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「空海コレクション 1 (秘蔵宝鑰・弁顕密二教論)」(ちくま学芸文庫)「秘蔵宝鑰」(p16〜257)の序論(2)「序詩を基点とする十住心体系の概要」を読みました。

《以下引用(p20)》
空華(くうげ)、眼(まなこ)を眩(たぶら)かし、亀毛(きもう)、情(こころ)を迷(まど)わして、実我に謬著(びゅうじゃく)し、酔心(すいしん)、封執(ふうしゅう)す、渇鹿野馬(かつろくやば)、塵郷(じんきょう)に奔(はし)り、狂象跳猨(きょうぞうちょうえん)、識都(しきと)に蕩(とらか)るが如くに至っては、ついんじて十悪、心に快うして日夜に作り、六度、耳に逆(さか)ろうて心に入れず。人を謗(ぼう)じ法を謗じて焼種の辠(つみ)を顧みず。酒に耽(ふけ)り色に耽って誰か後身の報をさとらん。閻魔獄卒は獄を構えて罪を断り、餓鬼禽獣は口を焔(えん)して体に挂(か)く。三界(さんがい)に輪廻(りんね)し、四生(ししょう)に〔足令〕跰(りょうひょう)す。大覚(だいかく)の慈父、これを観て何ぞ黙(もだ)したまわん。この故に、種種の薬を設けて種種の迷いを指す。意(こころ)、これに在るか。

ここに三綱五常を修すればすなわち君臣父子の道、序あって乱れず。六行(ろくぎょう)四禅を習えばすなわち厭下欣上(えんげごんじょう)の観、勝進して楽を得(う)。
《引用終わり》

「十住心体系では仏教的な世界観を世間と出世間との二つに分ける。まず世間における思想、哲学、宗教を概説的に紹介する。」とあります。

「六行四禅」とは「外道の修道」と註がありますので、仏教の修行ではありません。儒教や外道を修めれば、世の中はうまくまとまる…ということになってるけど、そんなんじゃないよ!ということだと思います。

最初は儒教・外道の解説書と思わせる構成、「三教指帰」に似てます。

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