トトガノート

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Category:★鍼灸治療室トガシ > 肩関節

〈起始〉:肩甲骨の下角の後面
〈・〉:★肩貞
〈停止〉:上腕骨の小結節稜

〈作用〉:肩関節●伸展●内転●内旋▲水平伸展
〈神経支配〉:肩甲下神経〔(C5)〜C6〜(C7)〕
〈筋連結〉:棘下筋小円筋広背筋
〈変異〉:広背筋との融合や完全な欠損が見られる。

〈触察〉:
・起始付近:(腹臥位で)肩甲骨下角の後面で膨隆している。ここから広背筋と共に腋窩の後壁を形成する。広背筋と肩甲骨の間。
・停止付近:(背臥位で)肩関節屈曲位で、胸郭,肩甲骨外側縁,上腕骨に向かって圧迫。停止付近では、広背筋は腱のみ。正中神経や上腕動脈が走るので注意。

〈関連痛領域〉
三角筋中部と前腕背側の上。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」

〈起始〉:胸腰腱膜浅葉,第7〜12胸椎,全腰椎の棘突起,仙骨の正中仙骨稜,肩甲骨の下角,腸骨の腸骨稜,第(9)10〜第12肋骨
〈・〉:僧帽筋の下(★肝兪),腰背腱膜(★胆兪★脾兪★胃兪★三焦兪),外腹斜筋内腹斜筋の上(★腰眼),★膈関★魂門★陽綱★意舎★胃倉★肓門★志室★痞根
〈停止〉:上腕骨の小結節稜

〈作用〉:肩関節●伸展●内転▲内旋▲水平伸展
〈神経支配〉:胸背神経〔C6〜C8〕
〈筋連結〉:棘下筋大円筋外腹斜筋下後鋸筋
〈変異〉:この筋から離脱した筋線維が筋性腋窩弓を作って、大胸筋に行くことがある。

〈触察〉:
・補助線1:腸骨稜上で、上前腸骨棘と上後腸骨棘の中点から2横指後方の部位と、腋窩の中央部を結ぶ線。
・補助線2:上後腸骨棘と腋窩の中央部を結ぶ線。
・腸骨から起こる筋腹:補助線1と2に挟まれる領域。
・補助線3:第7胸椎棘突起から肩甲骨下角を通り、腋窩に回り込む弓状の線。
・椎骨から起こる筋腹:補助線2と3に挟まれる領域。
・肋骨から起こる筋腹:補助線1より外側方で第(9)10〜12肋骨から起こる筋腹。
・停止付近の筋腹:大円筋と共に腋窩の後壁を形成する。大円筋の前外側。

〈関連痛領域〉
・肩甲骨の下角の周り、肩甲骨から腋窩にかけて腕背面下方橈側(小指および薬指)まで。
三角筋前部の上。
・腰部側面。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」

〈起始〉:肩甲骨の肩甲下窩,肩甲下筋膜
〈停止〉:上腕骨の小結節と小結節稜,肩関節包

〈作用〉:肩関節▲内転●内旋●水平屈曲
〈神経支配〉:肩甲下神経〔C5〜C6〜(C7)〕
〈筋連結〉:棘上筋
rotator cuff:棘上筋腱,棘下筋腱,肩甲下筋腱,小円筋

〈触察〉:
・肩甲骨外側縁:腋窩の後壁を形成する広背筋大円筋を触察。その前面の内側方に指を置き、ここから後方に圧迫したときに肩甲骨が触知できる。
・肩甲下筋:肩甲骨外側縁と胸郭の間に指を押し込み、筋腹の走行に直交する方向に動かすと、肩甲下窩から上腕骨頭前面に向かう太い筋腹が触知できる。肩甲骨の上角と内側縁の方向に辿り、肩甲下窩に向かって圧迫する。

〈関連痛領域〉
・肩甲骨の上、腋窩背面、上腕に沿って手首まで。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」

〈起始〉:肩甲骨の烏口突起
〈・〉:上腕二頭筋の下(★天泉
〈停止〉:上腕骨の内側面の中央部

〈作用〉:肩関節▲屈曲▲内転●水平屈曲
〈神経支配〉:筋皮神経〔C6〜C7〕
〈筋連結〉:上腕二頭筋小胸筋上腕筋上腕三頭筋

〈触察〉:
・烏口腕筋:烏口突起と肘窩の中央部を結ぶ線を指標にして、上腕骨中央部の前面や内側方から腋窩の深部に向かう筋腹を触察する。
上腕二頭筋短頭(前方に位置し細い)の後方に位置し、太い。後方を走る正中神経は、筋腹や腱と間違えるほど硬い触感がある。

〈関連痛領域〉
・上腕・前腕・手の後面。
・三角筋の中部・前部領域。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」

〈目的〉:肩峰下スペースにストレスを加えて、棘上筋の過剰使用による損傷,炎症(棘上筋衝突症候群)を検査する。

〈方法〉:
患者:座位。
術者1:患側の肩を90°屈曲(前方挙上)、肘を90°屈曲させ、肩関節をフル内旋させる。
術者2:患側の肩を90°外転(側方挙上)、肘を90°屈曲させ、肩関節をフル内旋させる。

〈評価〉:
・肩の痛みが出れば陽性。棘上筋の過剰使用による損傷,炎症(棘上筋衝突症候群)を疑う。
・肩関節の(外転+外旋)で痛むのが上腕二頭筋腱長頭の腱鞘炎、(外転+内旋)で痛むのが棘上筋腱鞘炎と言われる。

〈メモ〉:
・肩関節外転に伴って、上腕骨の骨頭は外旋し下方に滑り、肩峰下の運動スペースが確保される。骨頭が内旋位のままであったり、下方への滑りが起こらないと、大結節と肩峰が接触し、衝突症候群が発生する。回旋筋腱板/ローテーターカフ筋や三角筋下/肩峰下滑液包は圧迫され、腱鞘炎や滑膜炎を起こし、狭い肩峰下スペースを更に狭める。本テストは、上腕骨を 1.屈曲+内旋位 2.外転+内旋位において、肩峰下スペースの状態を検査する。
・ステージ1:年齢25歳まで。可逆性。【サイン】上腕骨大結節の圧痛,肩峰前面の圧痛,肩甲上腕関節60〜120°外転時の痛み(肩峰下のスペースが最も狭くなる角度),棘上筋衝突テスト陽性,肩峰下の腫れによる肩甲上腕関節可動域の減少。
・ステージ2:年齢25〜40歳まで。不可逆性。【サイン(ステージ1のサインに加えて)】軟部組織の軋音(コツコツ音),肩甲上腕関節内転時(約100°)に引っかかり,自動・他動運動による肩甲上腕関節可動域の減少。
・ステージ3:年齢40歳〜。不可逆性。【サイン(ステージ1と2のサインに加えて)】顕著な肩甲上腕関節可動域の減少(自動>他動),棘下筋の萎縮,肩甲上腕関節の外転と回旋の機能低下,上腕二頭筋長頭の腱への影響,肩鎖関節の圧痛。

参考文献「整形外科学検査法」

〈目的〉:肩関節を自動運動で外転させ、障害の鑑別を行う。

〈方法〉:
・患者:座位。患側の上肢を、可動域の限界までゆっくりと外転させる。

〈評価〉:
・外転不可:棘上筋が完全に断裂している可能性がある。
・(45)60〜120(160)°での痛み:棘上筋に断裂等の構造異常や短縮が見られる(1.棘上筋の一部断裂2.棘上筋の腱炎3.棘上筋腱の石灰化4.肩峰下滑膜炎5.大結節の骨折や損傷)。肩峰下のスペースが最も狭くなる角度。
・120(160)°以上での痛み:1.肩鎖関節の機能異常2.リウマチ性関節炎。

〈メモ〉:
・0°外転:上肢は、烏口上腕靭帯と上部関節包によって支えられる。棘上筋が必要に応じて収縮し、これを補完する。

・外転開始:まず、上部三角筋棘上筋が収縮。棘下筋肩甲下筋小円筋が上腕骨を関節面に押し付ける。加えて上下僧帽筋,上下前鋸筋が肩甲骨を胸郭に安定させる。

・30°外転:肩甲骨の動きはほとんど無い。上部三角筋棘上筋棘下筋肩甲下筋,小円筋の働きで外転が起こる。上下僧帽筋,上下前鋸筋が肩甲骨の運動の準備をする。

・30°→90°:肩甲胸郭関節:肩甲上腕関節=1:2の比率で外転運動が起こる。上下僧帽筋,上下前鋸筋によるが肩甲骨の外旋が30°(肩甲胸郭関節)、三角筋棘上筋棘下筋肩甲下筋小円筋による上腕骨外転が60°(肩甲上腕関節)、合計90°。肩甲骨の運動は、肩甲棘の近位部分が回転軸となる。胸鎖関節で肩甲骨の外転が起こる。肩鎖関節での運動はほとんど起こらない。

・90°→180°:肩甲胸郭関節:肩甲上腕関節=1:2の比率で外転運動が起こる。上下僧帽筋,上下前鋸筋による肩甲骨の外旋が更に30°(肩甲胸郭関節)、三角筋棘上筋棘下筋肩甲下筋小円筋による上腕骨外転が更に60°(肩甲上腕関節)、合計180°。胸鎖関節における鎖骨の挙上は30°までで、代わって鎖骨が後方に軸回旋する。肩甲骨の外旋運動は、肩鎖関節が回転軸となる。

参考文献「整形外科学検査法」

〈起始〉:肩甲骨の棘上窩,棘上筋膜
〈・〉:僧帽筋の下(★曲垣★秉風)→肩鎖関節(★巨骨)の下をくぐる。
〈停止〉:上腕骨の大結節,肩関節包

〈作用〉:肩関節●外転

〈神経支配〉:肩甲上神経〔(C4)〜C5〜(C6)〕
〈筋連結〉:棘下筋肩甲下筋
rotator cuff:棘上筋腱,棘下筋腱,肩甲下筋腱,小円筋

〈触察〉:
・肩甲骨棘上窩:肩甲骨内側縁より外側方、上角と肩甲棘で囲まれた領域。
・棘上筋:肩甲骨棘上窩に位置する。外側1/3は、鎖骨と肩峰に妨げられ触察不可能。

〈検査〉:
肩関節外転テスト:肩関節障害の鑑別、特に棘上筋の断裂等を検査する。
棘上筋衝突テスト:棘上筋の過剰使用による損傷や炎症(棘上筋衝突症候群)を検査する。

〈メモ〉:
腱障害がよく見られる。使いすぎや外傷によって起こる。その際、大結節の近くの腱に石灰が沈着し、外転時に強い痛みを生じる。40歳を過ぎると、この腱の断裂を起こりやすくなる。

〈関連痛領域〉
・肩上部、三角筋中部領域上、上腕外側。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」

〈起始〉:鎖骨の外側1/3の領域,肩甲骨の肩峰と肩甲棘
〈・〉:大胸筋の上(★雲門),上腕二頭筋の上(★臂臑★肩内陵),棘下筋の上(★臑兪上腕三頭筋の上(★臑会),★肩ぐう★肩りょう
〈停止〉:上腕骨の三角筋粗面

〈作用〉:
【前部線維】肩関節●屈曲▲内旋●水平屈曲
【中部線維】肩関節●外転●水平伸展
【後部線維】肩関節●伸展▲外旋●水平伸展
肩関節の全ての運動に多少とも関与する。三角筋下包は外転時に肩鎖関節の下に引き込まれ、ひだができて、上腕骨頭を関節腔に押し込む。

〈神経支配〉:腋窩神経〔C5〜C6〕
〈筋連結〉:棘下筋大胸筋上腕筋上腕三頭筋外側頭,僧帽筋

〈触察〉:
・前部線維:三角筋大胸筋三角(鎖骨中央部のすぐ尾方の1横指幅の窪み)から三角筋大胸筋筋溝を三角筋粗面まで辿る。
・前部線維と中部線維の境:肩峰を確認。肩鎖関節の前縁から始まる溝を三角筋粗面まで辿る。前部組織は鎖骨に付着、中部組織は肩甲骨に付着している。
・中部線維と後部線維の境:肩峰角のすぐ尾方から始まる溝を三角筋粗面まで辿る。
・後部線維:肩甲棘の内側端と三角筋粗面とを結ぶ線を想定して触察する。

〈関連痛領域〉
・局所筋肉上で放射状に広がる。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」

〈起始〉:【鎖骨部】鎖骨の内側1/2の領域【胸肋部】胸骨と第2〜第7肋軟骨の前面【腹部】腹直筋鞘の前葉
〈・〉:三角筋の下(★雲門),小胸筋の上(★中府★庫房★屋翳★膺窓★乳中),肋間筋の上(★歩廊★神封★霊墟★神蔵★中),小胸筋と肋間筋の上(★天池),鎖骨下筋★気戸★兪府),★乳根★食竇★天谿★胸郷★周栄
〈停止〉:上腕骨の大結節稜

〈作用〉:
【鎖骨部】肩関節●屈曲▲内転▲内旋●水平屈曲
【胸腹部】肩関節●内転▲内旋●水平屈曲
呼吸▲強制吸息
上肢を固定すると、胸骨と肋骨を固定する。

〈神経支配〉:内側胸筋神経,外側胸筋神経〔C5〜T1〕
〈筋連結〉:反対側の大胸筋,胸鎖乳突筋三角筋腹直筋

〈触察〉:
・外側上縁:三角筋大胸筋三角(鎖骨中央部のすぐ尾方の1横指幅の窪み)から外側尾方に続く溝(三角筋大胸筋筋溝)を大結節稜まで辿る。 この内側尾方の筋腹。
・外側下縁:腋窩の前壁を内側尾方に辿りながら、肋骨弓まで触察する。起始付近は筋腹が薄く、触察しにくい。
・大胸筋の外側上縁,大胸筋の外側下縁,鎖骨,胸骨,肋骨弓に囲まれた領域。胸郭,胸骨,上腕骨に向かって圧迫する。
・抵抗に対し、水平内転させると視察できる。

〈手技〉:
・背臥位、肩(頭)側に立ち、上腕筋内側の大胸筋をつかみ、圧迫、肩から離れた位置に移動させる(二指圧迫法、四指を滑らせるのも可)。
・背臥位、頭側に立ち、四指で圧迫。圧痛点を押圧。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」

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