「大人のラジオ体操」の4番目「胸を反らす運動」(p28〜p29)です。

《以下引用(p29)》
この運動を、13番の深呼吸と同じと勘違いしてしまう方も多いのですが、この動きの目的は胸をしっかり反らすことです。
《引用終わり》
とあります。確かに、何のための運動なのか、効いてるという実感がなくて、私も深呼吸してたような気もします。「胸を反らす運動」の目的は「胸を反らすこと」。当たり前過ぎて気づかなかった(笑)。

胸を反らしてする仕事というのは、ちょっと思い浮かびません。目は天空を見つめなければいけないし、その視線の先に手先を持ってきたら胸(大胸筋)は拡がりませんから、OFFの状態以外でこの体勢をする人というのは背泳ぎの選手か背面跳びの選手くらいじゃないでしょうか。ONの時には縮みがちな大胸筋をリセットする、とても大切な運動ということになります。

説明を読んでみると、手首(前腕)を回内させる場合と回外させる場合があるようです。回外させた(小指を上げる)方が胸がしっかり開くという説明も。これは、前腕を回外させようとすると上腕骨も一緒に外旋されるので、内旋の働きをする大胸筋は引っ張られるということでしょう。

他に鍛えられる筋肉として挙げてあるのは、広頚筋、上腕三頭筋広背筋です。意識しましょう。

「胸郭も広がる」と書いてあります。大胸筋は肋軟骨を上外方(上腕骨の方)引っ張り上げて吸息の働きもしています。胸椎を反らせることでも胸郭の容積は広がります。つまりこの運動は、胸郭の容積を最大にするポーズであると言ってもいいかもしれません。

だから、いくら「胸を反らす運動」の時に深呼吸をするのは正しくないと言われても、深呼吸してしまうのは無理からぬことです。大の字になって寝るのが気持ちいいのは、胸郭が広がるからじゃないかなと思います。小指も立ててみると、もっと気持ちいいかもしれません。



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