「新・ヒトの解剖」の「6.骨まで愛して」(p180〜207)を読みました。(小林教室収蔵

《以下引用(p189)》
いまでは、ヒトの祖先が四つ足の哺乳類であることは常識になっているから、ヒトの手の祖先は足である、と考えがちである。この結論は、二億年以上におよぶ哺乳類の歴史、いや五億年にわたる脊椎動物の歴史からみても正しいにちがいないが、ことヒトの手足に関するかぎり間違いであって、ヒトの手足の源は、手であるといわなくてはならない。

というのは、ヒトの先祖にあたるサルの仲間は、四つ足の動物ではなく、四つ手の動物であって、その後手=足は、前の手とおなじように、ものをつかんだり、にぎったりする機能をもっている。つまり、手足の進化は、四足動物の四つ足から、サルの四つ手をへてから、ヒトの二手二足となったのであって、この意味で、ヒトの足は、あくまでも「足になった手」であって、「足になった足」ではない。
《引用終わり》

これと似たようなことは他にもいろいろあります。

聖書では男の体をベースに女の体を造ったことになっていますが、生物学的には女の体をベースに男の体ができていると考えた方が自然です。また、クジラは海に住んでいますから、海にいたまま魚から進化した方がスンナリ行きそうですが、実際は陸に上がって哺乳類に進化してから海に移っています。

《以下引用(p192)》
…ヒトの足の特徴は、足首から先の「足の骨」にみられる。まず、ヒトにはサルのなかまにはみられない、幅の広いかかとの骨(踵骨)が発達していて、からだの重心が、この骨を中心にしてかかっている。また、足の指の骨(指骨)はサルのそれや、手の指の骨(指骨)にくらべて短くなり、指骨と足のひらの骨(中足骨)の前端だけが地面につき、のこりの中足骨の後半や足の甲をつくる骨(足根骨の前部)は地面につかないようになっている。つまり、足の裏は、指さき(指骨)と足のひらの骨(中足骨)の前端と、かかとの骨(踵骨)だけで地面に接し、その結果、前後に長い(縦長の)骨のアーチができている。また、ヒトの足には左右方向のアーチもあるが、これは木登りをするサルが木の枝をつかむためにできたものである。この二つの骨のアーチによって、「土ふまず」ができている。そして、土ふまずは、ヒトの足に独特のもので、四つ手のサルの仲間にはみられないことは、みなさんが手のひらをテーブルの上につけてみれば一目瞭然であろう。

ヒトの足の関節は、一つ一つ丈夫な靱帯や筋肉でかたくむすびつけられているので、足の骨がアーチをつくるだけでなく、上等なスプリングにもなっている。そのため、かかとにかかっている重心を足指の先のほうへうつし、リズミカルに歩行ができる、という結果になる。
《引用終わり》

マッサージをするとき、手のひらで強くおす場合、小指側で押す方がやりやすいので、手のひらの親指側が浮いてきます。足が手だった頃、このような使い方で接地することにより、土ふまずが発生したのかなと思います。

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