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「自学自習への道」の「1.自分の可能性を知らない子どもたち」(p10〜39)を読みました。(小林教室収蔵

《以下引用(p17)》
…「できる領域」と「できない領域」のあいだに、もう一つの領域、「自分ひとりではできないけれど、だれかに導かれることで、一人でできるようになる領域」があるのです。もちろん、さらにその外には、どんなに引っ張られても、どんなに導かれても、どうしても「できない領域」が依然として広がっています。

「できる領域」という第一の領域、「できない領域」という第二の領域、そして、この第三の領域。この第三の領域において、子どもたちは、それまでできなかったことが、自分ひとりでできるようになる。できなかったことができるに変じた奇跡的な出来事がいま、子どもたちに起こったのです。

この第三の領域こそが、子どもたちが生きて、手ずから「できる」を学び取った自学自習の場なのでした。
《引用終り》

そして、この第三の領域こそが、ヴィゴツキーの最近接領域なのでした。

《以下引用(p19)》
しばしばこんな質問に出くわすことがあります。子どもがいわゆる学習をはじめるのに、もっとも適している時期とはいったい、いつなのでしょうか、と。

一般には子どもがもっとも学習意欲をわかせ、自分からやりたいというとき、と答えるお父さんお母さんが多いのではないでしょうか。興味をもって、たのしんで学習できるときが、学習をはじめるのにもっともふさわしい時期だ、と。
《引用終り》

理想はそうでしょうが、下手するとそんな時は一生訪れない…。

《以下引用(p20)》
先生方は、子どもがおもしろがってやりたがる話(ネタ)をさがそうとします。できるだけ子どもに好かれる教育をめざすためです。質問に来たら、それにすぐにやさしく応える先生がいい先生、これが世間の常識です。
《引用終り》

しかし、子どもがよろこんで学ぶ内容、おもしろがって聞く話が、必ずしもその子の可能性を拓くのに適しているとはかぎりません。

「よろこんで学ぶ内容」とは往々にして、「できる領域」の内容です。これでは、いつまでたっても先に進みません。こんなふうに、子どもが先に進みたがらないのは…

《以下引用(p21)》
…自分自身もふくめてまわりのだれもがその子どもの可能性がどのあたりにあるのかを知らないからです。

しかし、教育の要は、まさにここ、子どもたちにとって未知なるものを学んでいく姿勢をどう身につけていくかにあります。だからこそ、いつの時代であっても教育が、その形の如何を問わず、人間の成長の過程にある種の挑戦を要求するのです。
《引用終り》

「学ぶ」とは、「命がけの跳躍」なのでありました。

《インデックス》

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