トトガノート

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Category:★鍼灸治療室トガシ > 肺経のツボ

うんもん:LU02(肺経

〈取穴〉:鎖骨下窩にあり、烏口突起の内縁に取る。
〈標準〉:前胸部、鎖骨下窩の陥凹部、烏口突起の内方、前正中線の外方6寸。

〈筋肉〉:大胸筋三角筋

〈運動神経〉:腋窩神経、胸筋神経。
〈知覚神経〉:鎖骨上神経。

〈血管〉:腋窩動脈。

〈主治〉:咳嗽、喘息、胸部苦満、疼痛、感冒、咽喉炎、頚腕神経障害、胸郭出口症候群。
〈特殊〉:

〈関連痛領域〉前斜角筋中斜角筋

参考文献1「経穴マップ」

ちゅうふ:LU01(肺経

〈取穴〉:雲門の直下1寸に取る。
〈標準〉:前胸部、第1肋間と同じ高さ、鎖骨下窩の外側、前正中線の外方6寸。

〈筋肉〉:大胸筋小胸筋

〈運動神経〉:胸筋神経。
〈知覚神経〉:鎖骨上神経。

〈血管〉:胸肩峰動脈(腋窩動脈の枝)。

〈主治〉:咳嗽、喘息、胸部苦満、疼痛、感冒、咽喉炎、頚腕神経障害、胸郭出口症候群。
〈特殊〉:肺経の募穴、肺疾患の常用穴。

〈関連痛領域〉前斜角筋中斜角筋

参考文献1「経穴マップ」

尺沢(しゃくたく)

肘を曲げて力こぶを作って肘関節の凹みを触ると、上腕二頭筋の腱がわかります。この腱の橈側(親指側)が尺沢です。外側前腕皮神経(筋皮神経の分枝)にアプローチしやすい位置です。この神経が前腕外側(橈側)部の皮膚感覚を支配します。

効能は、咳、扁桃炎、喉頭炎、気管支炎、遺尿症。

肩こりによる首の屈曲制限が改善したという報告もあります。

尺沢曲沢

天府(てんぷ)・侠白(きょうはく)

この2つのツボは、力こぶ(上腕二頭筋)のほぼ中心線上(長頭と短頭の筋溝)にあります。上腕二頭筋をまっすぐ貫通させると筋皮神経(烏口腕筋上腕二頭筋上腕筋を支配している)にアプローチできそうです。筋皮神経は前腕外側部の皮膚感覚を支配します。上腕動静脈,正中神経などは短頭の裏側にあります。

三角筋の下から出てきたばかりの場所で、長頭と短頭の区別が比較的容易で、筋皮神経へのアプローチがしやすいという点が、この場所にツボがある理由かと思います。筋皮神経への刺激で予想されるヒビキは肺経に符合しますね。

効能は、天府は腕神経痛・まひ,五十肩,高血圧症、侠白は腕神経痛・まひ,五十肩,肋間神経痛,心臓病とされています。

天府は禁灸穴とされているためか、臨床報告は侠白に関するものが多くあります。侠白については、頚肩部の筋緊張,吸気時の胸痛,上腕二頭筋長頭腱炎,母指の腱鞘炎,下腿前面(前脛骨筋長腓骨筋)の痛み等への効果が報告されています。

力こぶ

このツボは、鎖骨の下・三角筋大胸筋の間・腋窩動脈の拍動を感じるという特徴から、位置が分かりやすい。前出の中府穴の位置を探す指標になります。中府のところで述べた重要性(腕に行く神経や動脈の通過点)は、この中府−雲門間のエリアに言えることです。

小胸筋の中や周囲を通る神経や血管は大胸筋の中へと入り広く分布します。小胸筋を圧迫したときに胸にも痛みが走るのはこのためです。大胸筋小胸筋は呼吸を助ける働きがありますから、呼吸器疾患にも有効ということになります。

効能は、腕神経痛,五十肩,呼吸器疾患(喘息・感冒)。

人差し指を鎖骨の下に添えて下さい。ゆっくり腕の方にスライドさせていくと、胸と腕の間のくぼみが分かるはずです。人差し指の指先で腋窩動脈の拍動がわかるかもしれません。そこが、このツボの位置です。

肺経1

このツボは、首から胸を経由して腕へと抜ける神経と、心臓から腕へ向かう血管とが通る、いわば交通の要衝。胸郭出口という関所のような所です。腋窩動静脈や正中・橈骨・尺骨神経が、小胸筋の深層を通っていきます。

小胸筋は肩甲骨を前の方に引っ張る筋肉です。背中側の筋肉と拮抗して働き、肩甲骨を固定したりもしますから、あまり動きのない作業でも意外と凝る筋肉です。

そうすると上記の神経が圧迫されますから、そこから先(指先まで)の部分で神経痛(痛みや重苦しいだるさ)が起きたりします。細かい作業をしている場合は手元がくるったりもします。この場合は、揉捏や鍼刺激でコリをほぐすことにより症状が改善します。

その他の効能は、呼吸器疾患(喘息・気管支炎・肺結核),乳腺炎。側頭部や僧帽筋のコリにも効果が有ったという報告もある。

人差し指を鎖骨の下に添えて下さい。ゆっくり腕の方にスライドさせていくと、胸と腕の間のくぼみが分かるはずです。人差し指の指先で腋窩動脈の拍動がわかるかもしれません。そのときの薬指の辺りが、このツボの位置です。強く押すと、腕や胸の辺りに痛みや重苦しさが走るはずです。それが神経痛です。
肺経1

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