【The Upside of Stress: Why stress is good for you (and how to get good at it)】の【PART1 Rethink STRESS(No.243-1475)】の【CHAPTER1 how to change your mind about stress(No.244-722)】を読みました。

スタンフォード大学に所属する心理学者(Kelly)が右腕を肩の高さまで上げてキープし、それをコロンビア大学に所属する心理学者(Crum)が下げようとしている。何とも豪華な、そして微笑ましい光景です。

最初はCrumが勝利します。そこで、彼女はKellyにこんなことを言います。

【No.248】
"Now, instead of resisting me, I want you to imagine that you are reaching your arm toward someone or something you care about."

そうすると、途端にKellyの腕は下がらなくなります。

【No.248】
"Were you really trying as hard this time?"

とKellyが思わず尋ねるほどでした。

Crumのお父さんは sensei in aikido をしていて、この魔法は合気道からヒントを得たもののようです。

この魔法については、私見ですが、単にCrumの力に抵抗しようとすると腕を挙上しようとする筋肉群にしか力が入らないのに対して、前に伸ばそうとしたときには関節を包むほぼ全ての筋肉に力が入り関節を固めるからではないかと思われます。

この解析が正しいかどうかはどうでも良くて、ここで大切なのは意識の持ち方で体の動きが変わるということです。

意識・心の持ち方、考え方をmindsetと言うようです。

【No.256】
Mindsets are beliefs that shape your reality, including objective physical reactions (like the strength of my arm as Crum pushed on it), and even long-term health, happiness, and stress. More important, the new field of mindset science shows that a single brief intervention, designed to change how you think about something, can improve your health, happiness, and success, even years into the future. The field is full of remarkable findings that will make you think twice about your own beliefs. From placebos to self-fulfilling prophecies, perception matters.

「self-fulfilling prophecies」は「自己充足的予言」とか「自己成就的予言」とか訳される専門用語のようです。「そうだと思うと本当にそうなってしまう」こと、そうだと強く信じることで根拠のない予言でも成就してしまうこと。

プラセボ(placebo)効果もこのひとつということでしょう。「これが特効薬だ」と信じ込むことで、小麦粉を飲んでも病気が治ってしまう。

科学者がこれを聞けば一笑に付すだけでしょう。科学者とはそういう役割の人たちです。

でも、科学的に説明できない効果であっても、その効果が確認できるのであれば利用しない手はない、というのが心理学者の立場なのだと思います。

国民医療費を減らすことにもなります(笑)。

Kellyと力比べをした人はこの人↓↓↓


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