知人に声の大きい人がいます。誰の声も聞こえないような騒音がある場所でも、その人の声だけは良く聞こえます。この人はこの人なりに、きっと、内緒話ができないとか、悩んでいるのかもしれませんが、私は声が響かないので羨ましい。

そこで、この人のマネをして声を出してみました。顔や体の形も真似て、最近聞いた言葉…
「除草剤まいっだんだがらよ〜草取りなすねほういいんだ。」

そしたら、凄く響きました。

しかし、これは一体どうしたことだろうと不思議になり、発声の本を読んでみました。

医者が書いた本なので、内視鏡で見た声帯の写真がカラーでたくさん載っています。先日、耳鼻科に行った時に見た自分の声帯と同じだ…。

お子様ランチに付いてくる国旗みたいな物を両手に持って、口をすぼめて息を吐き、ベルヌーイ効果(流体力学に出てくるベルヌーイだと思う)の実験をしている写真もありました。

自分も実際にやればいいんでしょうが、やらなくてもイメージは湧きます。その要領で振動するのが声帯だという説明。このイメージで声を出すと、声帯の力が抜けて、声が響きました。のどにセミが止まったような感じ。

どうやら、自分は声帯に無駄な力を入れて響かないようにしていたらしい。

更に、下あごを引いて声を出すやり方をこの本では推奨していて、真似てみると確かにのどに止まったセミの声が外にそのまま出てくる感じ。

コミュニケーションも以前より少しスムーズになったような気がします。