「新・ヒトの解剖」の「4.五臓六腑」(p68〜141)を読みました。(小林教室収蔵

《以下引用(p111)》
膵液は「万能の消化薬」とよばれ、これにであうと、タンパク質も糖質も脂肪もすべて分解されてしまう。
《引用終わり》

これが膵炎の恐ろしいところですね。メルトダウンのような感じ。

《以下引用(p114)》
分解された栄養分のうち、アミノ酸とブドウ糖は絨毛の毛細血管から腸間膜に密に分布する静脈にはいり、門脈によって肝臓にはこばれ、そこで貯蔵される。食事のあと眠くなるのは、この腸間膜の密な血管にかなりの血液があつまって頭のなかの血がすくなくなるからである。
《引用終わり》

ちょっとした貧血でしょうか…

《以下引用(p114)》
栄養分のうち脂肪だけは、血液でなくリンパにはいり、肝臓をへることなく胸管というリンパ管の本幹をとおって直接静脈へはいる。そして、血液がながれる場所ならどこでも沈着し、たくわえられるのである。皮下でも、腹膜でも、心臓の表面でも、骨のなか(骨髄)でも、ところかまわずに脂肪がつき、それが先にのべた動脈硬化の原因にもなるのである。
《引用終わり》

確かに、普通は何もないはずの所にポッコリと塊があって「ガンでしょうか?」と悩む方は結構いらっしゃいます。医師に必ず相談下さるようにお勧めしていますが、たいてい検査結果は脂肪です。

機能的に貯蔵されるのではなくて、下水に泥がたまるような感じだとすれば、脂肪を落とすのは難しいはずです。

《以下引用(p114)》
盲腸と虫垂は、本来、植物のセルロース線維を消化するための部分で、草食動物では太くて長い盲腸と虫垂をもっているが、雑食のヒトや肉食動物ではこれらが退化して短くなっている。
《引用終わり》

草食動物のようにセルロースを消化する能力があれば人間も草を食って生きていけるのに…という意見はあります。しかし、消化できないからこそ、野菜はほとんどカロリーを含まない食物なのであって、ダイエットの時でも食べて平気なわけです。どっちがいいかはよく分かりません。

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