ブログネタ
中高一貫校の素顔 に参加中!
中高一貫校の適性検査では、小学生が初めて出会うような概念を問題文中で説明して、それについて問題を解かせるケースが少なくありません。その例として、千代田区立九段中等教育学校の問題を見てみましょう。




ファクシミリの仕組みが説明されています。デジタル通信の基本ですから、特に興味がある人は調べて知っているかもしれませんが、たいていの子どもは知らないでしょう。初めて出会う概念を、試験時間中に問題文を読んでその場で理解し、設問【問4】に答えなければなりません。

(1)図4の圧縮データをます目データに戻すと下のようになります。

(2)図5の圧縮データを書いてみます。

30個のデータになりますから、30÷64=0.46875で、46.88%となります。
 十年くらい前でしたら、「ファクシミリの仕組みなんて専門的過ぎないか?」と奇異に感じたかもしれません。でも、今では、カメラはデジカメ、テレビも地デジ、録音や録画もデジタルが当たり前になりました。「アナログな人間なもので…」などという言い訳も一時流行りましたが、気づいてみたら、アナログなものを探す方が難しい世の中になっています。

 テレビを録画する場合、現在ではハードディスクに録画することが多いと思います。「残り時間○○時間△△分」と表示されていても、実際にはそれより少し多く録画することができます。逆に、30分の番組を削除しても残り時間は20分程度しか増えません。これは、録画データが圧縮されて記録されているからです。
 デジカメでは、カメラの設定を変えていないのに、撮影した写真一枚一枚のデータ量を比較すると、それぞれ違うことに気づきます。デジカメの圧縮(JPEGなど)はファクシミリの例のように単純なものではありませんが、ます目データが異なれば圧縮率も違ったものになる点は原理的に同じです。
 音楽CDのデータは圧縮されていませんから、どんな曲であっても、データ量と録音時間の関係は一定です。650MBのディスクなら74分、700MBのディスクなら80分です。しかしながら圧縮(MP3など)を行えば、データ量と録音時間の関係は一定にはなりませんが、同じディスクでもビックリするくらい長時間の音楽を記録することができます。

 こういったデジタル機器を使っての体験は、残念なことに、試験問題の題材としておなじみの例えば太陽や月とかの自然現象よりも身近なものになってきています。さらに残念なことには、デジタル機器の知識の方がより多くの職種に役立つのが現実です。そう考えれば、これからデジタルな分野の問題は増えていくことになると予想されます。




参考文献:2013年度受験用公立中高一貫校適性検査問題集(みくに出版)小林教室収蔵

《教室だより増刊号インデックス》

※今後、大学入試や高校入試で一般的になると思われる合科目型・総合型の出題形式が公立中高一貫校適性検査では既に一般的になっているため、この増刊号で取り上げています。ですから、中高一貫校だけを特に意識しているわけではありません。もちろん、だからと言って東桜学館を全く意識していないわけでもありません(笑)。

◆◆◆公文式小林教室◆山形県東根市◆◆◆