トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

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K教材の70番まで終わりました。

『平家物語』と『海道記』を読みました。今回も鎌倉時代の作品です。

『平家物語』は、冒頭の部分しか分かりません。そして、「仏教」「無常感」というイメージしかありません。でも、引用されている小林秀雄氏の『無常という事』という文章では、このイメージは誤りではないかと指摘しています。『平家物語』は平家衰亡の叙事詩であり、無常感があることは否めないが、それがメーンとは思えない。これは、ビックリでした。

以前、インドに行ってきた方から「祇園精舎に鐘は無いんですよ」と教えていただき、とってもビックリしました。それと同じくらいのビックリ。祇園精舎がらみのビックリです。勝手に抱いたイメージは、まさに無常。風の前の塵のごとくすぐに消え去ります(笑)

『海道記』は、初めてお会いした古典かもしれません。難解でとっつきにくいけれども、格調の高い文章で、京都では鎌倉を憎み京の文化を誉め、鎌倉に来ては鎌倉の文化を誉めるという内容だそうです。実際難解なのでよく分かりませんが、鎌倉時代にこんなインテリがいて、素晴らしい文章を書いているというのは、日本人として誇りに感じます。

【グラス片手に大人の公文】国語〔K-070〕
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先日、遅刻して受験した認定テストですが、合格しました。

楯、届きました。これで、中学課程の楯が3つ揃いました。



次は高校課程。
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K教材の50番まで終わりました。

『保元物語』と『愚管抄』を読みました。いずれも鎌倉時代の作品です。

『保元物語』では源為朝がヒーローとなっているそうですが、引用部分は源義朝(為朝の兄、源頼朝・義経の父)が今すぐの昇殿を願い出ているところです。栃木孝惟氏の文章に取り上げられている部分をまず原文で読ませ、最後に栃木氏の文章(現代文)を読ませるという構成になっています。

命を張っている武士たちの凄さが伝わってきます。「死」によって手柄を立てるという逆説的な行動様式の中で、「名」を残し、子孫・後裔に名誉を残すことを目指さざるを得なかった階級。その中で、義朝は自分が生きているうちの報酬を要求しています。死んでからしか貰えなかった生命保険に、リビング・ニーズ特約(生きているうちに配当がある)という考え方が出たのと形は同じですね。武士は積極的に死んでいくわけですから、シリアスさの度合いが桁違いですけど。

『愚管抄』は、歴史の流れを「道理」というもので捉えようとしている斬新な歴史論。現代文は大隈和雄氏の文章(講談社学術文庫)が取り上げられています。着眼点はいいけど、結局のところ現状適応・事後追認だということだそうで残念です。この作品でも、平氏の活躍が描かれています。

来年の大河ドラマが楽しみになってきました。

【グラス片手に大人の公文】国語〔K-050〕
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K教材の30番まで終わりました。

『無名草子』は、物語などの批評をしている作品です。『源氏物語』が絶対的な基準になっており、そこに偏りを感じなくもないですが、書かれている内容は現代人としても受容できるなかなかのものだと思います。

『方丈記』は「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」という冒頭の一文がかなり気に入っているのですが、その後の文章は全く知りませんでした。鴨長明さんはかなり偏屈な方だったようで、何だか他人とは思えない親近感です。

『宇治拾遺物語』では「腰折雀」のお話。日本のお話は単純な勧善懲悪で、西洋に比べて水準が低い…みたいな評論をかつて読んだような気がするのですが、そんなことはないですね。このお話はむしろその逆で、善と悪の境界を問いかけるような、レベルの高さを感じました。現代同様、お家の中でのお年寄りの微妙な位置づけが窺えて、とても面白いと思いました。

【グラス片手に大人の公文】国語〔K-030〕
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J教材の200番まで終わりました。

『讃岐典侍日記』は病気の堀河天皇を看病しているところが取り上げられています。天皇がやけをおこしているところや、それを優しく包もうとする周りの様子が描かれています。天皇が亡くなった時、激しく号泣する者を見て、そんなふうにはなれない自分を客観的に見つめて、比較したりしています。レベルの高い心理描写だと思います。

『大鏡』は驚くとこがいっぱいありました。左大臣藤原時平と右大臣菅原道真が政治を行っていた時代。意見が対立していて会議が思うように進まないことを悩んだ道真がある家来に相談すると、その家来はオナラをして笑い上戸の時平を笑わせ、笑いが止まらなくなった時平は全て道真に任せて帰ってしまったという…。

いずれ道真は大宰府に左遷されてしまうわけですが、オナラ会議の状況を見ると、本当にこの人たち対立してたんだろうか?と思ってしまいます。

学問の神様として祭られるほどに漢学の知識がずば抜けていた道真ですが、対する時平は大和魂が優れていたと記されています。「大和魂」という言葉は源氏物語にも出てくるそうで、「処世上の才覚や実務的な才能」という意味だったそうです。

大和魂=愛国心で、戦時中に生み出された言葉だとばかり思っていたので、大変驚きました。

【グラス片手に大人の公文】国語〔J-200〕
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J教材の180番まで終わりました。予定ではとうにK教材に入ってる頃なのですが…。

『更級日記』は名前だけは知ってましたが、こんなに『源氏物語』への憧憬が深いものだったのですね。古典作品が読み継がれてきた様がよく分かります。

『今昔物語集』は芥川龍之介の『鼻』の題材になった話を取り上げています。芥川作品の方はI1教材で既に読んでいますから、すぐに思い出します。山本健吉氏の文章をもとに、二つの『鼻』が比較されています。

こういった古典を題材にした作品は読み比べをすると絶対面白いだろうな〜とは誰しも思うんでしょうけど、なかなか面倒でできないものです。教材として、芥川作品と、今昔版と、山本氏の解説とを揃えてくれるというのは心憎いまでの配慮だと思います。興味を持たせることに主眼をおいた教材作りをしているということがわかります。

今昔物語では、「機嫌をそこねて」という意味で「六借テ(むつかりて)」という言葉が出てきます。山形の方言で、機嫌を損ねることを「むつける」と言うのですが、語源はここにあるのかなと思いました。方言だとばかり思っていた言葉が古文の中に見つかるということは結構あって、それが古文を読む楽しみのひとつでもあります。

『栄花物語』は藤原道長の栄華を描いたものです。娘を三人とも后にしたこと、強いバックアップ(後見人)がいないと天皇とて何もできなかったという当時の摂関政治の実情がよく分かります。これは日本史の理解にも非常に役立ちますね。

【グラス片手に大人の公文】国語〔J-180〕
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J教材の150番まで終わりました。予定より遅れ過ぎたので、予定を修正しました(笑)。「夜の寝覚」、「浜松中納言物語」、「狭衣物語」を読みました。

「平安後期の物語の評判は、あまりよくありません。『狭衣物語』や『夜の寝覚』などが古典文学全集に顔を出すことはありますが、研究らしい研究はまだ少ないのです。(中略)
こうした現象の原因は、平安後期の物語には新しさがなく、すべて『源氏物語』の模倣にすぎないとされているためです。」
この引用は、150番の教材に引用されている文章の一部です。おおもとはドナルド・キーンの『古典を楽しむ』です。

J教材は一つの物語を10枚のプリントで読んでいきます。121〜130が「夜の寝覚」、131〜140が「浜松中納言物語」、141〜150が「狭衣物語」という具合です。そして、10枚目は上記のドナルド・キーンの文章のように、その古典を解説している文章が載っています。

まず、それぞれの古典は10枚のプリントで繰り返し読みますから、あらすじや文章の雰囲気もある程度わかります。10枚目の解説文で、歴史上どんな位置づけであるかがわかります。この解説文は、古典について述べてはいますが現代文なので、古文の勉強であると同時に現代国語の勉強にもなります。なかなかうまくできている教材だと思います。

さて、上に引用した文章はこの後、『狭衣物語』と『源氏物語』の相違点を挙げて、決して模倣ではないことを述べていきます。『狭衣物語』には母と息子(狭衣の中将)の会話が書いてあり、それは『源氏物語』には出てこないことが指摘されています。その雰囲気は現代の親子とほとんど変わらないことは興味深いことです。

狭衣の中将は『竹取物語』のように天から迎えが来るシーンもあります。恋愛あり、SFあり、母子愛ありと盛りだくさんで、現代のドラマと遜色がないような気さえします。

【グラス片手に大人の公文】国語〔J-150〕
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J教材の120番まで終わりました。予定より遅れ気味。紫式部日記、堤中納言物語を読みました。

2011/10/28 11:26:18
「紫式部日記」はブログに愚痴書いてるのに似てますね。現代のブロガ―たちよ、自信を持て! #kumon


「紫式部日記」は、清少納言の悪口とか、自分の評判があまりに悪いのでバカのまねをしていることとか、書いてます。人間関係に悩み、ブチギレたOLの日記みたいな感じです。古さを感じません。

2011/10/29 11:47:16
「堤中納言物語」ゴキブリホイホイの研究所に勤める女性研究員を思い出しました。今なら、姫君も優秀な研究員になったことでしょう。 #kumon


毛虫が好きな姫君の話です。「見た目で判断するのは間違いだ!」という姫君の主張は全くもって正論。眉毛を剃らないので、眉毛が毛虫みたいだと側用人に陰口をたたかれているという様子も、想像してみると面白いです。

長い髪を耳にかける仕草はワタクシ的にはドキリとするのですが、平安貴族の間でははしたないものとされていたそうです。

いずれも、現代風のドラマにしたら、とっても面白いんじゃないかと思います。

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J教材の100番まで終わりました。蜻蛉日記、源氏物語、枕草子、和泉式部日記を読みました。

2011/10/24 22:40:59
蜻蛉日記の藤原道綱母って、名前を無くした女神みたいだ。 #kumon


著者名として「道綱母」というのは面白い。「名前をなくした女神」を思い出しました。「ミホちゃんママ」とか「ミウちゃんパパ」みたいな呼び方はこの時代にもあったんですね。

「源氏物語」では、臣籍降下の話が興味をひきました。「源氏」とは天皇家と源を同じくする一族という意味だけれども、皇位継承権は無くなる。朝廷の秩序を保つため、「この皇子の皇位継承権を剥奪する」という意味が光源氏の名には含まれている。

このような形で名前を使う伝統が朝廷にはあったのですね。秀吉が藤原姓をもらったり、家康が源氏姓をもらったりしたのも、意味合いは平安時代とは違うでしょうが、何となく納得できました。

「枕草子」は、何ということはない内容ですね。でも、平安の世の人の何気ない感覚を、今になって読むことができるというのはやはりスゴイことですね。

「和泉式部日記」は、後家となった和泉式部を義弟が口説くという話。駆け引きがなかなか面白いです。トレンディドラマのような趣があります。

【グラス片手に大人の公文】国語〔J-100〕
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J教材の60番まで終わりました。竹取物語、伊勢物語、土佐日記、大和物語、宇津保物語、落窪物語を読みました。

対訳があり、主要な古語が設問になっていて、その単語を書き取らせる内容。これで、現代語と古語を比較する作業を、自然とすることになります。

先生が優しく語りかけてくるような会話調で、物語の解説文が載っています。これも、穴埋めをするところがあります。

ところどころ書き込みするので参考書を読むみたいに目を通しただけで終わってしまうこともないし、かと言って問題を解いてるというほど苦痛でもありません。不思議に、よくできた教材だと思います。

何十年ぶりかで読んだ古文ですが、竹取物語は若い時以上にSFっぽい話だなと思いましたし、落窪物語はシンデレラみたいな境遇の人だなと思いました。人間関係の苦労がよく分かるのは、解説文がいいからなのか、私が年をとったからなのか…。

多分、どっちもでしょう。

【グラス片手に大人の公文】国語〔J-060〕
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