「スタンフォードのストレスを力に変える教室」【The Upside of Stress: Why stress is good for you (and how to get good at it)】
「Part2 ストレスを力に変える」(p171〜339)【PART2 Transform Stress(No.1476-3336)】の
「第5章 つながる―いたわりがレジリエンスを生む」(p215〜272)【CHAPTER5 connect - how caring creates resilience (No.2061-2727)】
を読みました。

ストレスを感じて、「思いやり・絆反応tend-and-befriend response」が起こると、脳は3つのシステムを活性化させます。「思いやり・絆反応」は子孫を守るために発達したものですが、あなたが周りの人を助けようと決心するとき、体はいつでもこの状態になり、どんな状況でも勇気を出すことができます。

・社会的交流ケアシステム:the social caregiving system
オキシトシンoxytocinの作用による。思いやり、つながり、信頼が強くなる。恐怖が弱まり、勇気が湧いてくる。
・報酬システム(報酬系):the reward system
ドーパミンdopamineの作用による。やる気、自信が増し、恐怖が弱まる。
・調律システム:the attunement system
セロトニンserotoninの作用による。知覚、直感、自制心が増す。

A tend-and-befriend response may have evolved to help us protect offspring, but when you are in that state, your bravery translates to any challenge you face. And - this is the most important part - anytime you choose to help others, you activate this state. Caring for others triggers the biology of courage and creates hope.

「思いやり・絆反応」によってパワフルになるからだと思われますが、誰かの手助けに時間を使った人たちの方が、自分の好きなように時間を使った人たちよりも、「時間がない」という感覚を持ちにくいことも分かっています。さらに、自分は「能力がある」「仕事ができる」「人の役に立てる」という自信を得ることができ、その後に待ち構えている大量の仕事にも、プレッシャーにも、対処できる自信が湧きます。

目標を設定する場合には、「自分よりも大きな目標bigger-than-self goals」とつながっていると、希望、好奇心、いたわり、感謝、発想が湧き、ワクワクします。一方、「自分のための目標self-focused goals」だけに向かっていると、不安、怒り、妬み、孤独に苛まれ、頭が混乱しやすいことが分かっています。

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