トトガノート

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なぜ、それを好きになるのか?脳をその気にさせる錯覚の心理学

第1章.すこし愛して、ながく愛して(p14〜25)
1.「好き」と「欲しい」は違う

第2章.見た目の情報で「好ましさ」が決まる(p27〜50)
2.見た目は大事
3.私たちは、どんなものを好きだと感じるのか

第3章.なんとなく好きにさせる王道テクニック(p51〜104)
4.習うより慣れろ
5.サブリミナル効果
6.ハイロードとロウロード

第4章.遺伝により決められた好み(p105〜148)
7.親近性と新奇性
8.笑う門には福来る

第5章.すぐに使えるなんとなく好かれるテクニック(p149〜184)
9.人は自由になる状況が好き
10.人は物語が好き
11.人は分類が好き
12.人は良いエンディングが好き
13.受け入れたくない現実に出くわした時
14.好きこそものの上手なれ

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なぜ、それを好きになるのか?脳をその気にさせる錯覚の心理学の「第6章.自分からちょっとは好きになる:勉強」(p185〜192)と「エピローグ.好きになると脳が変わる」(p193〜202)を読みました。(小林教室収蔵

「勉強を好きになるには?」…これは永遠のテーマのようにも思いますが、6章にまとめてありました。

ひとつは「処理の流暢性の誤帰属」を利用する方法です。「過剰学習」とも言うそうですが、公文式のメソッドの一つでもあります。

そして、これを定着させる方法として「分散学習」が挙げてあります。詳しくは本書を参照していただきたいのですが、お子さんに「今日の復習をしてから遊びに行きなさい!」と声がけするよりも、「3日前の復習をしてから遊びに行きなさい!」と言った方が効果があるとのこと。そして、「終了テスト」のような形で更に定着を図るのが「テスト効果」ということになるようです。

「よい学校に進学したり全国共通テストでよい成績をとったりする学生の特徴」というのも興味深い話です。調査の結果は「自制心が強い」ということ。これは、人を人たらしめる前頭前野の働きだったように思います。

ただ、「よい学校に進学したり全国共通テストでよい成績をとったりする学生」というのは望ましい人間なのか?とちょっと疑問に感じました。自分を抑制してレールの上を脇目もふらずに進んでいく学生なのだとしたら、どうなんんだろう?と。

最後、エピローグでは、好きなものができるとその好きな対象に関連した情報に激しく反応する神経回路ができる、ということが紹介してあります。何かに興味を持つと、例えば新聞紙面を漠然と眺めただけでも、それに関連したことが目に勝手に飛び込んでくるような感覚を覚えることがありますが、そういうことなのかなと思いました。

これに勝る脳の活性化・アンチエイジングは無いんじゃないか?と言う筆者。私もそう思います。

《インデックス》

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なぜ、それを好きになるのか?脳をその気にさせる錯覚の心理学の「第5章.すぐに使えるなんとなく好かれるテクニック」(p149〜184)の「第3節.行動が好みを変える」(p176〜184)を読みました。(小林教室収蔵

「認知的不調和」というそうですが、「おいしそうなのに食べられない」「大変な仕事なのに報酬が少ない」「自分が買った商品のレビューでの評価が低い」などなど、受け入れたくない現実に出くわした時は心穏やかでない状態になってしまいます。

これを落ち着かせるために、私たちはどうしているのか。

まず、「そうしたかった!」という自分を変えてしまうのだそうです。「あんなおいしそうに食べてるけど、そんなにおいしいはずがない」とか「お金のためにやっているわけではない」とか「そんなとこにケチつけるなんて神経質だな」とか。

教育で考えてみますと、そもそもテストで良い点を取りたくない、誉められたくない子どもなんていないはずなのです。だから、望ましくない点数(現実)に出くわしたときに、「別に勉強できなくたっていいもん」とか「このテストはどうでもいいもん」とか、向上心を変化させて適応してしまうのでしょう。何回かのテストでこれを繰り返せば、この適応が強化されていきます。これでは何のためにテストしているのか分からなくなります。

さらに、カルト教団の信者などに見られることだそうですが、自分を変えるだけに止まらず、周囲に対しても熱心になるようです。落ち着かない(信念が揺らいだ)状態が続けば、ますます熱心にのめり込んでいく傾向があるそうです。

オレオレにひっかかってるんじゃないか?と思いつつも大金を振り込んでしまうのも、この心理かもしれません。

勉強でこの状態になれば、成績はグングン伸びるかもしれません。もちろん、危険思想に染まってしまう可能性もあるわけですが…。

逆境が人間を強くするメカニズムの一つかもしれません。これをうまく使うことができれば、逆境は逆境ではなくなります。

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なぜ、それを好きになるのか?脳をその気にさせる錯覚の心理学の「第5章.すぐに使えるなんとなく好かれるテクニック」(p149〜184)の「第2節.好きになってもらうテクニック:5つの必勝法」(p160〜175)を読みました。(小林教室収蔵

その4&5.人は終わり方にこだわる

これについては場合分けされ、本書で詳しく述べてありますが、私的にはプレゼントのあげ方に集約されているような気がしました。とても良いプレゼントAと平均的なプレゼントBを準備してあるときに、
Aだけをあげる(A)
Bだけをあげる(B)
Aをあげた後にBをあげる(A+B)
Bをあげた後にAをあげる(B+A)
4パターンで、嬉しさの順番はA、B+A、A+B、Bとなるそうです。

AがあるんだったらBはあげない方がマシというのも面白い結果です。予算が決まっているのであれば、一点豪華主義の方が良いということですね。

返されたテストの答案は悪いものを隠しておいても後でばれますから、Aのパターンを選んだつもりでもA+Bのパターンになってしまいますから、それだったら最初からB+Aのパターンで見せた方が良いことになります。

私も子どもの頃はそうしていました。

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なぜ、それを好きになるのか?脳をその気にさせる錯覚の心理学の「第5章.すぐに使えるなんとなく好かれるテクニック」(p149〜184)の「第2節.好きになってもらうテクニック:5つの必勝法」(p160〜175)を読みました。(小林教室収蔵

その3.人は分類が好き

これに関しては本書でもいろいろな例が挙げてありますが、「血液型占い」みたいなのが一番わかりやすいように思います。「A型」とか「火星人」とか、医学的あるいは科学的な根拠は全くないようです。それでも皆ハマってしまうし、そういう話題で盛り上がることは多いのは、一般論として人は分類が好きだからなんだと思います。

何かのプレゼンテーションでの説明でもいいし、ちょっとウンチクを語るにしても、「これは大別して3つの種類があり、1つめは○○と呼ばれ、△△な特徴があります。2つめは…」的な説明をされると、すごく分かった気になり、思わずメモってしまいます。

必ずしも物事の核心をついていなくても、聴いている人の心を掴むことはできるわけです。

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なぜ、それを好きになるのか?脳をその気にさせる錯覚の心理学の「第5章.すぐに使えるなんとなく好かれるテクニック」(p149〜184)の「第2節.好きになってもらうテクニック:5つの必勝法」(p160〜175)を読みました。(小林教室収蔵

その2.人は物語が好き

アメリカの新聞記事を例に話を進めています。「数行で客観的に報道できる内容」を「物語仕立て」にすることで、地味で退屈な記事が「妙に頭の中にすっきりと入り込み、記事やそこで書かれている出来事に対して納得感や好印象を抱かせてしまう」のです。

これは、勉強に応用できますね。

例えば、歴史が好きかどうかは、ここで決まるのだと私は思います。史実と年号だけで何とかしようとすれば、これほどつまらない、カビくさい、クソの役にも立たない教科はないでしょう。でも、そこに登場した歴史上の人物に目を止め、感情移入していったとき、それはとんでもなく面白い物語の集まりです。一つの事件でも、それに関わっている人間それぞれを主人公にして様々な立場から見つめ直した時、時空を越えて共通する人間の性(さが)が見えてきます。こうなると、歴史ほど有用な教科はないとさえ言えます。

大嫌いな人が多い物理と数学についても同様のことが言えます。ニュートンは天体の運動を数式化できないかと試みる中で微積分を編み出していきました。微積分を単なる計算テクニックと思ってみれば、何の面白味もありません。でも、速度とか面積とかを求める上でとても有用な計算手法ですし、数式の奥に宇宙とかロケットとかを見ることができればロマンに充ち溢れたものになります。尤も、宇宙に興味が無ければお手上げですが(笑)。

円周率を何桁も記憶する方法として、無味乾燥な数字の並びを言葉に置き換えて、その言葉で物語を創って覚えている人をテレビで見たことがあります。また、メンタリストのDaigoさんが紹介した記憶法も、自分なりの物語を創る手法と言えるかと思います。

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なぜ、それを好きになるのか?脳をその気にさせる錯覚の心理学の「第5章.すぐに使えるなんとなく好かれるテクニック」(p149〜184)の「第1節.好まれるプレゼンの極意はこれだ」(p150〜159)「第2節.好きになってもらうテクニック:5つの必勝法」(p160〜175)を読みました。(小林教室収蔵

プレゼンの極意も「なるほど」なのですが、好きになってもらうテクニックが面白かったので、一つずつ見ていきたいと思います。「好きになってもらう」なんて言うと、ちょっと押し付けがましいようなヤラしいような感じがしますが、「嫌われないように心がけるポイント」くらいの気分で読んでいきたいと思います。

その1.人は自由になる状況が好き

これはつい最近も話題になったのですが、旦那さんに家事の手伝いを頼む時「これやっといてね」とか「今、時間あるみたいだからやっといて」とか言うと必ず嫌な顔をする。でも、その作業に必要な準備だけ、さり気なくしておいてあげると、いつの間にかやっているという現象。

これ、すごくよくわかるんですね。それをやるかどうかの決定権、いつやるかの決定権は自分が持っていたいんですよね。「宿題やんなさいよ!」と言われると「やらないって言ってないでしょう!」と言いたくなる、「今すぐやりなさい!」と言われると「今、机の方に向かって歩いてたでしょ!」と言いたくなる、これと同じですね。

私も、留守中にお客さんから電話が来ていて、家族が「予定ないみたいだったから入れといたよ」と言われて、凄く嫌な気持ちになったことがあります。結局、その仕事には行くんですから、素直に「ありがとう」と言えば良いものを、つい「えー!」と言ってしまいます。

スマホは画面や音など、いろいろカスタマイズできるようになっています。本来の機能とは関係ない部分ですが、それでも自分で選んで設定するのは気分がいいものです。それで自分のスマホになった感じがするし、使いこなしてる感じもしてきます。

仕事で予約をいただく時は、なるべくこちらの都合は幅広く伝えて、その選択肢の中からお客様に選んでいただく形をなるべく取るようにしています。こちらが一番都合の良い日時に何となく誘導するような時もありますけど。いわゆるマジシャンズ・セレクトですね。

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なぜ、それを好きになるのか?脳をその気にさせる錯覚の心理学の「第4章.遺伝により決められた好み」(p105〜148)の「第2節.顔の好みを科学的に解き明かす」(p125〜148)を読みました。(小林教室収蔵

顔の好みについて様々なことが紹介してあります。ただ、先天的な部分は変えようがありません。好感度アップのために頑張れることとして興味深いのは「表情」の好み。

男性は女性の「笑顔」に惹かれますが、女性は男性の「プライドを示している表情」(第1位)に惹かれるのだそうです。古来言われている「男は度胸、女は愛嬌」は、このことを示しているのではないかと思われます。

意外にも女性は男性の笑顔よりも「恥を感じている表情とうつむいたポーズ」(第2位)を選ぶそうです。それは「誠実さ・正直さ」を感じるからではないかと本書では分析しています。「母性本能をくすぐる」ということかもしれません。

ただこれはセックス・アピールという意味での魅力ですから、いつでも男は笑うな!ということではなさそうです。

本書では、「作り笑顔(fake smile)」の効用も紹介しています。とても笑えない気持ちの時でも、笑顔を作っているうちに脳自身が騙されて、ポジティブな気分に変わっていくことがあるのだそうです。その笑顔を見た周りの人もポジティブな気分に変わって自分に接してくれるでしょうから、さらに相乗効果が期待できるわけです。

「笑う門には福来る」ということですね。

左脳と右脳の機能分化が、人間だけでなく、動物にも見られるというのは初めて知りました。カエルは、ヘビを左目で見た時だけ逃避し、バッタを右目で見た時だけ捕食するのだそうです。これを人間の場合と合わせると、『左脳右脳の機能差は、「理性と感性」ではなく「日常と緊急」と考えるべき(p148)』なのだそうです。

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なぜ、それを好きになるのか?脳をその気にさせる錯覚の心理学の「第4章.遺伝により決められた好み」(p105〜148)の「第1節.科学的に好みを解明する」(p106〜124)を読みました。(小林教室収蔵

「親近性」と「新奇性」という視点が面白かったです。ひらがなにすると一字違いなので語呂も良いし。顔は「親近性」、景色は「新奇性」というのも興味深いですね。

色の好みに関しては、女性は赤、男性は青。

本書ではその理由づけも軽く試みていますが…私的には「どうかな?」と思いますが…読んで見て下さい。

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なぜ、それを好きになるのか?脳をその気にさせる錯覚の心理学の「第3章.なんとなく好きにさせる王道テクニック」(p51〜104)の「第2節.サブリミナルで好きを作り出す」(p89〜104)を読みました。(小林教室収蔵

脳の中にある二つの道として、ハイロードとロウロードが紹介されています。

《以下引用(p96)》
ハイロードは高位の経路、ロウロードは低位の経路という意味です。視覚情報の処理に限って言えば、脳の中の中継部位(視床)から大脳皮質(視覚皮質)、そして感情を処理する領域(扁桃体)まで全てを使い、ある程度時間をかけて、しっかりと意識的に入力情報を処理する経路がハイロード(高位の経路)です。一方で、脳の中継部位(視床)からそのまま直接感情を処理する領域(扁桃体)に到達する経路もあり、それはロウロード(低位の経路)と呼ばれます。大脳皮質まで到達しないため、意識には何も上らず、全ては無意識のまま高速に処理が進む経路です。
《引用終わり》

前回のサブリミナルは無意識下で起こる現象なのでロウロードです。これは、「○○が見えた」と意識してしまうとサブリミナル効果が起きないことからも証明できます。「○○が見えた」と意識してしまえば、ハイロードを通り、理性の管理下に入りますから、それまでの先入観どおりに視覚情報は処理され、新しい意識変化は起きません。

それから、ポジティブマインドの効用もまとめてあります。

《以下引用(p95)》
・視野が広くなる。
・寛容になる。
・冒険をしたくなる。
・頭の回転が速くなる。
・より深く考えて評価する。
《引用終わり》

私は、「勉強嫌いを克服できないか?」というテーマでこの本を読んでいます。ここまで読み進んで、このテーマをより具体化することができるようになりました。即ち…

サブリミナル効果などを使ってロウロードを活用することにより、「私は勉強が嫌いだ!」という理性をバイパスして、勉強中にポジティブマインドを抱かせることはできないか?

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