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くもんのすいせん図書(2Aの5番)「三びきのこぶた」を読みました。(小林教室収蔵

なかなか絵もお話もリアルです。藁と木と煉瓦の家をそれぞれ建てて、煉瓦の家を建てたブタがほかの兄弟を助けた話だと思っていたのですが、この本は違ってました。

まず、貧乏で、こぶたを育てられなくなったお母さんがこぶたを捨ててしまうのですが、ここが何とも今っぽい。子供は扱い方しだいで結構お手伝いを喜んでするものなので、そうそう邪魔ばかりにもなっていないと思うんですが、三びきのこぶたのお母さんは今ニュースに出てくるお母さんたちのように子どもたちを邪魔者扱いしました。

この子どもたちは、それぞれ職人さんに交渉して藁や木や煉瓦を調達し、自力で家まで建てているのですから、貧乏ならば尚更この子どもたちを手放す法はありません。きっと、大人の事情があったのでしょう、今ニュースに出てくるお母さんたちのように…。

藁や木の家を建てて、狼に襲われた兄弟たちは、食べられてしまいます。生き延びるか、あるいは赤ずきんちゃんのようにお腹を切って復活するパターンだとばかり思っていたのですが、しっかり食べられてしまったようです。確かに現実はそんなもんです。とってもリアルです。

最後に、煉瓦の家を建てたこぶたが狼を茹でて食べてしまうみたいです。母に捨てられ、兄弟を失った悲しみ…仇である狼に対する恨み…。

物凄くドロドロした話だったんですね…。大人になってから読んだ方がゾッとします。