブを知らない子供たち」なのだ。

我が東桜学館中学校では炭火アイロンについて出題されている。これは流石に知らないだろうと思ったら、「資料館で見たから知ってる!」。

適性検査問題は身近な物を取り上げる訳だが、その身近な物がものすごいスピードで入れ替わっている。

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今回は、東京都立両国高等学校附属中学校の問題。選挙に関する問題。




総選挙一か月前にチョイス。社会科の知識を問う出題は珍しくないが、計算問題として出るのは珍しいと思う。何と、ドント方式の計算をさせるのである。

問題文にもあるが、小6の子ども達も6年後には投票権を持つことになる。ドント方式は知っておいてもいい。と言いながら、何回も投票している私も、テレビのニュース解説で計算方法を見たことはあるが、自分で計算するのは初めて。

計算は単なる割り算。小数点以下切り捨てに注意。でも、「第二党が2議席以上獲得するのは何票以上獲得した時?」みたいな問題になるとなかなか難しい。

実際の選挙となると、もっともっともっと難しいことは子ども達も日々の報道でわかったはず。大人の事情もあるしね…。

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今回は、栃木県共通の問題。太陽と月に関する問題。




日食とか月食の問題は高校入試でも中高一貫校でもよく出題されている。

月は太陰とも呼ばれ、昔から太陽とセットで考えられてきた。だから、太陽と月が同じ大きさ(見かけの大きさ)であることはむしろ当たり前。

しかし、実際の大きさを知ってビックリする。全然違う大きさなのに、ほぼ同じ大きさに見えるくらい距離が離れているのだ。

これって、よく考えるとスゴイことだ。背が高い友達と背が低い友達に立ってもらって、同じ大きさに見える所まで背が高い方の友達に離れていってもらうとする。背の高さを測って、距離をメジャーで測って…とやればピタリと決まるだろうけど、偶然にピタリということはなかなか無いだろう。

400倍も大きいとなれば尚更…。

でも、地球と月と太陽の関係は全くの偶然の筈だ。自然とそうなったと考える方が自然なのか、誰かが測って位置を決めたと考える方が自然なのか…でも誰?神様?宇宙人?

そう言えば、月がいつも同じ面だけを地球に見せているというのも不自然だ。公転周期と自転周期がピッタリ同じだからという説明なのだが、そんなもの違ってる方が自然じゃないか?

ある人が「宇宙人が調節してるんだ!」と言ってた。本当かな?

そうだと思っても、答案には書いちゃダメだよ(笑)。

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今回は、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校の問題。江戸時代の時刻に関する問題。



江戸時代、一刻(いっとき)の長さは日々変化したのである。不定時法というらしいが、昼は日の出から日の入りまでの時間を6等分して一刻としていた。夜も同じ。

夏至の昼の一刻と冬至の昼の一刻の長さが何分違うかを求める問題。時間の長さが変化するなんて、相対論でも学ばない限り思いもつかないだろう。一見、摩訶不思議な話。

しかし、今でも、農家の人は明るいうちが勝負なので、夏は朝早く起きて働き、夕方は暗くなるまで働く。朝食、夕食の時刻は大きくシフトすることもあるようだ。これを考えれば、不定時法の場合、作業のペース配分や食事の時刻など変更せずに行うことができ、実用的だ。単純に時刻をシフトする現代のサマータイムよりも理にかなっていると言えるかもしれない。

問題の答えは48分。一刻は今の2時間に相当する。理論的には春分と秋分の時に一刻は2時間になる。単純に考えれば、冬至の昼の一刻(2時間)は1時間36分、夏至の昼の一刻は2時間24分。

時間の引き算を間違った人がいた。復習ヨロシク!

この日々変化する時刻を刻む時計を、昔の人は発明していた。和時計と言う。仙台市博物館に展示されていた。常設だったような気がする。

昼の振り子と夜の振り子が別々に周期を調節する。昼から夜、夜から昼の切替は自動。とても精密な機械。昔の日本人は素晴らしい。

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今回は、千葉県共通(千葉県立千葉中学校・千葉県立東葛飾中学校)の問題。QRコードが目を引いた。




簡単化はしてあるが、最終的にはマス目を染めて手描きのQRコードを作成するのだからスゴイ。問題文の中で、数字やひらがなを「0」と「1」のデジタル情報にコード化する規則を説明し、例題を示し、結構本格的なQRコードを描かせる。

この複雑なルールを初見の問題文の説明から理解し、面倒な作業をきちんとできるかが問われることになる。

私は元デジタル技術者なので、ただただ懐かしい。フレームビットに相当する最初の2ビットで数字かひらがなかを識別する。数字の場合は、その後に0〜9の数字のいずれかが二進数で表される。その後にパリティビットを付ける。偶パリティである。これを1フレームとして、4フレーム構成のQRコードを作成させている。数ビット欠損してしまった場合の誤り訂正までやらせている。かなり本格的である。

次女に解かせてみた。
しばらくしてから「やった?」と聞いたら、「うん、やった!」。
「どうだった?」と聞いたら、「『これは、QRコードです。』って出た。」

「あのね。スマホでQRコードを読むんじゃなくて、問題を解くの!」「あー、はい(^_^;)」

実は、私も問題を解く前にまずスマホでQRコードを読んでいた。血は争えない。

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今回は仙台市立仙台青陵中等教育学校(p98〜)の問題。




見たことも聞いたこともないようなものが登場して混乱してしまうのが、中高一貫校の適性検査問題では常なのですが、身近な物にも要注意です。

生地から型抜きして、せんべいが何枚作れますか?という問題。考えているとせんべいの香ばしい匂いまでするようで、集中できない。

問題は内容をしっかりイメージして臨場感を持って解く!のが鉄則ではありますが、臨場感の持ち過ぎもご用心です(笑)。

《最初に戻る》

※個人情報保護のため、登場人物が特定できないように、イニシャルはエピソードごとに変えています。同じ人なのにイニシャルは違っている場合があります。また、Zまで行った場合にはAに戻りますが、この場合は同じイニシャルであっても違う人物ということになります。ご了承下さい。

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今回は宮城県仙台二華中学校&古川黎明中学校(p88〜)の問題。

「200海里」とか「トレーサビリティ」とか、子供達の口からスラッっと出てきたのには驚いた。知ってそうなことを知らないことが多いと思っていたけれど、知らなそうなことを知ってたりもする。やはり聞かなきゃ分からないものだ。

「ところで海里って何?」と聞いてみたら、これは流石に知らなかった。赤道から北極までの距離を10000等分したのが1kmになるが、海里は緯度にして1分(60分の1度)のこと。海図から距離を読み取るのに便利なのかもしれない。

水道料金の計算の仕方は「こんなにややこしいの?」という反応。「電気代もこんな感じだよ。」と付けくわえて置いた。ウンザリしないで頑張ってね!

《つづく》

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今回は岩手県立一関第一高等学校附属中学校(p74〜)の問題。

知らないうちに世の中はいろいろ変化している。今回も随分勉強になった。そのひとつが「ノンステップバス」(p76)。単に昇降口の段差が小さくなっているんだと思っていたら、車が傾いて昇降口を低くするようなことが書いてある。

「最近のバスって、そうなのかな?」と子供達に聞いてみたが、首を傾げる。

ちょうど、バスに乗る機会があったので気をつけて見てみると、確かに乗り降りする時に車体が傾いている(二―リングというらしい)。「ノンステップバス」と表記されているバスは随分前から見かけているが、こんなふうになるとは全然気づかなかった。

シャンプー(p78)の容器のギザギザも、あることは気づいていたが、そんな意味があるとは知らなかった。尤もリンスを使わない人間には余り関係ないが。

p79の自転車の止め方については、24時間テレビで視力を失った教師が再び教壇に立つために奮闘するドラマを見たばかりで、ドラマの中でステッキの先が自転車のスポークの間に入ってしまって転倒してしまう場面を見たばかりだった。

p82の面積を出す問題は、半径の長さを一辺とする正方形から円の1/4の面積を引いて算出していく、頻出問題なのだけれど、何個も組み合わされて、しかも「七宝模様」なんて言葉を出されると、戸惑って手が出なくなる子が多い様だった。

《つづく》

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今回は青森県立三本木高等学校附属中学校(p61〜)の問題。

適度な難易度でバランスの取れた問題。

p64の玄関タイルの問題。問題文は考え方のヒントを与えている。それを下にその場で図形の規則性を見つけ出して、解いていかなければならない。

「自分で簡単な絵を描いて考えるといいよ。そんなふうにして考えた人はいるかな?」と言って、みんなのノートをのぞいてみたら…

Gさんのノートに素敵な夜の町の絵が描いてあった。鉛筆1本で描いた絵だが、上手に濃淡を出していて3Dのように立体感さえ感じる。
「何これ?」と聞くと、
「ん?この絵、描いてみた」とp67の図3を指差す。

「あー、これか。ところで玄関タイルの問題は?」
「ん?わかんなかった」

「あのね。こんな絵描く時間あったらこっち考えてさ…」と言いかけたが、やはり絵は上手い。

「でも、この絵、上手だね。絵の才能があるね。画家になる?漫画家?漫画も良いね。日本のアニメには世界が注目しているからね。凄く複雑なストーリーの漫画も多いから、ちゃんと勉強もした方が良いよ(笑)」

子供の将来は可能性にあふれているから、いろいろ考えてあげるのは楽しい。ちょっとうらやましい…。

《つづく》

※個人情報保護のため、登場人物が特定できないように、イニシャルはエピソードごとに変えています。同じ人なのにイニシャルは違っている場合があります。また、Zまで行った場合にはAに戻りますが、この場合は同じイニシャルであっても違う人物ということになります。ご了承下さい。

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