頚腸肋筋
〈起始〉:第3〜第7肋骨の上縁。
〈⇔〉:僧帽筋肩甲挙筋の下、頚板状筋の外方
〈停止〉:第4〜6頚椎の横突起

胸腸肋筋
〈起始〉:第7〜第12肋骨の上縁
〈⇔〉:僧帽筋菱形筋,上後鋸筋の下
〈停止〉:第1〜7肋骨の肋骨角

腰腸肋筋
〈起始〉:胸腰筋膜の内面,腸骨の腸骨稜,下位腰椎の棘突起,仙骨の正中仙骨稜
〈⇔〉:広背筋,下後鋸筋の下
〈停止〉:第4〜11肋骨の肋骨角,第12肋骨の下縁

〈作用〉:
頚部●伸展●側屈●同側回旋
呼吸▲強制吸息
腰部●伸展●側屈●同側回旋

〈神経支配〉:脊髄神経後枝外側枝

〈筋連結〉:最長筋多裂筋腰方形筋大腰筋

〈触察〉:
・補助線1:腸骨稜上縁で片側骨盤の背側投影幅の中点〜各肋骨の肋骨角〜第4頚椎の横突起。腸肋筋の外側縁に相当する。ここから棘突起までの幅のうち外側1/3。
・頚部:頚椎横突起を確認後、下位頚椎の高さで肩甲挙筋の内側方に指を押し込む。頚椎横突起の後方に筋腹が存在する。
・胸部:補助線1から椎骨の棘突起までの幅のうち、外側約1/3の領域。最長筋よりも薄い。
・腰部:補助線1の内側方の厚い筋腹。前方に圧迫すると、最長筋よりやや柔らかい。

〈手技〉:
・背臥位、頭側に立ち、頭蓋底(頚椎上部棘突起のすぐ外側)から体幹へ母指でストリッピング。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」