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「ちょうどの学習×ちょうどにする指導」の「自学自習と教材の力」(p229〜389)の「国語教材から考える:教育は生徒のいま、ここでの経験に立脚する」(p308〜341)を読みました。(小林教室収蔵

やはり村田氏は国語の人です。国語教材の説明には注目すべきことが多い…。

《以下引用(p336)》
学習上の問題点を大別すれば、(1)縮約文を書くための指導が必要な場合と、(2)縮約文を書こうにも、そのまえにもともとの文章が読めていない場合の二つがある。要するに、書きの問題と読みの問題である。
《引用終り》

まず、書きの問題について。

《以下引用(p336)》
書きに問題がある場合は、読めているわけだから、ここまでこの教材を順番に学習してきた生徒がなにも書けない、ということはない。書ければよしの対応で、ともかく白紙にしないことを国語学習にさいしての基本的な初期指導にくわえる。できるだけ書きの抵抗感をなくすため、教材とは別の補助プリントを使う。…何回でも書き直しができるものであると生徒に知らせておく。訂正が必要なら、線で消してその横に書けばいい。正解ではなかった解答も消させない。その横にあたらしい縮約文を書く(補助プリントは最後にホッチキスで教材に添付し持って帰らせる。…)解答作業とは、すなわち、推敲である。書けただけで、もう50%の正解である。…推敲をかさね書き直せば書き直すほど解答の文章はよくなる。…このままでも十分よく書けている、もっとよくしてみよう、よりすぐれた文章にしていくことを生徒への指導の中心にする。書きに強くなるための指導は、ただ一つ、「また、書きたくなる」ようにすることである。生徒にはこの思いをのこす指導を心がける…。
《引用終り》

教材の文章を基に自分で文章を組み立てていく。「推す」にしようか「敲く」にしようかと迷い悩むこと。それが最も国語的な作業であるし、それを楽しめるようになれば国語が大好きになるはず。そこに導くのが指導者の仕事であるし、その楽しみを共有できれば最高ですね。「香炉峰の雪」は何度も降ることでしょう(笑)

《以下引用(p336)》
「縮約文」には誤答はあるが、正解はない。自分が読み切った部分だけを、ていねいに文字を書き込むだけのことである。話題にそった、日本文として流暢な文章ならいい。…一字一句、解答書に合せようとするから、生徒は書けなくなるし、指導がめんどうになるのだ。不足のキーワードがあったり、言葉と言葉の連接に流暢さがなかったり、ぎこちない文章であったりした場合は、生徒が仕上げた文章はそのままのこし、そこに推敲をくわえたあと、あらためて書けばいい。別紙に書かせることで、書く抵抗感がなくなる(せっかく仕上げたのに、ゼロからまた書き始めるのはつらい)。
《引用終り》

大学の卒論指導に似ているかもしれませんね。

次に、読みの問題について。

《以下引用(p337)》
しかし、じっさいには、書けないというほんとうの原因は文章の不十分な読みにある場合がほとんどである。…

生徒がつくってきた縮約文を読む。生徒にしっかりと音読させることもある。そのまちがいや文章の不整合、また、流暢さの欠如などから、どこに読みの問題があるのかがわかる。わからなければ縮約文の最初からその意味を確認する。また、次に本文の読みをおこなう。語彙の理解不足や文章内容の把握が不十分な場合はこれを取り上げ、本文の言葉と言葉の関係をきわだたせて音読させる。最初は冒頭の一文から、数文の文章、そして意味のまとまりのある一パラグラフを読み切らせる。一見手間のかかる指導のようにみえるが、この指導がこのさきずっとつづくわけではない。読み方の指導が浸透するにつれて、自学自習による読みができるようになる。パラグラフ読みが終わったら、全文とおして読ませる。生徒のほうも読み方の要領がつかめてくる。未知の語彙に関しても、読み全体の流れのなかで、その語句の働きが理解できるようになる。重要度の高い言葉はうきあがり、そうでもない言葉はかるく、そして、すばやく読めるぐらいに濃淡のついたリズム感のある読みにする…。

読む力とは、文章中にある言葉の関係を具体的に、すなわち、文脈にそくして自分の腑に落としていくことである。そのためには、書かれた文章の話題をはっきりと頭におきながら読むようにする。…当然ながら何についての文か、すなわち、文章の話題を自覚して、そのつながりを意識に保持しながら、その話題が一定のオチにたどりつくまで読み切らなければならない。読み手は読みながらも、意義深く、独創的な言葉づかいには関心をもつ。つまり、話題に即して、当の文章にあった、ハッとする語句や言い回しに着目するわけである。これをつづめた形で頭のなかで整理しつつ読んでいくのである。…

読み手の頭のなかにおこるこうした読みの作業には、「縮約」という言葉をつかったほうが頭の働きを理解するのに適切かもしれない。「頭のなかで縮めて約す⇒文章を読んで解かる⇒文章を読解する」である。
《引用終り》

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