トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

Category:★鍼灸治療室トガシ > はりきゅう日記

山形県東根市の訪問はりきゅう(出張専門)です。
施術風景

予約優先です。まずは、お電話ください。
【予約電話】080-1817-4161
「ネットで見ました。」とお電話ください。

【 メールはこちら 】totogax@gmail.com

【予約状況】
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【当院は…】
自宅でくつろぎながら施術を受けていただける、出張専門のはりきゅう治療院です。2000年4月の開業以来、車が運転できないお年寄りの方、一人で行く勇気のない女性の方、入浴後の就寝前に家族みんな…等々いろいろなお客様にお喜び頂いております。健康保険不使用(健康保険の財政健全化のため)。

【お客様の声】
お灸の温かさが体の内側にゆっくり伝わってきて、終ったあとは(よし、やるぞー)って気持ちになります。明朗会計で、安いですよ!
(H.Iさん 飲食店経営)


初めてだったのですが鍼も打っていただきました。打つ痛みもなく凄くコリに効くようです。これからも定期的に施術をお願いします。
(E.Tさん 自営業)


肩凝りのほぐしも偏頭痛の痛みもやわらげてくれます。先生も面白くて、ほぐされてる時間があっという間に過ぎちゃいます。
(Y.Kさん 主婦)


お客様の声・全文はこちらに掲載しています。

【カルテから】


クライアントは80歳。女性。「雑巾をしぼる時、一番痛みを感じます。」「何もしてなくても痛いです。」と彼女は症状を訴えた。「12月に、どっと雪が降った時に除雪をして…痛みはそれからです。」
近くの整形外科には通っている。セレコックス(鎮痛剤)は一日3回服用。その他にロキソニンテープや塗り薬も処方されているが、痒くなるから使っていない。
痛みが気になるので飲み薬はやめられないが、もっときちんと痛みを止めたいので電話下さったということだった。「鍼だと一発で治るんでしょう?」
ばね指や腱鞘炎は使いすぎが原因なので、たとえ鍼といえども除雪を続けるうちは治りにくいだろうことは説明した。ただ、膨らんでいる筈の腱鞘は、施術によって血流が良くなるから楽になるだろう…。
「あ、楽になりました!体も軽くなった。」施術後に、彼女は明るい声で叫んだ。
マッサージのような治療は未経験ということなので、全身の血流改善はかなり爽快なはずだ。
【つづきはこちら】→「ばね指」

【マンガでわかる鍼灸治療室.トガシ〔↓画像をクリックして下さい〕】
facebook
※マンガは、赤門鍼灸柔整専門学校時代のクラスメートR.N君にお願いしました。

【体のお手入れの考え方】
type3
「体のお手入れ」とかけて「部屋のそうじ」と解く。その心は…
→こちらをご覧ください。


【診療内容】

触察
触察
経絡・ツボを刺激しながら、筋肉・神経の状態を触診で確認していきます。

★プレミアム(Premium Course):4000円〜
     気になる症状が出てきた時に、全体的に丁寧な施術を行います。
★ミディアム(Medium Course):3000円〜
     気になる症状が治まってきた時に、ポイントを絞って丁寧な施術を行います。
★プレーン(Plain Course):2000円前後
     シンプルなコースです。つらくなる前の、定期的なお手入れ向けの施術です。

はり
必要と思われる箇所、あるいは希望される個所に鍼(はり)を施術します。1本50円。

きゅう
必要と思われる箇所、あるいは希望される個所に灸(きゅう)を施術します。1壮50円。

【トータルの価格】
min.1800円〜ave.2466円〜max.3900円(2月の実績)

【出張地域】
山形市・天童市・東根市・寒河江市・河北町・村山市・大石田町・尾花沢市。
※出張料は距離に関わらず一律料金です。

【上記以外の地域の方】
遠くにお住まいの方には次の温泉への宿泊をお薦めしています。
・さくらんぼ東根温泉(たびやかた嵐湯いづみ湯松浦屋ほか)
・銀山温泉(瀧見館ほか)
・天童温泉、寒河江温泉、碁点温泉(村山市)、べに花温泉(河北町)

※宿泊の取次は行っておりませんので、希望の旅館に直接お申し込みください。
※施術の申し込みは、当院に直接お願い致します。

【営業時間】
午前9時〜午後10時。土日祝も営業(不定休)。
出来る限りご都合に合わせますので、お気軽に御相談下さい。

【お問い合わせ】
【 電話 】080-1817-4161
【メール】totogax@gmail.com


【院長プロフィール】
three
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【触察メモ】関節インデックスから、筋肉や経穴(ツボ)に関する情報を見ることができます。

【Facebookページ】http://www.facebook.com/harikyu.togashi

【google+ページ】鍼灸治療室.トガシ−基本情報

【当院について】こちらのページをご覧下さい。
【 予約電話 】080-1817-4161
【 メール 】totogax@gmail.com

〔3月23日12時30分現在〕
↓「○」は予約可能。「×」は予約不可。

3月23日(木)
9時:×
10時:×
11時:○
正午:−
1時:○
2時:○
3時:○
4時:○
5時:○
6時:−
7時:○
8時:○
9時:×

3月24日(金)
9時:×
10時:×
11時:○
正午:−
1時:○
2時:○
3時:○
4時:○
5時:○
6時:−
7時:○
8時:○
9時:○

3月25日(土)
9時:○
10時:○
11時:○
正午:−
1時:○
2時:○
3時:○
4時:○
5時:×
6時:−
7時:×
8時:○
9時:○

3月26日(日)
9時:○
10時:×
11時:×
正午:−
1時:×
2時:○
3時:○
4時:○
5時:○
6時:−
7時:○
8時:○
9時:○

3月27日(月)
9時:○
10時:○
11時:×
正午:−
1時:×
2時:×
3時:×
4時:×
5時:×
6時:−
7時:×
8時:○
9時:○

3月28日(火)
9時:○
10時:○
11時:○
正午:−
1時:○
2時:○
3時:○
4時:○
5時:○
6時:−
7時:×
8時:×
9時:×

3月29日(水)
9時:○
10時:○
11時:○
正午:−
1時:○
2時:○
3時:○
4時:○
5時:○
6時:−
7時:×
8時:○
9時:○

***
当院は健康保険不使用です。
2月の客単価
3月の価格
4月の価格
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当院から北に5キロ。それでも結構雪の降り方は違う。少し多めの雪景色の奥に、そのクライアントの家は有った。雪が多い地区ほど除雪をきちんとしている。だから、雪が多い地区で雪に困ったことは開業以来一度もない。逆に、雪の少ない地区で雪に困ることは珍しくない。面白い現象である。

クライアントは80歳。女性。「雑巾をしぼる時、一番痛みを感じます。」「何もしてなくても痛いです。」と彼女は症状を訴えた。「12月に、どっと雪が降った時に除雪をして…痛みはそれからです。」

近くの整形外科には通っている。セレコックス(鎮痛剤)は一日3回服用。その他にロキソニンテープや塗り薬も処方されているが、痒くなるから使っていない。

痛みが気になるので飲み薬はやめられないが、もっときちんと痛みを止めたいので電話下さったということだった。「鍼だと一発で治るんでしょう?」

ばね指や腱鞘炎は使いすぎが原因なので、たとえ鍼といえども除雪を続けるうちは治りにくいだろうことは説明した。ただ、膨らんでいる筈の腱鞘は、施術によって血流が良くなるから楽になるだろう…。

「あ、楽になりました!体も軽くなった。」施術後に、彼女は明るい声で叫んだ。

マッサージのような治療は未経験ということなので、全身の血流改善はかなり爽快なはずだ。

彼女は特におしゃべりと言う印象ではなかったが、自分の境遇を説明するのが上手だった。施術が終わったころには、彼女について随分知っている自分に驚いた。

亡くなった旦那さんのこと、姉妹のこと、自慢のお孫さんのこと…そして、病気の娘さんのこと。

「娘はガンの治療中で、奥で休んでいるんです。」

彼女は2人娘さんがいた。次女の方が数年前にガンで亡くなった。長女は亡くなるまでの間、妹を献身的に看病した。仕事は休むことが多かったので、特に職場の人から言われたわけではなかったが自主的に退職した。皮肉なことに、妹が亡くなって数か月後、自分がガンに罹っていることが分かった。

彼女(クライアント)は、女性限定のスポーツジムに週3回、11月まで通っていた。コーラスもやっていた。雪道が心配なので今は両方とも休んでいる。

「3月から始めるんです。」と彼女は明るく言った。
「3月って…明日じゃないですか?」

「そうです。雪も、これからなら大したことないでしょうから。」
「お友達とのおしゃべりが楽しみですね?」

「そうなんです。どっちも私が年長だから、もうやめようかとも思っているんですけど。」
「いやいや、他の人の励みになりますから。それに次の人が同じ悩みを持つことになりますよ(笑)」

私は、スポーツジムやコーラスを止めた時期と指の痛みを感じた時期が同じであることに気がついた。そして、次回の予約について提案した。こんな提案を毎回していたら商売あがったりなんだけど。

「この次の治療なんですが…どうでしょう。明日から、ジムにコーラスにと忙しくなるわけですから、ちょっと様子を見ては?○○さんが多趣味な方だと分かって安心したんです。

痛みというのは、何もせずに向かい合っているとますます痛くなるものです。ちょうど、アパートの隣の部屋の物音みたいなものです。気になりだすと聞き耳をたてるようになる。そうすると、どんな小さな音でも気になって仕方がなくなります。

これから、除雪をすることもなくなり、その代わりに運動もおしゃべりもということになると、ひとりでに良くなっていくような気がします。

私は残念ながら出張専門なので、予約をしてしまえば、外出できなくなってしまいます。外に出て、いろんな刺激を受けると、痛みも気にならなくなりますよ、きっと。」

すると彼女は答えた。
「娘も外出しなさいって言うんですよ。私のことは良いからって。」

そうだった。娘さんは、妹の看病のために自分の人生を犠牲にしてしまったような人だった。

「娘さんの分も楽しまないといけないですね!」と言ったが、彼女は答えなかった。

顔を見ると、今にも涙がこぼれそうな目で頷いていた。

◆◆◆鍼灸治療室.トガシ◆山形県東根市◆◆◆
◆◆◆県外の方は温泉に泊まりながらがお薦めです◆◆◆




この方は90歳のお婆ちゃん。

ある日、電話に出たら、相手の声が聞こえない。「電話が遠いので、もっと大きい声でお願いします!」と言ったが、やはり聞こえないので受話器を置くしかなかった。

それから、かかってくる電話全て相手の声が聞こえないことが分かり、電話機の修理を家族に頼んだ。他の家族はみんなケータイを持っているから、固定電話は使わない。

「どれどれ」と家族が電話機を試してみると、ちゃんと聴こえる。

「婆ちゃんの耳が壊れてるんじゃないの?」と言われ、反対の右耳に受話器を当ててみたらちゃんと聴こえた。右耳は聞こえていたから、左耳が突発性難聴になっているのに気づかなかったのである。

「電話機を疑う前に自分を疑って下さい。」と家族は手厳しい。

「年齢を考えると、耳が聞こえにくいのは珍しくないかと…」と主治医も冷たい。

「とってもがっかりしました。」と、彼女は私に打ち明けた。

「耳が聞こえないのが当たり前だろうからね…」と肩を落とした。

このクライアントには10日に一度訪問している。突発性難聴になったのは5日前。診てみると、左の肩から首・後頭部にかけてとても硬かった。何年来のお付き合いであるが、こんなに凝っているのは初めてだ。

突発性難聴は原因不明とされ、いろいろなケースが考えられる。医師が治療を行う場合は耳の周りの血流を調整する薬が処方されることが多い、と説明した。

そして、それほど時間が経っているわけでもないし、首・後頭部(耳周り)が今までに無いくらい凝っているから、これを解せば可能性はあるかもしれないと伝えた。

入念に手技でコリを取り除いた上で、鍼と灸の施術も行った。

施術後、「何だか良いみたい。」と笑顔。「今度は5日後にしてみようかね?」ということになった。

5日後に伺ってみると、前回施術してから左耳の聴覚がだいぶ戻ったと喜んでくれた。そして、その更に10日後に伺った時には「完全に治った」と言ってくれた。

年寄りの耳が聞こえないのは特段驚くことではない、と言われればそうかもしれない。とは言え、本人にしてみれば、90歳とはいえ、というよりはむしろ、90歳だからこそ、聞こえなくなることは、とてもとてもショックなのである。

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「最近、コムラハギがつるんです。」とクライアントに言われた。

迷わずフクラハギに手を当て、
「あ〜、確かにいつもより硬いですね。」と答えている自分が怖い。

コムラハギって何だ!?

手元のタブレットでカルテを遡ってみる。腓腹筋(フクラハギの筋肉)が黄色に染められ始めたのは約一年前。最初は左足だけ。

「左足がひどいですか?」と聞いてみると、

「そうだね。右足もなるけど左足の方が多いね。左足の方が外反母趾がひどいからだと自分では思ってるんだけど。」

その日の感触も、左足の方が硬い。
「そうですね〜左足の方が頑張ってる感じですね〜」と言って、いつもより入念に「ほぐし」を行った。名付けてコムラハギ療法!

このクライアントは鍼も灸も苦手な人なので、漢方薬を紹介することにした。

「芍薬甘草湯という漢方薬が効くらしいですよ。他のお客様からの情報ですが。」
「しゃくやく…かんぞう…漢方薬は名前が面倒だね…」
漢方薬も苦手らしい。

「68番です。お医者さんも出してくれますよ。」
「68番…すぐ忘れそうだね…」

「じゃあ、テレビで宣伝してるコムレケア。あれも同じですよ。」
「あー!それなら分かる。忘れない。」

2週間後。
「コムレケア、試してみました?」
「飲んでないよ。あれからならなかったもの。」

コムラハギ療法が効いたようだ。

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タブレットを手元に置きながら施術するスタイルを始めて一年になる。

これまでの経過を逐一チェックしながら施術できるので便利だ。

例えば、右肩が3月になると必ず痛くなるとか、本人は先月からの症状と言っているのにその兆候は半年も前から見えていたりとか、いろんなことをその場で発見でき、クライアントと共有できるのはとても良い。

「あそこにあるお店、何ていうんだっけ?定休日は?」とか、「あの建物に行く時は何本目の通りを入るんだっけ?」とか、「あの俳優、何歳なの?」とか、そんな質問に答えることもできる。

「それ、便利だね。」ということで、タブレットを買うことにしたクライアントもいる。

凝っている箇所の記録にはEvernoteを使っていたが、OneNoteに変えてみた。機能も充実してきたし、無料なのが魅力という評判を聞きつけたからだ。

使い方しだいだと思うのだが、カルテの記録はOneNoteの方が使い勝手が良かった。

しかし、pdfの文書内検索とか、カメラで文書を読み取る機能など、欠かせなくなってしまった機能がEvernoteにはある。一本化は難しい。

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久しぶりにインフルエンザで寝込んだ。10年ぶりぐらいだろうか?

予防接種が効く理由はいまだに思い浮かばない。時々刻々姿を変えるウイルスに対して、ワクチンという固定パターンが有意な効力を発揮するとはとても思えない。統計的に効果が確認できているのであれば、きっとプラセボなのだろう。つまり、「インフルエンザにならない!」という決意を忘れた時、発症するのだ。

まる一日寝込んだが、2日目からはリレンザのお蔭か、ケロリ。特効薬の無い普通の風邪の方が性質が悪いんじゃないかと思う。薬はリレンザ以外何も使わなかった。解熱剤も。

熱は自分が出しているのだから、必要なのだ。その信念のもと、しっかり高熱を味わうことにした。そう発想を転換すると、熱も不快ではない。

節々の痛みや悪寒は、「これから暖房の設定を上げます」というサイン。体温を上げられるということは、生命力があるという証拠。ガンは熱に弱いから、潜在するガン細胞も結構死滅してくれたんじゃないだろうか。

一日中眠っていられるのも、熱のおかげ。子どもの送り迎えも解放されるから、本当にゆっくりできた。

今は完全復帰で、営業中。

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自分の仕事はコーチングではないとしても、クライアントのエフィカシー(自己評価)を上げる手伝いをすることは重要だと思う。

若い人ならば、「現状の外側にゴールを設定して…」ということも言えるのだが、高齢者にはどうしたらいいんだろう…と思っていたら、こんなYoutubeを発見。



ゴールではなく、自分のこれまでの人生の中での分岐点(ターニングポイント)を何度も見つめることで、エフィカシーが上がっていくらしい。

「これが長い間コーチングのテーマになっていた」というのは、自分の思考がそんなにズレていなかったということになるので、ちょっと嬉しい。

ジェロントロジー(老齢学)は注目だな。

◆◆◆鍼灸治療室.トガシ◆山形県東根市◆◆◆

昨日施術したクライアントから、今日も依頼の電話が来た。お店をやっている人なので、年末年始は大忙しなのだ。大晦日と元旦の二日間の休みのうちに年末の疲れを取り去り、初売りに臨まなければいけないのだ。

大急ぎで休養しなければいけない!

昨日施術したら頭が痛くなった、と言う。診てみると首と肩が昨日の施術後より凝っている。

昨日は何もしてない(一生懸命休んでいた!)という。

たまりにたまった疲れが取れると、つっかえ棒が外れたみたいになって、別な疲れが押し寄せてくるんだね、きっと。このクライアントもそう解釈して、私に電話をくれた。

クライアントと信頼関係が築けていないと、「鍼灸をしたら余計ひどくなった」と言われることになる。

それにしても、大急ぎで休養しなければならない人が最近多い。自分もそうかもしれないのだが。

「今日の午前中しか休めない!」とか「深夜しか休めない」とか「会社が休みの日は余計忙しい」とか…

大急ぎで一生懸命することを「休み」というのか、わからない…。

そのくらいに、この国は追い詰められているような気がする。

師走は特に慌ただしさが倍増する。ただ単に、最後の月だというだけなのに。

今日伺った別のクライアントが呟いた。「年末年始なんて嫌だよ。」

この人は、忘年会にウンザリしていた。

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7−7.「マツタケ売り」〔小さな偉人伝〕
…ウメさんの所には、いろんな人が物を売りに来ていた。突然の訪問販売なんか門前払いが普通だが、ウメさんは断らないから、何度もやってくるのである。
「だって、孫みたいな人から『買って下さい!』って言われたら断れないじゃないの」と言っていた。
お金持ちだし、詐欺に引っ掛かっているわけでもないから問題は無いのだが。
...

7−6.「打膿灸」〔小さな偉人伝〕
…ウメさんに最初に灸をした時、初めてのお客さんにいつもするように「熱いですか?」と尋ねた。
「そりゃあ、ちょっとは熱いけど、昔のお灸ほどじゃあないね〜」
私が使っているお灸は、もぐさを直接皮膚に置くタイプではないので、当然直接置くタイプよりは熱くないはずだ。
「そうですか」と、私は軽く受け流した。しかし、次の言葉には施術の手も止まってしまった。
「火傷が半年くらいは治らなかったからね〜」
「どういうことですか?」と聞かずにはいられなかった。
...

7−5.「こんな長生きするとは思わなったよ」〔小さな偉人伝〕
…ウメさんの口癖は、「もう生きるのに飽きた。こんな長生きなんてするもんじゃないよ。」これの違うバージョンで、「こんな長生きするとは思わなったよ」という言葉を聞いたことがあった。
若い時、結核になった。その時、肺に玉を入れる治療法が流行っていて、その手術を受けた。ところが、手術後まもなく、その治療法が間違いであることが分かり、すぐに再手術。
ウメさんは詳しく説明して下さったのだが、どうも信じられない。お灸をするついでに傷跡を見せてくれた。...

7−4.「採用試験?」〔小さな偉人伝〕
…私が金額を告げて、ウメさんがバッグの中から財布を出して、中を見ている時に…
一万円札がパラリと下に落ちた。そして、また一枚…また一枚…
ウメさんはそれには気づかない様子で、財布の中を探り続けている。
私は、すかさず「お金落ちましたよ!」と言って駆け寄り、お札を拾おうと伸ばした手の上にさらに一万円札が一枚…。
...

7−3.「めいっぱいの大きな家」〔小さな偉人伝〕
…彼女がこちらに帰ってくることを決めて、タケさんや幼なじみの栗原さんの近くに土地を見つけた時、不動産屋が彼女に言った。
「そんなに広い土地じゃないけど、年寄り一人が住む家を建てるには十分な広さでしょう?」
この言葉に彼女はカチンと来た。
...

7−2.「立ち話」〔小さな偉人伝〕
…タケさんの家とウメさんの家を結ぶ区間、ここは私がよく行き来するエリアである。そこで、立ち話をしているタケさんを頻繁に見かける。立ち話と言っても、タケさんはベンツに腰かけている。タケさんと道でバッタリ出くわして話しかけられた相手は立っている。ひたすら立って話している。もっと、正確に言えば、タケさんが話しているのを聞いている。立ち聞きだ。だから、どちらも立ち話には該当しないのだけれど…。
...

7−1.「向かい合う家」〔小さな偉人伝〕
…「神田さんとは同い年くらいですか?」
「ウメちゃんは85で、私は82よ。」
「あー、そうなんですね。だいたい同じですね。」
「え?全然違うわよ!私は3つ若いのよ!」
きつい口調で否定された。本音だ。さっきから滝のように流れていた汗に、冷や汗が加わった。


6−9.「侍、逝く」〔小さな偉人伝〕
…ある日、秋葉さんの家の前を通りかかると、提灯が下がっていた。「御霊燈」と書いてある。まさか、と思ったが、三日後に次回の予約が入っている。ちょうど息子さんが立っていたので、車を止めて聞いてみた。
「すみません。どなたか、亡くなったんですか?」
「はい。父が…」と息子さん。


6−8.「スーパーでの買い物」〔小さな偉人伝〕
…彼のことだから、おそらくカートに身を預けるように寄りかかり、売り場を回ったに違いない。足が悪いのは一目で分かる歩き方。レジの女性が買った物を運んでくれたという。
「親切だった。良い世の中になったものだ。」


6−7.「消えた座椅子」〔小さな偉人伝〕
…ある日、秋葉さんを訪問すると、彼は新しい座椅子に座っていた。他のお客様のところで見たことがあるので、すぐに分かった。介護用の座椅子である。ひじ掛けのところにレバーが付いていて、これを操作すると電動で昇降する。立ち上がる時に座面を上げれば、秋葉さんのように足が痛い人はとても楽である。


6−6.「オムツ・アゲイン」〔小さな偉人伝〕
…私は何気ない感じを装って、
「すぐには立ち上がったり歩いたりできないから、トイレも遠く感じるでしょうね…」と言ってみた。
すると、間に合わなくて履き替えなければならないことがよくある、と彼は打ち明けた。しかも、尿意を感じにくくなっているらしい。


6−5.「黄色いゴムバンド」〔小さな偉人伝〕
…私は、一時期、お客様にセラバンドを2mくらいずつカットして、プレゼントしていたことがある。当時は今ほど、お年寄りに運動を薦めるという雰囲気は無かった。婦人会などでは、ペットボトルに米などを入れた物を持って踊るのを広めようとしていたかもしれない。でも、そういう活動に参加している人は元々活動的な人で、本当に運動をしなければいけない人は「諦めること」を決め込んでいた。


6−4.「新聞の役割」〔小さな偉人伝〕
…秋葉さんは新聞のテレビ番組欄を見て放送される番組を確認し、曜日の感覚と共に一日の時間の感覚を保っていたらしい。ところが、息子さんが新聞をやめてしまった。彼は一日の中の時間的な取っ掛かりを失ってしまった。施術中に、彼はそれを嘆いた。


6−3.「3メートルの距離」〔小さな偉人伝〕
…訪問すると、玄関先にお金の入った封筒が置いてあった。封筒には、
「ヤクルト配達の方へ
いつも配達ありがとうございます。出てくるまでに時間がかかりますから、代金をここに置いておきます。」


6−2.「杖をつく男」〔小さな偉人伝〕
…「お一人で暮らしているのですか?」と尋ねると、
「息子と二人です。息子には嫁もいたんだけど、別れてしまった。私の妻も亡くなってしまって…この家は全く女に縁がないのです。」と言って、秋葉さんは苦笑した。


6−1.「旧街道沿いの家」〔小さな偉人伝〕
…ある日突然、というかお客様からの電話はいつも突然なので、そういう意味では全然突然ではないのだけれど、秋葉良蔵さん(もちろん仮名)から電話をいただいた。内容は誰かから聴いているらしく、特に何か尋ねるでもなく、ただ日時だけを決めて電話は終わった。


〔続きはこちら〕

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